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子どもも使える! 不安になったときに出来る心理テクニック

不登校の子にとっての最大の敵は、「不安」だと僕は思っています。

これからどうなるんだろうか?
みんなからどう思われるだろうか?
勉強しなくていいだろうか?
こんな状態で、将来働くことができるのだろうか?
親や友達は、愛想をつかさないだろうか?
自分は落ちこぼれなんじゃないだろうか?

頭の中でいろーんな不安が出てきます。

僕自身も、引きこもりだったときは、そんな不安感と毎日のように戦っていました。

不安から逃れるために、徹底的に現実逃避に走りました。自分の「このままでいいのか?」という声をひた隠すように、ラジオをかけ、ゲームをして、テレビを見ていました。

常に音がある、情報が脳に入っている状態にならないと、不安に頭が占領されそうになり、苦しかったからです。

不登校になる子って、神経症傾向が強いんですよ。

僕自身もそうですが、小さいことにクヨクヨする。感情が不安定。ストレスを感じやすいなどなど。

一応、メンタルを鍛えることは出来るのですが、やっぱり性格の部分が大きいので、考え方を180度変えるってことは難しいのですよね。

実際、僕は今でもストレスには弱いし、感情も動きやすいです。

でも、今の自分が当時の自分と違うのは、不安感をうまくコントロールできるようになったことです。

なので、子どもたちも不安感をコントロールする術を見つけることが出来たら、きっと気持ちも安定して、前を向いて動いていけると思うのです。

今回は、そんな不安をコントロールする、不安への対処方法についてご紹介いたします。


不安は、押さえ込まないこと


僕はずっと、不安は「ダメなもの」と思っていました。「もっと前向きに考えないと!」「ポジティブ思考が大事なんだ」と。

自己啓発本を読みあさり、名言集などを読んで、自分をなんとか奮い立たせようとしていたのです。

当時の僕は、知りませんでした。

不安を押さえ込もうとしてはダメということを……。

今の自分や不安、悩みを受け入れず、押さえ込もうとすると、余計に頭の中でグルグルするんですよ。

すると、不安感はどんどん増していってしまう。(これを反すう思考といいます)

逆に、不安を感じたときには、そのままを受け容れるのです。受容というものですね。

ただ、子どもに「不安は悪くないよ。受容しなさい」と言ったところで、難しいでしょう。

実際に、あなた自身が不安に思うことがあったときに、「受け容れましょう」とアドバイスされたとしても、なかなか実践できないことだと思います。

そこで、具体的にどうすればいいのか。

不安を感じたときに、どんな行動ができるのか。具体例をいくつかご紹介していきます。

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