ARPアニメの話

ARPアニメはじまって、もう一ヶ月ほど経ちました。わりとはじめは虚無ったけど、最近やっと、まあこれはこれで…という気持ちになってこれたので、感想を書きます。飼いならされたのか、魅力?に気が付いたのか、それは半年後1年後くらいになれば真偽がわかるでしょう…。
※メタな話めっちゃしてるので、苦手な人は注意してね。

まず虚無ったこと

・内容がない(これが1番怖かった…)
・謎の間と謎SEとあの独特の感覚(あれなに?褒めてないけど最近はくせになってきたコワ)
・作画は…もう…。
・つっこみどころしかない…
・誰向けに作ってんの?これ…アニメやる目的なに…?わからんけど、新規には謎だしファンには物足りないキャラ掘り下げだし大丈夫…?
・おもしろいのか?これ…

恐怖だった…1話はまだ最初の紹介pvみたいなもんかなと思ってたしイベントで見たのもあって耐えてたけど2話が虚無すぎて死んだ。内容なさすぎる…私は同人誌をかくオタクだけど、めちゃくちゃ一番最初の書きたいところだけ書いたプロット前段階のメモ見てるみたいな感じだった。そこから説得力とか見せたいとこ見せるようにとか肉付けしてくんだけど…。こわ…。3話4話もやばいけど少しずつ持ち直してはいるので、シンジくんの物語と相性が悪かったんだろうか……。心情描写どこにいってしまったん…?

よかったとこ1  ライブシーンよすぎ…

このアニメの、アニメとしてのクオリティで1番褒めれるとしたら、歌はもちろんだけどこのライブシーンだと言い切れます。
もうこの時点で、このアニメはこっちに振り切ってるんだなと作画崩壊も納得(出来ない)
普段ライブとして自分の目でみたり、出力の関係でどうしても荒くなってしまいがちなライブ映像だったりとは違って、カメラワークもほしいところを抜いてくれるしめちゃくちゃかっこいいし、なにより表情や視線の演技が細かくて、鮮明で、すごくよくて…!
動きは、4人がモーションキャプチャーをしていて、本当に私たちが見てきたまんまなので、ああこの仕草知ってるな、とわかる動きの上に、表情が乗る。これによって、すごく物語が見えてくる映像になってるんですよね…。表情はロジドリがすごく生き生きしてていい…。レオンの自信のあるところとか、ARPになれた嬉しさも、彼らしい歌って踊って、楽しい!っていうのも表情一つとっても感じれるし、それをパフォーマンスの一部として魅せて出せるところもレオンたんの魅力の一つなのがわかる。
ザキスのイントロの表情もあの二人のちょっとアウトローなところが出ててとにかく最高です。あと、レイジがしゃがんだダイヤをみていてダイヤが立ち上がるにつれ視線と顎がすっと自然にあがるところ、ウッワてなりました…泣ける…。

あと、アニメのライブシーン結構ファンのペンラ動きが適当なことも多いんですがショーマスなんかは曲に合わせてペンラまで動かしてくれてて、本当に制作スタッフさんありがとうございました。
ただ、EDいくら可愛くても使いまわしなのは残念だった…。
(もしかして最終回でフルオリジナル振付けになったりする…?なって…。)

よかったとこ2 彼ららしさ

これは結構嬉しいことだった、端々に感じる彼ららしさがあったことです。
ARPの魅力の1つはキャラクターの奥行きにあるのかなあと思っていて。この奥行きっていうのは、例えばすごく細かく細かく過去が設定されていて…ということでなく、キャラクターが生きている時の、例えば口癖とかとは別の、言い回しのクセや間や、立ち振る舞いの仕草とか会話のテンポとかっていうものだったり、そういう些細にみえるけど、人間に根付く生々しさみたいなものですね。これはキャラクターらしさとAやV担当の個性が合わさって現れてるところかと思いますが、これがちゃんとアニメにもあって、今の知ってるレイジだレベクロの会話だ・・・ってなるところがよかった。本人が演じてるから、っていうのはあると思うけど、この癖なるものを意識して作り出すの、本当に難しいので・・・・学びが多い・・・・

よかったとこ3 あくまで「アニメ」である、ということ。

このアニメの、アニメ作品としてではなくコンテンツとして、の1番の面白さはこれじゃないかなと思っています。
(この項目異常に長いにいつも言ってること繰り返し書いてるだけだからなんかごめん…)

