幸せに生きるための考え方フラットジャッジ

◆フラットに考えて苦しみを減らす

前回は、幸せな人生の正体は「良質な人間関係」だというお話でした。

今回は、良質な人間関係を築くにあたり、土台となる考え方についてです。

それは、良いか悪いかの判断をせずに、フラットに判断するということ。良くもあり悪くもあるとフラットに判断すること。

悪いと判断してしまうと、
それを正すために否定しないといけません。

否定は怒りです。
否定は苛立ちです。
否定は正義感の悪用です。

悪いと判断しなければ、
否定しなくてすみます。
つまり、イライラしないですみます。

ただ、
否定しないというのは、
だいぶ難しいようです。

人は、知らないうちに頭ごなしの否定をしてしまうものです。

どうすれば「否定しない」という事ができるのか。
方法について説明します。

多くの方は、
「自分は頭ごなしに否定したりしない」
と自己評価しますが、
大抵の人は、
実は、頭ごなしに否定をします。

たとえば、
お子さんがいると仮定します。

子供が、
「人を殺したい!!」
と意思表示した時に、
果たして否定せずにいられるか?

多くの方は、
頭ごなしに否定します。

「人殺しはいけないよ」と。

自然と、間違いは正さねばと思ってしまうんですね。

「間違っている」と判断したら、
理由も聞かずに否定してしまうのです。

間違っていることは正さないといけないと思い込み、間違っていると決めつけて、頭ごなしに否定するんです。

子供は、
「凶悪犯罪者を許せない、
 凶悪犯罪者を野放しにできない、
 凶悪犯罪者から多くの人を守りたい」
そんな思いがあるのに、
ただ単に言葉足らずなだけで、
ただ単に話す順番を間違えただけで、
親に否定されてしまう。

ご自身も、
小さい頃に親に真意が伝わらず、
理不尽に怒られたり、
注意された事はありませんか?

伝え方が上手じゃないだけなのに、
頭ごなしに否定されてしまう。
悲しい事ですよね。

では、
頭ごなしに否定せずに、
何をすればいいのか?

安易に肯定するわけにもいきません。

どうするかというと、
頭ごなしに理由を聞くんです。
「どうしてそう思ったの?」

理由を聞けば、
言葉足らずだった部分を補足したり、
本当に話したかった事を話してくれたりします。

否定しない、
肯定しない、
理由を聞く。

納得できるまで理由を聞く。
自分の思い込みが消えるまで、
否定したくなる気持ちが消えるまで、
理由を聞きます。

このルールを貫徹できれば、
精神は安定しやすくなります。
怒りに支配されにくくなります。

今、世の中は否定に溢れていて、
特に匿名で利用できるSNSは、
簡単に否定でき、どんどん連鎖します。

否定しなければ、
イライラは減ります。
否定しなければ、
聞く姿勢になれます。

一度否定してしまえば、
もう、止まりません。

「あなたが悪い」
「あなたの言い方が悪い」
「そうならそうと最初から言って」
「私も悪かったけど、あなただって悪いところがあった」
の否定スパイラル、
自己防衛スパイラルから抜けられなくなります。

間違っていない人を否定するような、理不尽な自分であってはいけない。
悪いのは自分ではなく、言い方を間違えた相手だという思いが出てきます。

いったん否定をしてしまうと、
自分の盛大な勘違いを認めるのが難しいので、
謝りづらくなるんです。
正しい自分でいたいから。

なので、否定そのものをしない。
正しい自分でいるには、
否定とは離れ、
よーく理由を聞いて、
勘違いを起こす確率を下げる。


ちなみに、
日本では法務大臣は死刑を執行しますし、絞首台のスイッチを押す仕事の人達もいますので、人を殺す合法的な仕事は存在します。

条件が揃えば、
日本では人を殺す事は出来て、
それは法的部門の最高職だったりします。

悪い人殺しはたくさんありますが、悪い事がこれ以上起きないように、歯止めをかけるための人殺しも日本には存在していて、法律で認められている状況です。

やはり、安易に否定は出来ないわけですね。

そして、安易な肯定も出来ない。
法律は絶対に正しいわけではなく、人間が定めたただのルールでしかないし、時代によって変わりもするルールです。

否定も肯定もなるべくせずに、
フラットに反応する。

そのための手段は、
「頭ごなしに理由を聞く」
です。

フラットジャッジと私は呼んでいます。


◆優優コミュニケーションからのお願い

コミュニケーションや人間関係で悩み、
人生を楽しく無さそうにしている人がいたら、
「優優コミュニケーションって知ってる?」
と声をかけてあげて欲しいです。

息苦しい日本を優しく優れた日本に変えたい。
著者からのお願いでした。

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