人間関係:人間関係の問題解決法はコミュニケーション、Win-Win、自己犠牲しかない。
仕事の影響で経済学を少しかじった。なかなか面白い。
何ごとも理解するにはまず歴史から、ということで、本を読み漁った。
教科書で読む「経済学」の歴史は、西洋に重きが置かれていた。
封建制度から大航海時代を経て重商主義が誕生、
イギリスをはじめとする海洋帝国が資本が徐々に蓄積されていく。
この時アダムスミスが登場し自由な経済の重要性を説く。
そして、産業革命を経て本格的な資本主義へ。
行き過ぎた労働集約型モデルに対しマルクスが資本論で「資本家による労働搾取」と説く。
資本主義=大量生産大量消費の過熱により大恐慌が起き、それがWWIIをも引き起こす。
この時代にケインズが政府による介在を強調。
(資本拡大帝国ぶつかり合い→WWI→ヨーロッパ疲弊アメリカ一強→
資本主義過熱→大恐慌→ニューディールブロック経済で植民地持たない国さらに苦しくなり独裁者を求める→ヒトラーが立ち上がりWWII)
その後フリードマンが登場し再び自由な経済の重要性を説く。。
が、これらの経済学はいずれも「人間は合理的に判断する生き物」という前提になっていたため、
どれもが未来予測、市場コントロールすることができず。
そこで計量経済学や行動経済学など、心理学や社会学など観点から経済を分析する学問が生まれていく。
最後は行動経済学の本を読んでみたが、「人はいかに意思決定を行うか」という軸を元に分析されており、
日々業務の中で用いるマーケティング手法と同じ内容ではないか、と度々思った。
さて、
ここまで経済の歴史を記してきたが、そもそも経済ってなんなのか、について考えたい。
本によれば、経済とは物を産むこと、そして交換することを指すそうだ。
生産行為にせよ、交換行為にせよ、人は数千年の歴史の中で、複雑なメソッドを確立してきた。
原始人の狩猟から、農業が誕生し、工業から情報産業まで、その本質は確かに変わっていない。
ほとんどの場合、人々は協力しあって、生産または交換を営む。
人類学の観点から見れば、協力するという行為こそ人間が人間たる所以だそうだ。
ところが、協力できないことも、現実では多々ある。
職場、学校、恋愛、家庭...こいつと意見が合わないから嫌いだ、生理的に無理だ、
などという理由から、協力を拒む。これは誰もが経験はすることだ。
この協力を拒む行為が広がって、やがて差別や戦争のような社会問題に発展するように思えた。
問題は、いかにこれらの問題を避け、より摩擦のない共栄社会を構築することだろう。
そこで考えてみた。
そもそも人同士の問題って何があるのだろうか。
価値感によるもの、物理的精神的暴力、ライバルに対する競争心、文化や宗教上に理由によるもの、恋敵、、、
うーん、挙げればキリがないが、どうやら下記二つに帰結できるのではないだろうか。
①観点の違い(価値観、文化背景、人生観などなど)
②利益の違い(書いてある字のごとく)
①については、ほとんどの場合、コミュニケーションと受け止める(受け入れることはできない)ことによって解決できる(はず)だと考える。
むろん、コミュニケーションを相手が取らない場合はどうにもならない。
一方、②になるとコミュニケーションと受け入れだけではムズカシイ。
そうなると、解決方法はwin-win関係か、どれか一方の犠牲が必要となる。
この場合、相手に犠牲を求めるのは往々にして不可能、したがって自己犠牲が
やはり解決方法になってくるのではないか。
恋愛がまさにそうだと思う。
相手に変化ばかり求めてもむなしいだけ。
そこで自己犠牲を選ぼうとするが、プライド、エゴによって、
「なんで自分が」という考えに至る。
しかし、勇気を出し、自己犠牲を行ったときに、往々にして不思議な現象が起きる。
それは、相手も変化しはじめることである。(全員がそうなるとは限らないが)
もはや何の話をしたいのかがわからなくなったところで、まとめを終えたいと思うが、
いつか自分のことで頭がいっぱいになったとき、このメモを読んだ自分が自己犠牲できるようになるきっかけになるといい。
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