ARPは実在演出を売りにしてるコンテンツなので、アニメ化するよと発表があったとき、とにかく嫌なざわめきが客席に広がりました。アニメ化…?なにがどの次元の…?AアクターもVアクターも公表してないけど、CVは……………?
結局ご存知の、シンジ役シンジ、ということになりましたが、この表示の示すとおり、このアニメはあくまでもアニメである、という立ち位置になります。わかりやすいのはドキュメンタリーっていう形式であったり(これはそもそもアニメ絵でのインタビューですしお遊び程度かもですね)、Cパートが顕著です。
Cパートがいわゆる「現実」なので、アニメライブシーンのCGとモデルがわざわざ違うのはこれはアニメですよっていうエクスキューズですね。
また、ちょこちょこ工数上の都合でアニメの作画の中にライブシーン用3Dが交じって頭が混乱し、もうじゃあフルCGアニメにすれば作画崩壊もなくなるのでは?と思いがちなのですが(私も思った)、3Dはモーキャプとったという話がある以上、フルになると、じゃあいつものやつでドラマを作ればよかったんじゃないか?ということになるので、作画崩壊であってもあのアニメ作画である意図があるんじゃないかと思います。
感想をパブサしてるとCパート楽しいこれ全部のがいいんでは?と言ってる感想ちらほら見てめっちゃわかる〜〜〜〜!!!と思いながらラジオやライブをオススメしてぇという気持ちを必死に留めるのが大変。
今となってはだけど、1話の、え?という全くの置いてけぼり状態からのCパートで、ああつまりこのアニメのやりたいことって現実のこの子たちのドキュメンタリーアニメなんだな、というのが最後の最後でわかる、っていう構図、実は結構好き…。ARPの構想的なメタ的な面白さというか、ARPの妙という感じがする…。

で、このアニメは「アニメ」なので、現実からはちょっと誇張されてたり取捨選択されてたりするそうなんですね。現実沿いの虚構なわけです。
今までARPはライブやら配信やらをしてきたので、アニメや漫画といったような「物語を読む」メディア展開はありませんでした。
二次元コンテンツにおいてアニメっていうのは基本的には遵守すべき公式の原作の物語で真実なんですが(ソシャゲのアニメ化は公式の二次創作っていうパターンもあるから一概には言えんけどそのソシャゲはソシャゲ内とかにストーリーたるものはある場合が多い)ARPの場合、真実は現実の3次元世界であるので、あくまでアニメは「アニメとして作られたもの」なんですね。
その作られたアニメの中で描写されているのはライブとそれまでの時間で。で、それって実際にあったこの数年前の話なんです。
なので、二話シンジ・三話レベクロ回で描かれたβライブで実際に3人のパフォーマンスを見て、シンジ君に、もしくはレベクロに向かって応援ポイント入れて勝負に勝たせたりした人が実際にいるし、アニメで今後出てくるライブについても同様です。
だから、例えばだけど「自分が知っている体験した実際のライブとはこういうところは違った」とかいう場合も出てくるし、公式から出てくるアニメなのにそれは「作られたもの」なので、ファンにも偏見や色眼鏡はあるにしろ、ファンの体験して得たのが真実に近かったりする現象が起こりうるわけで。おもしろくないですか?
例えば、3話のレベクロ回でβ後レベクロに対して松本くんの台詞で「やっとあの二人にも火がついたのかも」というのがありますが、じゃあβいった人が感動したレベクロのパフォーマンスは火がつく前の不完全だったのか?とか思ったりするわけです。まあ一期一会の今を大事にするコンテンツなので、例え不完全でも刻一刻と変わっていくものを愛していくのもARPの一つの形なのかなとは思うし、演者やパフォーマンスする側と受け取る側の話は完全に別物であるので、成り立つは成り立つんですが。
…これ伝わってるのか…?説明語彙の欠如が悔やまれる…。Vtuber界隈のアバターの方でなくキャラクターよりのとかは話が近いんじゃないかな…。

