Baggage

稽古用のバッグ、シューズ、その他諸々が何ヶ月ぶりかに引っ張り出された。

割と長年愛用しているバッグだが、こんなに見ない日はなかったくらいの、久々の再会だ。

とは言えクローゼットのよく見えるところにあったため、目につかない日はなかったのだが、全体像を見たのは久しぶりだった。

どことなくくたびれているようで、きっとそれは中身が空っぽだからだろうと思い、まだ稽古ではないものの同じくして引っ張り出されたシューズ他を入れてみた。

幾分ふっくらし、こちらとしても背負いたくなるようなサイズ感になった。

やはりバッグはそれなりに膨らんでいる方がいい。

稽古へ行く荷造りが、旅行に行く荷造りのテンションのようになっていることに気づき、楽しみにしているんだなと、無意識の行動に、稽古=楽しいという概念がちゃんと入っていることに嬉しくなった。

稽古場には何を持っていっていたのかを思い出すところから始めよう。

大体はまとまってるけど、荷造りの楽しみをもう少しだけ味わっておこう。


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