【刀剣乱舞無双】05:刀剣乱舞無双通信

■その前に――キービジュアルの話

ゆかりある刀や同じ刀派の刀、さらに部隊ごとにおよそまとまりを持っていて、配置のうまさに感心しました。

一目で三日月が主役だと分かるし、両山姥切が准主役であるように見えます。……主役……第5部隊が主役……つまり両者のあれこれが濃厚に描かれる可能性……ウッ緊張でお腹が痛い。

あくまでキービジュアルだから気にしても仕方ないのですが、長義と長谷部は近くの刀に両断されそうな位置でちょっと心配になりますね……(笑)。

前置きはこのくらいにして、2021年9月24日(木)20:00~20:30に公開された「刀剣乱舞無双通信」について。Nintendo Directの映像とそれをちょっと膨らます程度の内容かと思ったら全然の新情報だらけで驚きだぜ……。

■「刀剣乱舞無双通信」概要

ラジオ局「ニッポン放送」のアナウンサー吉田尚記さんを司会にお迎えし、『刀剣乱舞-ONLINE-』の原作プロデューサーでじたろうさん(ニトロプラス)、パブリッシャーの稲垣順太さん(DMM GAMES)、コエテクからは『刀剣乱舞無双』のエグゼクティブ・プロデューサーの襟川芽衣さん(世界観やビジュアル担当)とプロデューサーの庄知彦さん(システム担当)。両作のトップ陣に加え宣伝隊長おっきいこんのすけが『無双』の情報をお伝えしてくださるという大変濃い番組でした。

コエテクの「中の人」を拝見するのは初めてだったのですが、さすが凛とされていて『刀剣乱舞』への敬意と『無双』への情熱がビシバシ伝わってきて、嬉しさのあまりつい涙ぐんでしまいました。6年間大事に開発されたんだなぁ、良いゲームだといいなぁ。

番組中のBGMも『刀剣乱舞』とコエテクの良いところの双方が際立つかのような、和の情緒がありつつ優雅で優しく心地よいもの。ゲーム中のBGMもこんな雰囲気だといいなぁ。

大変読みやすい日本語字幕も挿入されていてありがたい限りでした。

■PV第1弾

導入として登壇者の話からかと思っていたのに、いきなりの映像公開で面食らいました。しかもNintendo Directとは異なる映像。広報に力が入っている……すごい……。

三日月宗近のナレーションで世界観の説明から始まりますが、花満ちる穏やかな景観とは裏腹に画面に入ってきた両山姥切の並びに一気に緊張し、言葉を交わしている様に早速胃が痛くなりました。

それから一部キャラのモーション紹介。歌仙兼定は名と衣装にしおう雅さを表すように花弁が舞って美しい。へし切長谷部は全力で振り切るような大味な刀遣いで私は大満足です。上段から地面に叩きつけるかのようなモーションだけで4000円くらいの価値は見出だせる。鶴丸の軽やかでトリッキーな動きも良いですねぇ。

そして両山姥切の連携技で再びの胃痛。お腹いたすぎてよく見れていない。

続いて歌仙、長谷部、鶴丸、山姥切国広、三日月の……無双なら無双乱舞、『ONLINE』なら「真剣必殺」に相当する必殺技の紹介でしょうか。いやもう山姥切国広がかっこいい。山姥切国広が無条件でかっこいい。

本気を出す時に足にぐっと力を入れて踏みしめるのは解釈通りで私はとても嬉しい。これだけでゲーム1本分じゃ足りない価値を見出だせる。布を脱がずとも睫毛の長さで美しさがバレてしまうね……山姥切国広きれいだね…………。

『舞台 刀剣乱舞』から山姥切国広は刀と鞘とで二刀流のように戦うのがすっかり定番で『無双』でもそのようですが、『ONLINE』や『無双』のキービジュアルでは鞘は腰に差すか佩くかしたまま両手持ちで戦う姿が描かれてるので、ゲーム中でもその戦い方を味わえる瞬間があることを願います。

Nintendo Directでも告知があった「スペシャルコレクションボックス」は、内訳が以下の通り。

・ゲームソフト
・スペシャルドラマCD(15振り全員登場、前日譚あり)
・デザイン画集
・刀紋入りNintendo Switchハードポーチ(HORI製)
・希望小売価格17,028円(税込)

