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[不思議な話] 組み合わせた棒で行うこっくりさんの話


こっくりさんといえば,一枚の紙に鳥居,「はい」「いいえ」の単語のほか,あいうえおのひらがなを書いた道具を使って行われる。

しかし,今の形に至る前にはいろんな原型があったようで,戸田盛和先生はエッセイ「よっばらいと高分子」に次のようなこっくりさんを紹介している。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kobunshi1952/2/1/2_1_44/_pdf/-char/ja

「こっくりさんという霊媒術がかった遊びもまた一の例である。箸ぐらいの棒を数本上部でくくり,下部を開かせて机上におく。棒の上部を一つずつ一人が人差し指でおさえて,みんなの人が無我の境に入ると,しばらくして棒のこっくりさんが動き出すというのである。これも棒に加わる各人の指の力のゆらぎによる不規則な運動を利用したこっくりさんの千鳥足であろう」(p.43)

戸田盛和「よっばらいと高分子」


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