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2023→2024

2023年ははよく服を買った一年だった。土曜日は死んだように眠り、日曜日は新宿に出向いて服を買うというルーティンが確立され、月の出費は3倍になった気がする。おかげで金が無い。MARNIのマフラーにヒールブーツで伊勢丹の床をカツカツ鳴らすのは結構なことだが、光熱費と携帯代は忘れずに支払ってほしいところだ。今年は2回くらい水道が止まり、3回くらい回線が使えなくなった。

年末に優秀なハンガーラックを買った。天井と床があれば突っ張り棒でどこにでも設置できるタイプのもので、部屋のスペースをかなり有効活用できる。床や机に服が放置されている状態が続いていて同居人には申し訳なかったが、それもとりあえずは解消されそうだ。2年前に購入したハンガーラックは服の重みに耐えきれず傾いていて、隣の棚がなければ割とマジで崩壊していたんじゃないかと思う。とはいえ、服の量と家の収納のキャパシティが釣り合っていない状況は変わっていないので、そろそろ引っ越しかな。更新したばかりだけど。

(ハンガーラックおすすめなので貼っておきます、安くて使いやすくて今のところおすすめだよ。ちなみにアフィリンクじゃないから僕には1円も入らないよ。そもそもアフィで稼げるほど発信力無いよ。誰も聞いてないね。)

相変わらず友人との同居生活は続いていて、同棲していた彼女(まりちゃん元気?)と別れ住処を失った友人が転がり込んできてから、はや1年以上が経過した。これまでの人生で自分の生活を相対化する機会がなかったから気が付かなかったが、どうやら私の生活レベルは底辺らしい。ご飯は適当、料理などできるはずがないので毎日ペペロンチーノ、平日の平均的な帰宅時間は23時、睡眠は不規則、掃除洗濯は習慣化されておらず気が向いたときにやる、ゴミ出しの曜日を未だに正確に把握していない、気がついたら床は服と本で埋め尽くされる、などなど、挙げだしたらきりがない。正直なところ、同居人がいなければ栄養失調かなにかで死んでいてもおかしくない。マジで。年末に模様替えと掃除をしたけれど、同居人がいなかったら多分やっていない。購入したハンガーラックはおそらく組み立てられることはなく、ダンボールすら開けられずに部屋の隅に放置されていたことだろう。友人が彼女と別れて良かった(まりちゃん元気?)。

同居人のお陰で部屋も片付き、31日はすき焼きを食べて元旦にはおせちを食べた。思っていたよりちゃんと年末年始をやっているので、ちゃんと年末年始らしく振り返りを書きたいなと思いこうしてキーボードを叩いているわけだが、毎度雑談程度の導入で1,000字を超えてしまう癖はどうにかならないのだろうか。読みづらいったらありゃしない。まあこれを読む人なんて、相当染谷のことが好きか、相当暇かのどちらかだろうから、いいか、長くても。意外と「読んでるよ」と言われることが多くてビビるけど。みんな暇か?

ということで導入が長くなりましたが、以下振り返りです。自己満オナニーな備忘録ですが、よければお付き合いください。

転職しました

2023年のビッグイベントとしてまず思い浮かんだのは、転職。空白期間で書いたエントリがあるので、詳しくはそちらを。

具体的な業務の変化

まず前職と現職でどう業務が変化したかを残しておきたい。

前職では、事業戦略に応じてどの時期にどれぐらいの熱さのリードをどれくらいの量獲るか、というマーケ部の戦略を立て、予算との兼ね合いでそれに応じた戦術、つまりチャネル選定と各チャネルでの集客プランを立案し実行していた。対して現職では、SEOという一つのチャネルにおいて顧客の事業のフェーズに対して最適な戦略を立て、戦術の立案・提案・実行補佐を行っている。※私の職能の段階では戦術の領域を担当している

【前職:株式会社エナジード】
エナジードではTo Bのマーケをやっていた。具体的にはセミナーやったりホワイトペーパー撒いたり、メルマガ書いたり広告を出したり、代理店とコミュニケーションを取ったり、リードgen/nurの施策における集客全般を担当していた。営業メンバーと一緒に架電リスト作ったり、歩留まり高めるためにコミュニケーションどうするみたいな、営業企画的な業務もやってた記憶がある。ナーチャリングとHubSpot(MA・SFA)にはだいぶ詳しくなった。

