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2024.07.20 後楽園ホール 鈴木志乃編

昨日の鈴木志乃は何度でも語りたくなるような試合をしてた。
俺が勝手に言っている、
優秀プロレスラー養成機関であるところの
アップアップガールズ(プロレス)。
なんでこうも唯一無二のレスラーばかり輩出できるのだろうか。

入場時は誰よりもアイドルで、
試合では誰よりもプロレスラーの未詩。
言わずもがな、正に唯一無二のらく。
観る者の心をこれでもかと揺さぶり、
永遠に語らせる志乃。
無限の可能性、何色にも染まれる白は
本当に伊達じゃない汐珠。

乃蒼ヒカリしかほとんど観ていなかった俺が、
今こうやって言うんだから
間違いないはず。
そんな、2024年のSUMMER SUN PRINCESS。

志乃の試合は、第一試合。
わかな・凍雅・琉那vsHIMAWARI・志乃・ハル。
もう散々語られてきたので今更ここで触れる必要もないが、先行していたわかなとHIMAWARI以外の、同列だった四人に少しずつ差が生まれていく先駆けとなった試合。
去年これを現地で観ていて、しつこいようだが、乃蒼ヒカリしか見えていなかった俺が、たぶん初めて会場で「志乃!志乃!」って、乃蒼ヒカリ以外の選手に声を張り上げて応援した試合。
声を出さずにはいられなかった。
そういう熱い試合だった。

志乃が今でも悪夢だと、絶望だと振り返る去年の試合と、結果だけ見れば変わらず。
凍雅が志乃から、ロックボトムでスリー。
戦っている本人からすれば、
結果がすべてかもしれない。
初勝利にあれだけ苦しんだ志乃ならなおさらだよね。

昨日の特典会でも、悔しいねとこちらが言うのと同時くらいに、いつもよりもちょっと落ち込んだ様子で、また病むよーって話してた。
ほんとは目の前でもっと気の利いた事、志乃の心が少しでも軽くなるような言葉がかけられたらよかったんだけど、
そんなことない、そんなことないよ、また次頑張ればいい、
とか普通のことしか言えなかったのが
実は今でも結構悔やんでる。
試合終わってすぐのあのタイミングじゃ、
どんな言葉が正解か、今もわからないけど。

そのあとバックステージのコメントと、ポストでこう言ってた。


結果だけ見たらそうかもしれないね。
同じ組み合わせで、同じ相手に、同じ技で敗北。

改めて、去年8/12と昨日の試合を見比べてみた。
去年現地で観た時、
志乃の攻めしつこかったなって印象だった。
今見たら、誤解を恐れず言うと、
「あれ?こんなにあっさりだった?」
5月の後楽園はもっとしつこかったし、
昨日は5月よりも更に執拗に凍雅を攻め立てた。

去年はなかったネックブリーカー。
おぶさってのスリーパー、凍雅が力任せにポストにぶつけてクリアしてたけど、一回で離した去年に比べ、昨日は一回めは耐えた。
凍雅のペースになりかけて炸裂した、その場飛びドロップキック。
気迫のエルボーを放つ肩回りは、明らかに去年よりもレスラーのそれになっている。
今まで一番執拗に仕掛けたスリーパー。
初勝利を挙げた、一瞬の丸め込み。
それと、自力で勝つ事の喜び。


ゼロじゃない。
ゼロになんかなってない。
知ってるか志乃?
培った経験も、確かにしている成長も
ゼロになんてならないんだよ?

それでも、志乃が全部ゼロになったと思っちゃうのは仕方ない。
またゼロからのスタートと志乃が言うなら、
こちらも変わらず応援するのみ。

死ぬほど大袈裟な、いちファンの戯言だけど、
乃蒼ヒカリがいなくなった時点でこっちの覚悟も決まってるんだ。
四の五の言わず、鈴木志乃を応援しようって。

去年と同じように、HIMAWARIとハルの肩を借りての退場だったけど、
昨日はリング下から凍雅を睨みつけてた。
痺れたよ。
カッコいいレスラーの顔だった。
少なくとも客の前ではシュンとなんてしてなかった。
特典会の最後も、次トーナメントもあるし・・・って言ってたね。
諦めの悪い鈴木志乃だから、絶対強くなる。
間違いない。


アプガフェスできらきらの笑顔を見て、
生誕祭で仲間といる時の普段の姿を見て、
後楽園で同期と鎬を削るプロレスを観て。
すげぇ一週間だったよ。
毎日志乃の事語り合ってる。

鈴木志乃の描く、時には泥臭い人間ドラマが大好きなんだよな。
なかなか思い通りにいかない挫折ばかりのレスラー人生だとしても、勝手な事言うと、それを乗り越える鈴木志乃を後押しするのもまたファンの楽しみなんだよ。
(志乃の苦悩を楽しみと言うのは失礼だけどね。ごめんね)

逆境を跳ねのけて輝くのはレスラーもアイドルも同じだと思ってる。鈴木志乃が今こうやって苦悩を抱えつつも、またリングの上で、ステージの上で誰よりも素敵に輝く瞬間を楽しみにしてるよ。




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