国際情勢を語り合う会(2019/5/7)

毎週開催している国際情勢を語り合う会の内容を備忘録もかねて記しておきます。実際に話していた内容にその後発生したことやちょっと調べたことなども入ってます。

①アメリカ 中国からの輸入品に対する関税を25%へ
これまで年額2000億ドル分については10%の関税をかけていましたが、これを25%に上げるとともに、追加で3250億ドル分についても25%の関税を課し、これにより中国からの輸入品の関税はすべて25%にすると宣言。実施は5月10日からですが、その前に一度中国と会談があるので、もしかしたらなんらかの妥協案がでるかもしれませんが、今の感じだとこのまま進みそうです。中国側も報復関税をかけたいところですが、いかんせんアメリカから中国への輸出は1300億ドルほどしかないため対抗しきれない状態。中国から輸出すると関税がかかるので、中国企業のなかにはベトナムに工場を作りそこから輸出するという企業もあり、25%を実施しなくても実体経済に影響がでてきています。

②アメリカ 空母エイブラハムリンカーンを中東地域に配備へ
空母エイブラハムリンカーンをイランとの有事に備えて中東地域に配備する方向。アメリカはイランに対し、イラン産原油を買った国はアメリカ市場から追い出すぞ(猶予期間は5月で切れます)、とかイランの国防軍であるイスラム革命防衛隊をテロ組織に認定するなどイラン制裁を強めています。
原油が主産業であるイランにとって制裁は効いており、経済状態は悪くなっています。今回の措置で原油がさらに売れなくなると困りますが、現在イラン産原油の最大の輸入国である中国が、自身はアメリカから制裁関税を受けていることもあり、なんとかするんじゃないでしょうか。

③イギリス ヨーロッパ議会選挙に参加
もともとの予定ではもうイギリスはEUから離脱しているはずですが、なかなかイギリス議会の承認が得られないため、5年に一度、今月行われるヨーロッパ議会選挙に参加することになりました。先週末行なわれたイギリス地方選挙では与党保守党も最大野党労働党、ブレグジット推進派のイギリス独立党(UKIP)は議席を減らし、EU残留を支持する自由民主党は議席を伸ばしました。
これによりやっぱりEU残留の可能性が出てきた感があり、今月のヨーロッパ議会選挙も引き続き注目です。




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