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映画『ハウス・オブ・グッチ』

強力な家族経営の栄華と衰退。
アダム・ドライバーを初めて観たのは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で暗い眼を持つカイロ・レン。その次は『最後の決闘裁判』で性的加害者となった色男。不気味な役が続いていたが、本映画では少し気が弱く笑顔の素敵な弁護士志望の学生として物語が始まる。
初めて見る爽やかな笑顔に癒されていると、グッチ創業者の孫として悲運にのまれていってしまい、年齢とともに次第に大胆で冷淡な経営者となっていく。
やがて妻になるレディー・ガガは野心家の女性として登場し、グッチ家に入り込み意のままに操作しようとする。お気に入りの占い師も雇っているメンヘラ?やがて周囲から愛想を尽かされ、追い詰められ、とんでもない事件を起こしてしまうのだが・・・。

レディー・ガガはイタリア語なまりの英語を話していた。彼女の出自がイタリア系アメリカ人であることと、物語の背景が似ているのも配役の理由の一つなのだろうか。
それにしても前作の『アリー/スター誕生』といい、人間関係依存に陥り悲しい結末を迎える役が続く。次はレディー・ガガが全面的にハッピーになる映画を是非とも観てみたい。

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