プロジェクトあるある(72)
本日のプロジェクトあるある:
「イケてるプロマネは、エンジニアの難解な説明をお客様に理解できる言葉に翻訳して補足してくれる」
お客様と私たちでは、導入するシステムに関する知識の深さが全然違います。
エンジニアはその前提を忘れて、自分が認識している「基礎知識」は相手も当然しっている、という前提で説明しがちなのです。
例えば、
「ルータとスイッチは全く別機能の通信装置である」
これはネットワークエンジニアからすると当たり前の知識です。(まあ、最近はどちらの機能も兼ね備えたものがあるのですが)
エンジニアは、こういった知識を共通の認識として説明しようとしがちです。
ところが、お客様にとっては必ずしも常識ではありません。なので、突然ルータが、とかスイッチが、とか言われてもわからないのです。
以外と技術用語を簡単に説明するは難しいんですよね。やりがちなのは、技術用語の説明をしようとしたら、また謎の技術用語が登場してしまうということです。
そうなるともうお客様は完全にポカーンとなってしまいます。
これは前職時代、ある大手製薬会社の電話システム設計支援プロジェクトのエンジニアとして設計担当をしていたときのことです。
お客様のオフィスが関西にありましたので、週1回プロマネと私含め2名のエンジニアが出張し、打ち合わせを行いました。
システム設計、番号計画、機能設計などなど要件をヒアリングしたり、機能に関する質問に答えるなどして設計内容を固めていくスタイルをとりました。
ここで、システム構成に関する質問がお客様からきたとき、私が回答したのですが、どうもうまく伝わりません。
これはエンジニアがやりがちなのですが、技術用語をそのまま使って説明してしまっていたのです。
そこで助けてくれたのがプロマネでした。このプロマネさんの説明は、お客様でも理解できる平易な表現で説明してくれました。
それを聞いてお客様は納得してくれた様子。
なるほどなぁ、そういう風にお客様に伝わる説明の仕方が大事なんだなぁ、と感心しました。
プロマネには感謝したと同時に、自分の説明が伝わらなくって、落ち込んだ日でもありました。
その後プロマネになってからいろんなエンジニアの説明を聞いていると、あぁ、あのときの俺と一緒だな、と思える人が結構多いことがわかりました。
技術をやっていると、いかに相手に簡単な言葉でわかりやすく説明できるかというスキルを伸ばすことを怠りがちです。
エンジニアのみなさんが将来どんな道を進むにしても、説明力というのは武器になります。
いちばん良い練習相手は家族ですね。IT情報通信分野のことはまったく知らないので、自分が説明したいことを家族が聞いてわかってもらえたら簡単に説明できたことの証左になるかなと。
あとはとにかく数をこなす。これにつきます。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m
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