かつてゲーム周辺機器を買う時には気づけばHORI製のものを選んでいることが多く、そのHORI製の刀剣乱舞ポーチがこの世に誕生するのは何ともめでたい。

本日9月25日から予約受付開始ですが店舗別特典の予約ページは「随時受付開始」とのことで、しばらくはTwitterの公式アカウントをチェックしつつ様子見した方が良さそうです。

なお、英語版は2022年5月24日に発売予定。海外の審神者さん達にも配慮が行き届いていてほっとしました。

■刀剣乱舞無双プロジェクトの成り立ち

2005年の「無双とコラボして欲しい作品は」アンケートで『刀剣乱舞』が1位になったことから始まったご縁かと思っていましたが、それ以前にコエテクさんから「コンシューマーゲーム化させてほしい」というお話から始まっていたそうで。

つまりあのアンケート前からコエテクが『刀剣乱舞』に注目して働きかけてくれていたということで、う、嬉しい~~~~~~~~~~~~!! わかるよ絶対相性良いもんな嬉しい、本当に嬉しい、嬉しすぎて泣いてる……。

コエテク単独としても、アクションゲームを中心に開発している「オメガフォース」と女性向けゲームを中心に開発している「ルビーパーティー」が初めてタッグを組んだ作品になるとのことで、無双と遙時好きとしてはこの辺でもワクワクしっぱなしです。

■あらすじ

「審神者を失い様々な危機を経て15振りしかいない状況で時間軸を漂う本丸が、時の政府からの密命を受け長き戦を始める」んだそうで。

……刀剣男士は審神者が刀の心を励起することで顕現する付喪神で。審神者は将でもあり。前にも述べたように様々な悩みや苦しみを抱えている男士にとって審神者は「よすが」でもあります。

その審神者を失ったまま? 時の中を漂う本丸が? 密命を受けて戦う? たった15振りで?

きっつい。

「皆さんご自身の手でこの本丸を本当に救い出してほしいと思ってます」(でじたろう原作P)

どうしてそういうこと言うの(悲鳴)

■各男士のアクションテーマと動き、エフェクト

コエテクの演出力と表現力にニトロプラスの監修が入ってる限り信頼しかないと思ってたら案の定の説得力です。ビジュアルの綺麗さも大事だけどやはりアクションゲームの華は何よりアクション性なので! ここに満足できそうなのはゲームへの期待が俄然高まります。

以下、部隊ごとの概要と感想。

・三日月宗近: 優雅、舞、余裕
・千子村正: 妖艶、型破り、豪快
・蜻蛉切: 実直、勇壮、重み

Nintendo Directの映像でも思いましたが、三日月は刃を振るうたびに三日月が生まれるようで美しいです。さすが天下五剣の中で最も美しいと称される刀。
村正は火の玉を纏うようなどこかおどろおどろしいエフェクトが加わるところに妖刀の逸話を見いだせます。対して蜻蛉切のエフェクトは映像を見る限り派手さはなく、その分まさに実直さが出ていて見事です。

・歌仙兼定: 優雅さ、力強さ、苛烈さ
・一期一振: 騎士の凛とした感じ、鋭く洗練された動き
・鯰尾藤四郎: 元気一杯、アクロバティック
・日向正宗: 緩急、躍動感、凛々しさ

一期一振は衣装に合ったスマートな動きが多くて様になりますね。鯰尾は雷のようなエフェクトが鯰を思わせてにこにこしてしまいました。日向は操作しがいのありそうなモーションで楽しみ。

・へし切長谷部: 機動性、力強さ
・巴形薙刀: 神秘的、しなやかさ
・薬研藤四郎: 瞬発力と力強さの両立、メリハリ

移動の多い無双では長谷部と薬研の動きは重宝しそうですね。しかし両者とも怖くなるくらい力強くてさすがだなぁ。特に薬研はあのオスみというか男らしさがよく出ててかっこいい。
巴形薙刀は儀礼用薙刀ならではの優雅な動き方で、なぎなた経験者としては操作できるのが楽しみ。

