空にぽっかりと穴が空いていた。
思わず呼びかける。

おおい、おおい、ここにいるぞ。
おおい、おおい、そこから見えるか。
瓶の底は冷たいぞ。
そっちはどうだ。暖かいか。

誰も覗きやしない。
あんなに輝く場所なのに。
自分のことで精一杯か。

なんだ、あっちもさほど変わんないな。

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