【現職:株式会社Speee】
Speeeではマーケ領域全般のコンサルティングを行う事業部に所属し、SEOコンサルのアナリストをやっている。クライアントのWEBサイトのオーガニック集客を最大化させるための課題を洗い出し、施策を提案する。先方とのコミュニケーションやPJTのディレクションは別職種のディレクターが行うので、「SEO」というゲームに集中して成果を出す職種というイメージ。(実際は職種横断的にグラデーションだが)

要するに、「事業をグロースさせる」という上段の目的は変わらないまま、そこにアプローチする立場と役割が変わった。事業推進の主体者として、数字を生むためにチャネル関係なく施策を考え実行していく役割から、外部のコンサルという立場で、SEOというチャネルにおける集客効果とその事業インパクトを最大化させるための施策を考え提案していく役割へと変化した。

転職してどうだったか?

そもそも転職をした理由は、自分が良いと思った事業をグロースさせる力を身につけたいというものだった。そのためにマーケの専門性と事業推進の能力を得るにあたって、Speeeが最適だと考えたから入社した。その観点で考えると、確実に進捗があったと言えるだろう。SEOのスキルセットやコンサルの思考力は着実に盗めているし、事業推進者として(というかいちビジネスパーソンとして)潰すべき大きな課題に直面することもできた。5月の自分を褒めてあげたい。

とはいえその課題はまだ全然突破できておらず、ここ数ヶ月間は踊り場で足踏みをしていた感覚がある。具体的には、ステークホルダーを適切に頼ることができない。「負けたくない」「負けているところを見られたくない」という無駄なプライドが邪魔して初動が遅れ、その遅れが連鎖して致命的な遅れとアウトプットの品質低下が生まれる。大して出来もしないうちはさっさと周りを使うべきなのに、それができない。これはかなり根深い課題で、自分のパーソナリティの深いところにある特性に要因がある。ただ、これをうまくコントロールできれば自分は間違いなくめちゃくちゃ伸びるし、その兆しは年末で作れた。状況的にはけっこうきついが、精神的にはかなりポジティブだ。ここから半年が先2-3年を決める感覚があり、それによっては上振れも下振れも幅が計り知れない気がする。正念場というやつだと思う。

現職で感じること

入社して感じるのは、「知の探索と活用」の水準の高さである。

まず、Speeeは「解き尽くす。未来を引きよせる。」をコーポレートミッションに掲げている。つまり、創るべき未来とその実現に向けたイシューを設定し、それを解いていくことで世界をより豊かにしていくことが我々の使命だということだと解釈している。

設定したイシューを「解く」ためには、知の探索と活用が必要不可欠だ。個々人が問題を解決していく中で経験ベースの知を探索し、それを組織単位で蓄積していく。蓄積された知をまた個々人が活用して問題を解決し、さらに探索を深める。その過程で個人的な知はより深く鋭く伸びていき、組織の共有知は広がっていく。全員が同じ量・同じ深さの知を有していることが重要なのではなく、イシューを解くために必要な知が組織全体で担保されており、必要に応じて量的にも質的にも個人間を移動できること、もしくはその状態を作るための仕組みができていることが重要だ。つまり、「この類の問いであればあの人に聞こう」を作れるということが、「解く」という行為を組織でやっていくためには必要である。

それがSpeeeは強い。そもそも個人で知を探索・活用し、共有知化するために言語化する能力に長けている人が多い。人によっては個人的な知を深めていく能力が高かったり、共有知化する能力が高かったりとグラデーションはあるが、ベースがしっかりしている人ばかりだ。採用も育成もしっかりしている。さらに、それを組織でやっていくための活動が盛んである。マネジメントの意識と行動が徹底されていて、それがメンバーレイヤーにも降りてきている。各々が各々のテーマで探究を深めており、その中で生まれた仮説の種が共有される関係性と場が組織内に多くあって、時々大学の研究室っぽい雰囲気を感じる(研究室を知らないけど)。課題解決を主眼に置いた知的探究が好きで、ビジネス戦闘力を高めたい若めの人はめちゃくちゃフィットすると思うので、転職の際はぜひご検討を。

個人的なテーマに関する問いの整理を2つ

この一年過ごしてみて、自分の核になりそうな領域が見つかった。マーケティングとファッションである。もしこの振り返りを来年以降も続けるとしたら、自分なりの言語化を蓄積していきたい問いが2つあるので、それを残しておきたい。

マーケティングとは何か?