・鶴丸国永: 軽やか、トリッキー、敵を翻弄
・燭台切光忠: 居合抜刀、スマート、伊達
・大倶利伽羅: 我流、ぶっきらぼうながらも場馴れした感じ

伊達刀はみんなかっこよくて見ごたえがあります。さすが伊達。大倶利伽羅は炎のようなエフェクトが龍を思わせて良いですね。
鶴丸と大倶利伽羅が派手なエフェクトを纏うのに対して燭台切はシンプルで、剣技と所作だけで魅せる、それを可能とするかっこよさが際立ってるように思います。

・山姥切国広:陰り
・山姥切長義:自信

ちょっと待ってください。(※いつものやつ)

「アクションの前にこの二振りか! という感じがあるかと思うんですけども」(庄P)

ありありにありすぎてちょっと待って欲しい。

……何だろう、国広は一撃ごとに躊躇いというか悩みというか、そうですねまさに「陰り」からの間があって隙が生まれてるし実際映像中でもそこで敵の攻撃を受けています。若干前のめりな姿勢が『ONLINE』でも見えてた捨て鉢な印象もあって、敵に傷つけられることを厭わない、自分を大切にできない彼の在り方が伝わってきて本当に心配でここの本丸の審神者さんははやく帰ってきてお願い(必死)。

低い姿勢からの剣撃が多くうつむき気味でもあるのでやっぱり暗さ……うん、「陰り」が見えます。さらに攻撃した相手から背を向けるようにする様子も見えて、顔を見られたくないんだろうなぁ……(苦笑)。

でも低い姿勢での攻撃からは重さと力強さ、彼の実直さが伝わってくるし、体をひねる分腕の振り幅≒太刀筋が広くなって、ちゃんと攻撃にも活かされてるのが何とも彼らしい。好きです。

ところで山姥切国広は『ONLINE』では修行を経て在り方を大きく変えるのですが、ここまで見事に修行前を表現されるとどうしても期待が高まってしまうわけでコエテクは責任を持って極後のモーションも見せてくださいお願いします。

長義はこう、「顔を上げて見下し嘲笑を浮かべる」というある種の侮辱をモーション全体で示してくれてる感じがあって長義だなぁ(笑)。

やっぱり動きの指向も上ですね。そして軽やかで華がある。自信に裏付けられた動きというのが伝わってきて素晴らしい。何より布というかマントの所作がかっこいいですね~攻撃後に腕を動かしてマントが翻るところとても良い。エフェクトもよく見たら青と白銀で、やっぱり彼自身がよく表れてます。

■難易度

アクションゲームに慣れてない人向けに、Yボタンを連打してるだけで男士がかっこよく戦ってくれる「簡単モード」搭載。

慣れてる人向けにも通常モードが搭載されてるそうで一安心。通常モードはさらに難易度が選べるといいな。

■本丸

男士の強化、万屋での買い物、『ONLINE』では回想に相当するだろう男士間の会話イベント「絆イベント」あり。15振りが喋りますやったぜ。

さらにフォトモード、男士たちと遊べるミニゲームもあり。至れり尽くせりか。ミニゲームはこんのすけとの追いかけっこやおにぎり作りなど色々なゲームがあるようですが、よりによっておにぎり作りの紹介映像でまったく向いてないだろう大倶利伽羅と長義を採用してるのセンスありすぎた(爆笑した)。

■終わりに――次回(死の)予告

鳥海浩輔さんからのコメントと豪華版の内容の説明、登壇者からのご挨拶で番組終了。

襟川EPのお言葉で気がついたのですが、そういえば『ONLINE』では男士たちの戦いを見守るしかないのに対し『無双』では男士を自ら操作して戦えるわけで。プレイヤーの立場は相当に変わります。

異なる立場で異なる本丸を眺めた時、どんな考えや気持ちが胸に去来するのか。楽しみでなりません。

広報の力の入り方が半端ないし、発売日までずっと楽しませてもらえそうです。というわけで次の情報は東京ゲームショウで公開。うんうんそうだよね。で、詳細は。10月2日(土)23:00からTGS公式放送のDMM GAMES枠で発表。はい了解しまし――

山姥切国広役の前野智昭さん、山姥切長義役の高梨謙吾さんをお迎えして実際にプレイしていただきます(稲垣P)

どうしてそういうことするの。

……公式サイトも更新されてるようで、そちらについては後日書きます……。


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