見出し画像

和田秀樹『自分は自分 人は人』

こちらも、友人から貰い、読みました。
タイトルからすると、いかにも、
「我関せず! 俺のことは放っておけ!」
という感じも受けますが、決してそうではありませんでした。
著者のいう「自分は自分、人は人」というタイプの人間は、「『争わない生き方』をする人」、要は、マイペースな人。
仕事においても、プライベートにおいても、他者と競い、勝ち負けの次元で人間関係を捉えるから、私たちはストレスを抱えてしまう、と。では、ストレスの溜まらない生き方、自分のペースを守るにはどうすればいいの?というコツが本書に述べられています。

「争うのが嫌いな人」の傾向
▪️「争わない人」はマイペース
▪️人間関係で敵をつくることがない
▪️生き方に「しぶとさ」がある
▪️どんな時でも「まず動く」
▪️一人の時間の大切さを知っている
などなど。

以下に、いくつか気になったポイントを挙げて、私見を述べてみたいと思います。

▪️コミュニケーション
コミュニケーションのコツとして、「気さくな人間になろう」と、著者は述べています。みなさんは「気さくな人」と聞いて、どんな人を思い浮かべるでしょうか? 元気な人、面白い人、楽しい人、明るい人、笑顔が絶えない人、などたくさん思い浮かびますが、著者のいう「気さく」とは、誰に対しても、きちんと受け答えをする。それだけでいいそうです。
 シンプルでわかりやすいですね! 私は勝手に、「どんな相手に対しても、誠意を持って接する」と解釈しました。挨拶をされたら挨拶を返す。何かを尋ねられたら分かる範囲で答える。親切にされたらお礼を言う。
 とても当たり前のことで、普段意識をしないことかも知れませんが、だからこそ気を付けなければいけないな、と危機感を覚えます。返事をしなくても、わかるだろう、とか、目が合ったからそれでいいだろう、とか、身近な人とのちょっとした挨拶や返事ひとつとっても、実は相手に不快な思い、寂しい気持ちにさせていることは案外多いかも知れません。些細なことかもしれませんが、挨拶をする時は一度立ち止まって、体を相手に向けて、目を見て気持ちよく声をかける。それだけで、お互い気持ちのよい関係が継続できる気がします。

▪️次善の策
よく、「一度決めたことは最後までやり通せ」と言ったことを耳にしますが、私は小さい頃からこの言葉がとにかく嫌いで、理解できませんでした。人の考えや思い、気持ちなんて変わるものだし、置かれている環境や状況も変化するのに、一度やり始めたら最後までって、一体いつまで? 途中で、この方法は明らかに間違っていると気付いたり、もっと近道があったり、気付く度に方向転換するのが、自分の中での「当たり前」でした。東大に行くと決めたら5年でも10年でも浪人して入ることが正解なのでしょうか? 歌手になると決めたら30歳、35歳と過ぎても夢を追い続けることが、美しい姿でしょうか? 「諦めなければ必ず夢は叶う!」ということを大人が子供に言って信じ込ませてしまうと、私は子供が地獄を見る、と思っています。必ず夢が叶うのなら、みんな宇宙飛行士や大統領、お花屋さんやお姫様になっていますよね。
脱線しました。この話は、私が好きな為末大さんのお話になってしまうので、自粛。

▪️時間割
著者は早起きを時間割の基本にすることを提唱しています。早起きすると、他人に惑わされたり、争いに巻き込まれる時間が減ってくるそうです。朝は誰もが心が安定し、前向きな気持ちになれるとのこと。そして時間割を作ることによって、自分の行動を型にはめれば、最低限の結果は出せる、と。必ずしも時間を厳守することよりも、まずは習慣を作ってしまうことが先決だそうです。時間割を守れないうちは、気が向かないと勉強する気になれなくても、習慣が身についてくれば、その時間になれば、「しょうがない、勉強するか」となるそうです。

私も現在仕事再開時期が未確定で、時間をもて余す贅沢な日々を過ごしています。おおまかなサイクルこそあるものの、1時間単位で時間割を決めれば、もう少し生活にメリハリがつくかも知れません。
ということで、明日からの生活にメリハリをもたせるために、時間割を考えてみます。

 8時 起床
 9時 朝食
 10時 犬の散歩
 11時 家事、エリー学園
 12時 昼食
 13時 読書
 14時 テレビ、犬と遊ぶ
 15時 読書、おやつ、昼寝
 16時 ピアノ
 17時 犬の散歩、買い物
 18時 家事、エリー学園
 19時 夕食
 20時 犬と遊ぶ
 21時 犬の散歩
 22時 入浴、読書
 23時 WBS
 24時 ストレッチ、マインドフルネス
 25時 読書、エリー学園
 26時 就寝

とりあえず、明日からスタート!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?