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完璧主義のときにずっと考えていたこと。(後編)

この記事は、下記の後編になります。

みんなが求めている自分を演じる

ずっとどこかに不安を抱えながら生きていた。

どこか心の底に隠しているものがあり、何かがバレるのが心底怖かった。

自分が知っているのはだめな自分。みんなが知っているのは別な自分。

まるで自分が2人いるかのように感じ、周りから褒められたとしても全く嬉しくなかった。それはみんなから見えている自分であって、本来の僕ではない。

気がつけばみんなが求めている自分を演じている自分がいた。

高校へいけなくなってからの僕は、河川敷へ行き、空を眺める日々を過ごした。

これからどうしていくのか、将来どうするのか。考えても答えは見えず、結局浪人の末、大学へ入ることになる。

大学入学しても、自分の中での劣等感や危機感は消えることがなかった。むしろどんどん強くなっていった。

心のどこかで自分は30歳まで生きられないと思っていた。だから、焦っていた。

早く何かを見つけないと。

何物でもない自分で命を落とすのは嫌だった。

かといって、何をしたらいいのかもわからず、学校へ行く意味も見いだすことができずに引きこもりになった。

1冊の本との出会いが自分を変えた

引きこもっていた時、元気な時間はできるだけ本を読んだ。自分の苦しみが一体どこにあるのか。どうすればやりたいことが見つかるのか。どうすればこの先もっと心地よく生きていくことができるのか。

答えを求めるように、貪るように本を読んだ。

どれだけたくさんの本を読んでも、答えは見つからなかった。

少しずつ外へ出て活動ができるようになったものの、また引きこもるという生活を繰り返す。

そんな時に1冊の本と出会った。

本の価格が10,100円

大学生の自分にとっては大金だったが、悩んだ末に購入。

この本が僕を大きく変えてくれることになる。

本のジャンルで言うと自己啓発。

それまでにもたくさんの自己啓発本読んできたけれど、いまいちしっくりこなかった。

ネガティブな自分にとって、無理やりポジティブに考えようと言うのはなかなかに無理があった。どうしてもしんどくなってしまうのだ。

初版は1988年。

けれど、内容は全く色あせていなかった。

内容を簡単に説明すると、

人が悩むのは、未来を考えているか、過去を後悔しているかのどちらか。しかし、どちらもくよくよ考えたとしても何も変わらない。ならば、今に集中して、起きるかどうかもわからないことを悩まず、起きてしまったことを後悔せずに生きよう。

というもの。

僕はずっと、くよくよ考えてしまうのは性格だから仕方ないと思っていた。

けれど本にはバッサリと努力と書いていた。

つまり、くよくよ考えたとしても、今に集中することで不安な気持ちは減っていくという考え方。

決して無理やりポジティブに考えようと言うものではない。

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