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ちゃんと好きだったし今でも嫌いではない人

彼氏と別れ(?)て2ヶ月くらい経ったのでなんとなく振り返っておこうと思ってもにゃっとした感情のまま文章を綴っている。

私はまだ引きずっているんだろうか、どうなんだろうと考えたところ、ほぼ毎日顔を合わせているので忘れる瞬間がない、の方が正しいなと思い至りました。最初こそなに考えてるかわからなくてびくびくしながら話したりしていたけれど、もはやなにも思われてないんだなということを理解したので毎日適当(これはその場に合わせた適切なやつの方の適当ね)に話しています。

結論から言えば、付き合っている時から本当に直近の話まで全てを含めて”マジでなにも起こっていない”がすべてです。告白されて、お付き合いしましょうってなって、2ヶ月ほぼ毎日顔を合わせていて土日に少しだけ出かけて。いつからかあの人から一切連絡が来なくなって、友人との会話でことの全てを知った。

知った時は本当に頭から水を浴びせられたみたいな気持ちだったような気がする。「雪ちゃんはあの人のことどこまで知ってるの」って聞かれて、本当になにも知らなかったから、話を聞いて本当に気持ち悪くてもう明日は休もう、って思ったのを覚えている。どうにか教授に休みの連絡を入れて、家にいてもやることがないから母親と一緒にご飯を食べにいって、その後大学で一番仲のいい友達と出かけた。

聞いて欲しいことがあるんだけど、って切り出したときがしんどさのピークで本当に泣き出しそうだった。でもそのあとは結構冷静で、よく考えなくてもあの人にとって私が一番じゃないんだろうなと思ってしまっていたから、泣くのも怒るのも馬鹿らしくなっちゃって、手は震えていたけど笑えるな、と思った。

あの人から好きだよって言われてしまったから、なんとなく嬉しくてよろしくお願いします、ってしちゃったけど、その時点で私から恋愛的な好きを相手に向けられていたかと言えばそれは違うんだよなぁと思う。

だから私からあの人に向ける感情は「私にかまってくれる年上のお兄さん」だったんだな。私はもともと大雑把に括って頭のいい人が好きで、私にいろいろなことを教えてくれる人が好きなので、めちゃめちゃ広範囲の”好き”にあの人は含まれていて、それは今も変わらないってだけなんだなと今は解釈しています。

あの人の態度は今も変わらないし、きっと私が卒業したら縁が切れるんだろうなと思う。私は相手に感情を持ち続けることを未練と呼ぶと思っていて、それは恋心でも怒りでもなんでもいいと思っている。そして私はまだあの人への感情を整理しきれていなくて、恋心は1ミリものこっていないと胸を張って言えるけれど怒りと気持ち悪さはまだ考えてしまうなと思うので、そういう意味で未練だと思います。言いたいこと言えてないし。

思い出としてずるいなぁって思うのは、これから先きっと私はマルボロを見たらあの人を思い出すし、シーシャの甘ったるいバニラの香りもあの人を思い出すきっかけになっちゃうんだろうなってこと。初めて一緒に出掛けた場所だもんね。人生で一回はやってみたいんですよねって言ったら、じゃあ一緒に行こうよって連れていってもらったこと、きっと忘れられないです。これも未練かな。

ぶっちゃけた話をすると、急に二人きりになってしまった時めちゃめちゃに心臓がばくばくして手が震えます。二人きりだからドキドキする、みたいな可愛らしいやつじゃなくて、トラウマとかと対面した時のやつ。恐怖に近いです。それくらいあの人は私に強烈な印象を残している人なんだなといつも実感します。弱気なことをいうなら怖いです。

それでも、私はあの人のことを嫌いとは言えないし、今でも話すと面白いなと思ってしまうからむかつくなぁと思います。私の人付き合いの仕方として、たとえ嫌いな人だったとしても険悪になることが本当に嫌いなので、そういう意味ではお互いが大人でよかったなと思います。

卒業して、もう二度と会わなくていいってなったら1回だけお酒の席でも設けて、そういえばあの時最低でしたよねって言ってやりたいです。

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