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笑気麻酔を使った親知らずの抜歯

12月頭に親知らずを抜きました。その体験レポート(?)です。
※書き始めたら長くなったので結果だけ知りたい人は「抜歯当日」をご覧ください。

存在を知る

20代後半ごろの話ですが、歯のメンテナンスを全然しておらず、健康診断と同じタイミングで歯科健診に行くことにしました。いままでは歯が痛くなったら歯医者に行く…ぐらいの感覚で特に不都合もないので定期的なメンテナンスは行っていませんでした。
その時は近所の良さそうな歯科医に行ってレントゲンも取ってもらい、その時に下に親知らずが左右1本ずつ横に生えていることがわかりました。自分の周りでは20代前半で親知らずを抜いた人が多く、自分にも生えていることを知って軽く落ち込みましたが…特に痛みもないのでその時は放置してしまいました。

数年後に再検診

その後1年に1回は定期健診に行っていたのですが、開業したり引越をしたりなんだりで、しばらくサボっていました。ようやく重い腰を上げ行くことにしたのですが、そこで親知らずを抜くことを勧められました。
なんでも虫歯や歯周病の原因になるので予防の意味で抜いたほうが良いとの話。しかし抜いたほうが良いという割にはその歯医者では抜けず、大学病院を紹介するとのこと。

頭ではわかっていても強制力が働かないと人間というものは動かないものです(笑)。加えて歯医者が大の苦手で、痛みは特に問題ないのですが口の中に器具を入れられたりするのが辛く、また何をしているか見えないので恐怖心や不安感が強く、できれば歯医者には行きたくない人なのです。
通常の虫歯治療などでも辛いのに親知らずの抜歯なんてできるわけがありません…。

笑気麻酔との出会い

大学時代からの友人で20代前半で親知らず4本抜いたというツワモノがいるので、親知らずの抜歯について色々と相談していると「笑気麻酔」というものがあることを教えてもらう。なんでも不安感や恐怖感を和らげることができる麻酔で、全身麻酔や点滴麻酔(静脈内鎮静法)とは異なり意識は残る麻酔とのこと。※詳しく知りたい方はググってください。
とりあえず仙台市内で親知らずの抜歯が可能で笑気麻酔もやっている歯医者を探し、定期健診の予約をすることに。この時は特に抜歯するつもりはなく、いざという時の保険的に通っておこうかな…程度の考えでした。

定期健診後、口内の状態などを説明され親知らずの話などもして「抜いたほうがいいですよね~。」程度に流していた(つもりだった)のですが、会計の時に受付で「次回は抜歯になります。いつにしますか?」と言われてしまい覚悟することに。抜歯前の1週間はかなりソワソワしていました。

抜歯当日

ようやく本題に入ります。抜歯当日は、まず親知らず付近のクリーニングをした後、表面麻酔→局所麻酔。麻酔が効くまでの間にCTを取りました。横向きに生えている親知らずなので詳細な情報が必要とのこと。CTを見ながら抜歯についての説明受け、その後に笑気麻酔をしてもらうことに。

笑気麻酔はまず高濃度の酸素を吸います。説明の通り全身がポカポカと温かくなりました。緊張のためか足元が寒かったので楽になりました。
その後、笑気ガスを混ぜたものを吸っていきます。ネットではお酒に酔ったような感じという表現がされますが、自分としては「眠りに付く直前のまだ意識のある状態」という感じでした。全身が脱力して感覚が鈍くなり、周りの音や声が遠くなる感じでした。意識はあるので受け答えはできる状態です。十分笑気麻酔が効いた後で抜歯を開始してもらいました。

局所麻酔もしているので痛みはまったくないのですが、抜歯の音や振動はかなりスゴかったです…。例えるなら道路の舗装工事ですね。結構難航したらしく、予定では1時間のところ1時間半かかってしまいましたが、笑気麻酔のおかげで終始リラックスして終えることができました。逆に笑気麻酔なしだったらパニックになっていたかもしれないです。

親知らずはもう一本あるので、次回も笑気麻酔をつけて抜歯してもらおうと思います。恐怖心や不安感が強い人にはオススメですよ!

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