マーケティングに関わってそろそろ2年が経つ。業務における具体的な実践や概念的なインプットをしていく中での自分なりのマーケティングの定義を言語化したい。

「マーケティングとは何か」という問いへの現時点での回答は、「①事業をグロースさせる(=より多くの顧客のニーズを解決していく)ために、②解決できるニーズを抱えているユーザーを見つけ、③興味を持ってもらって使ってもらうためのコミュニケーションを、④限られたリソースを活用して最大の成果を出せるように設計すること」である。

まず、マーケティングとは事業をグロースさせるためにある。自社の事業であれクライアントの事業であれ、売り上げを伸ばすことが至上命題だ(①)。それはつまり、より多くのユーザーのニーズを解決することだ。

そのためにまずはユーザーを見つける必要がある(②)。自社のターゲットはどの業界のどの会社にいるのか?役職は何で、予算はどれくらいか?決裁権はあるのか?toCだとしたらどういう生活の中でどんな悩みを持っている人のニーズを解決できるのか?そういった問いを明らかにしていく必要がある。

ターゲットが見つかったら、その人に自社のプロダクトやサービスに対して興味を持ってもらい、使ってもらう必要がある(③)。その人が実際に「購入」に至るまでに、どういったコミュニケーションのフローがあり、どういった心理的な変化をしていくのか?購入に至るまで、どんな情報で何のニーズをどういう順番で解消していけば良いのか?その情報を届けるためにはどのチャネルが最適か?これが整理できて初めて、具体的な施策に落ちる。

広告宣伝費や人的リソースは有限である(④)。広告宣伝費は事業の規模や状況によって変動するものだし、人的リソースも日向徹でもいない限り限界がある(日向徹がいたとしても有限だ)。成果を最大化するために限られたリソースを最適にアロケーションしていく必要があり、それもマーケティングに含まれるだろう。

前職では「ユーザーを見つけ、興味を持ってもらい、使ってもらう」という部分を全体的にやっていて、現職では「興味を持ってもらう」という部分に深くアプローチしている、という整理である。漏れている観点も深さが足りない部分もあるであろうが、今の自分がざっくり雑に整理するとこうなる。

服を着るという行為は、どういうことなのか?

ファッションへの興味関心がより深まった年だったので、服を買うのはもちろんそうだが、ファッションスタディーズやアパレル関連の本を数冊読んだ。なぜ自分は良い服を着たいのか、服を着るとはどういう意味を持つものなのかを考えたので、簡単に自分の解釈を書いておこうと思う。歴史的な変遷やら現代における衣服の意味やらの解説は、そういう書籍に任せるとする。

自分にとって、ファッションとは「コミュニケーションツール」である。つまり、服とは他者との関わりをより良いものにするための道具であり、服を着るということは他者とのコミュニケーションを最適化することだ。

僕はそもそも相手にとっての自分の存在価値を過小評価している節がある。それは、幼少期から基本的に自分を否定して生きてきたことに起因する。大学生くらいまで、「勉強ができない自分」や「サッカーが下手な自分」、「人付き合いが下手な自分」を強く否定し、否定から生まれるエネルギーだけで動いてきた。それは今もあまり変わっていないし変えるつもりもないのだが、とはいえこのアイデンティティの保ち方は不安定ではある。

そんな中で自分をより強く保ち、他者との関わりの中で自分が取りたいポジションを取るために、服を着ているのだと思う。相手の上に立ちたいという話ではなく、相手と対等で良い関係性を築くために、良い服を着たいと思っている。自己肯定感が低いという話でもなく、自分自身を相対的なものとして考えたときに、他者とのコミュニケーションにおいて自分が相手にとって良い関係性を築くに値する人間であることを示すために、それを情報として伝えるある種の記号的なものとして服を着ている。(まあ、自己肯定感が低いとも言えるかもしれないが、この単語が嫌いなので使わない。)※ここでは防寒とかそういう話はスルーしてます

総括

2023年は「仕事と服」という感じで、だいぶ良かった。完全に端折ったプライベート面で少しだるい事案があったものの、たいした問題ではない。人間関係も良好すぎる。強いて言えば金がない。使うからだけど。

新年らしく2024年の目標でも書いて締めとしたい。今年は以下のような感じで頑張ります。
・仕事はまあ上述の通りで頑張る
・ZINEを完成させて刷る
・欲しいものとやりたいことが沢山あるので、お金を稼ぐ
・28〜30歳くらいで大学院に行く目処を立てる
・月一回はフットサルをする
・ちゃんと飯を食べてちゃんと寝て、体調に気をつける
・交友関係は現状維持

以上、長々とお付き合いいただきありがとうございました。今年もよろしくです。

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