もうこれいつも言ってしまうけど、ARPていうのはキャラクターコンテンツでありながら、自分がモブとしてその世界と関われる、っていうのがすごく魅力的だなと思ってるんですが、アニメって媒体になっても自分がただ物語を消費するだけの完全な神の視点の第三者じゃなく、アニメを見るという行為の中でも自分は世界のモブで、モブとしてアニメを見て、見たあとの今もモブでいれたのがすごく嬉しい。
パブサしてて「これって原作何なの?」っていう感想を見かけて、ウワー!って感動(?)したんですが、ARPには「原作」がないんです。強いていうならこの現実、「今」が原作だし、今こうやってアニメが放送されていることだって原作になっていく一部なんですよ。
この次元のフィルター?みたいなものが一段階上だったり下だったりして、ややこしく混乱するのが、今までもそうだったけどアニメになってからは余計にそうで、個人的にすごく面白いな〜と思えるポイントです。

そういや、ARPの4人が本人役で向こうからアニメに来ていて、こっち3次元からは我らが森一丁さんが本人役でアニメに出て、ライブでも、アニメでも同じ軸にいて、世界を繋いでくれるの、感謝〜〜〜〜!!!!

あ、あとアニメをアニメとして描いた上でのCパートがあるから、アニメがいかにクソでもCパートでツッコミを入れられるし、それなりに辛辣な?ツッコミを入れれるレイジっていうキャラがいるのも、逃げ方がウメェ!!!って思いました。万策尽きた?のか3.5話の時も、なんでレオン回じゃないんですか?っていうラインを攻めれるのも、一緒ですね…。メタ的なことが言える場にもしちゃうの、ずるいな〜。

こんだけ現実で現実が原作でって言ってるけど、そういう時間軸を持ちながら、彼らがあくまで二次元キャラクターで、そもそもキャラクターコンテンツで、っていうところまで含めての完成形が好きなので、それぞれの過去話がそういうキャラクターの面になっているところ含めて、アニメ、クソだけど、楽しいし愛してる!

あと関心したのが、ツイッターにも書いたけど、先行上映会の時にゲストで来てくれた元々ARPとは関係ないアニメの声優さんに、彼らが実在であるようにお話をしてもらっていて、こうやって仕事に参加してくれた人を巻き込んで、共犯にしてしまえるの、こっわ……協力してくれた声優さんたちに本当に感謝ですね……。

よかったとこ4 テレビで放送してるとこ

めっちゃ当たり前なんだけど、テレビでやるアニメって普段ARP触れる機会がない人もたくさん見てくれて最高だな……。ARPのこと気になってくれた人がこう…思ってる情報にたどり着きやすいように公式さんは、アニメとか4月イベとか3月イベとか色々お忙しいかと思うのですがなんとか誘導して欲しいなぁ…。

あと推しがアニメになる世界線に連れてきてくれてありがとうな〜〜!!!!

よかったとこ5 キャラ設定関係

本名出してくれてサンキュー!
あと本編中身のなさ…って虚無欄に書いたし、それはまごうことなき事実だけど、穴埋め作業が同人女はわりと好きなので、なんやかんや現状楽しめてしまえてることが若干悔しい…。
あと散々捏造設定考えてきたのも、アニメまでか…とか思ってたの、アニメが断片的なものばかりで思ってたより全然答え出ないのでもう一回遊べるドン!まだまだ捏造できるね…。
っていうか、この物足りなさ・掘り下げの浅さ、もちろん低予算だとかなにがしかの理由でこうなってしまってる部分もあると思うんですが、それと同時に多分なんですけど、メタ的にファンの欲しい情報を直接的に出さないようにしてる感じとか、あと実在するパフォーマーのドキュメンタリーっていう設定でもって、結構だす内容を意図的にちょっとずらしてる感じがしますよね。これも面白いところだな〜。

その他

アニメ後のファンイベントで生アフレコやるらしいんですけど、シンジ役シンジだけでもちょっとなんか面白いのに、イベント会場で生アフレコするって聞いてもういや面白〜〜〜!メタ的にもはや何がどういうこと?楽しい。めっちゃ楽しみ。4人のアドリブで遊ぶ感じとか見れるのかな?最高最高最高最高…。



いや、なっが!だらだら書いてしまった。

これ読んでる人にARP知らない人がいるのかどうかも、こんな日記読む人がいるのかもわかりませんが、LINELIVEで私の好きな3rdALIVEが配信されてるので、よかったら見てね。
https://live.line.me/channels/4531144/broadcast/12741594


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