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【スイクラ】07:古橋誕生日2021のツイート解釈

古橋旺一郎様お誕生日おめでとうございました。

……何か記事を用意したかったのですけどSwitch版はまだプレイ中だし(今は深愛バッド中)、旧ブログから復刻転載するにも体調が優れないし、今年はなしかなと思っていたら公式Twitterであまりに美しい古橋さんが現れ寝ても醒めても涙がこぼれるというとんでもない事態だったので、1日遅れで鑑賞記事を書いてお祝いに代えようと思います。

​美しすぎて溜息が出るな……(泣きながら嘆息)

はい、ひとつひとつ見ていきます。

花言葉に‟永遠の幸福”とある青い花を贈ってくれた君へ。

「花言葉に‟永遠の幸福”とある青い花」は、ムーンダストという青いカーネーションですね。直訳すれば「月の塵」。公式サイトでは「月のように華麗な花びらが、永遠の幸福をもたらすようにとあなたとあなたの大切な人の人生を見守ります。」とあります。

「を贈ってくれた君へ」という言葉運びは古橋らしく、素朴で簡潔ながら感謝と親愛が見えて大変美しい。ここだけで何時間でも堪能できる。

大きな箱が届いた時は何事かと思い、開いて二度驚いた。思わず笑む程には美しい花で、

先述の青い花も含めてこの部分は、贄捧堂で匣を開けた時の体験と見事に対称的な表現になっています。

■箱

『漢語林』によると「匣」は檻という意味もありますが、「箱」は単に荷物を入れるものという意味の字です。使用する字の違いから古橋の認識の違いが感じられます。

■が届いた時は何事かと思い、開いて二度驚いた。

ここは「匣に話しかけられた時は何事かと思い、(中略)開いて二度驚いた」の対句でしょう。

■思わず笑む程には美しい(青い)花で、

匣と箱、中にあったものとそれが出てきた時の反応を比べてみますよ。参考シーンは古橋編「背徳の過去」です。

  匣:箱
  小:大
マリス:花
 悪意:幸福
  赤:青
 狂気:美しい
 嘲笑:笑み

最後の嘲笑と笑みについて補足させてください。日本には古く笑いは2種類あったとされます。もっと古くは3種類という説もありそちらは置いておきますが、すなわち「悪意のわらい」と「仕合わせのえみ」です。特に後者のえみは「花が咲くような」と喩えられることもあります。

いや、ちょっと、すごいな。かつて小さな匣を開けて永き絶望に苛まれた古橋が、いま大きな箱を開けて永遠の幸福を得たんですよ。“あの日”から苦痛しかなかった誕生日に。

「舌切雀」では小さなつづらを選んだお爺さんは幸せに、大きなつづらを選んだおばあさんは不幸に見舞われていますが、古橋は逆転してるのが面白い。

君がどんな思いを込めたのかメッセージカードから察することも出来はするが

物と文から読解できる豊かな感性をお持ちの古橋旺一郎さんあまりに美しすぎる。

……どうせなら君の口から聞きたい。次に逢った時にでも

思い出したのはVita版0.9周年のやつでした。つまり察しはしてるけどそれでも「Te quiero.」に並ぶ手ずからの“菓子”を食べたいと。それも対面指定です。いやすっごいな、TLで甘い甘いと言われてたけど砂糖の塊では? これが生粋王子様のポテンシャルだひれ伏せ(ひれ伏した)

そしてもうひとつ。

これもすっごい好きなんですよ、「話は続きます」の「そして」、話題の数を明言する「もうひとつ」。黙って注視して傾聴しちゃうでしょこんなの。

君のいう『穏やかな幸福』なのだが……それは君を知ったことで実は既に訪れている。

実は1ツイート目を見た時点で「古橋に永遠の幸福が訪れてくれ~~~~~~~」と思ってたのに「もう仕合せだ」とのお答えを賜ってしまいました。しかも理由は他ならぬ君の存在だという。

だから俺にそれを願ってくれるなら、この先も君の喜怒哀楽を俺に感じさせて欲しい。

人の負の感情に振り回され傷つけられた古橋が、「君」の負の感情すらも自身の幸福だというこれは紛れもなく深愛グッド後の城主様であらせられる。額づく。貼り付けた笑顔を浮かべて本心をごまかす主人公が気に食わないと責め続けた古橋、涙を見せてやっと結ばれた縁なんかも思い出して感慨深い一言です。

ところでステラワースで配布されてたブロマイドのメッセージと合わせるとまた趣深くなりますね。

「さあ手を。君が傍にいてくれるなら、俺はどこへも逃げない。」

古橋にとって逃げ続けるしかなかった状況はそれだけで苦しかったのでしょう。けれど半身を得れば逃げず立ち向かえる力を得られるというところまでひっくるめての「実はもう仕合せ」なら古橋さんは根っから勇者であり王(子)様ですね。左の耳飾りは勇気の象徴でしたっけ。身をやつしても失われなかった装身具はつまりそういうことだったんでしょう。

……最後に、今日という日を祝福してくれた君に感謝を。

冒頭の間の意図を測りかねているのですが取りあえず「~を」で結ばれる文末と合わせて余韻が美しい。もらったお祝いが彼にとって「祝福」だというのは1ツイート目の解釈で十分察せられましたが、はっきり彼の口から聞かせてくれるところも素晴らしい。求めるならばまず自ら実行する、それができるようになった男・古橋旺一郎あまりにかっこいい。

これからも俺と共に生き続けてくれると嬉しいよ

「最後」が終わった後にこの不意打ちは反則では? 「よ」がついた語尾の柔らかさで甘さが際立つ。「これから」がいいですね。「共に」はなくても意味は通るのに添えられてるのが素敵ですね。再三使われている「~てくれる」という言い回しに「君」への感謝という愛情が木漏れ日に照らされてキラキラ輝くかのよう。かつて匣を開けて死を求めた彼が、今こうして箱を開けて生を悦べる目映さはこの世のすべてに感謝したくなります。

そして「生き続ける」という言葉にふと思ったのです。永き命を持つ古橋さんに「永遠の幸福」をもたらせるのは、恐らく同じように不死の身体を得ただろう主人公だけなんだなぁ。

古橋編のたぶん特に深愛グッドで感じるのは、古橋も柘榴ちゃんも様々な「呪い」を受けて歪められたそのまま、つまりここに至るまでのすべてを肯定した上で仕合せになれてることで、そこに途方もなく救いを覚えるんですよ。

改めてそれを感じさせてくれたこの2ツイートに心から感謝します。私もいつかその境地にたどり着けるかなぁ。少なくともがんばって、無理せず自分らしく生きていきたいな。そんな元気までくれる古橋はまこと我が救い主である。

どうか、お日様のように優しくて暖かい彼の輝きが続きますように。そしてその輝きを受けた月のかけらが、彼に優しい光を注いでくれますように。

古橋さん、お誕生日おめでとうございました。大好きです。

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