Communication

人と会っていない、というのはなかなか怖いものだ。

会っていない分会話はもちろんない。会話することで得てきた自分のアイデンティティは、こういう場合どうやって形成されているのかが、正直わからない。

喋っていると、発言したことに対して、ああこの言葉は間違っていたなとか、あの言葉は良かったとか自己反省ができる。しかしそれがなくなっている今、自分が優しい人間なのか、嫌な人間なのか、判断ができかねる。

自分だけで考えると、自分に都合の良い人格になっていくような気がして、それが一番嫌だ。

そろそろ稽古が始まるなあという時に、コミュニケーションをとることが一つの作品を作っていくことには欠かせないツールなのだが、果たしてうまく脳が働いてくれるのだろうか。円滑に進んでいくのだろうか。

できなかったからと言って落ち込むわけではないが、パフォーマンスを作る上で、このコミュニケーション不足という事実はどう働いてくるのだろうか。

心配ではあるが、楽しみでもある。

やっと頭を使える。ここからだ。

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