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新潟に一時帰省しました。

長岡にて富井貴志さんのワークショップがあり、生木を伐採してスプーンをつくる体験をしにいきました。
初めて生木から物を作りました。
長さを鋸で切り、万力で割り、また鋸、万力、彫刻刀、小刀、と。とても面白いワークでした。
割った木はしっとり濡れていて、握るとひんやり。
さっきまで生えていた生命を頂くこと。
生木は特に繊維方向や木目、木のクセが強く出て、理解できるプロセスでした。血は出ないけれども、木の瑞々しいにおいや柔らかい感触が新鮮に感じられました。
これから生木も頂戴して作っていきたいと思います。

それから今日。

高校来の友人夫婦と遊びました。
彼の家に着くとご両親が梨と葡萄を採りに行くとのことで、ご一緒させてもらえることに。初めての梨狩り。まるい緑がかった実を両手で包み真上に押し上げるとポキっ。簡単に折れます。枝を根元まで折ってそこを背にして優しく置く。そうすると傷まないようです。葡萄もワイルドな甘みがとても美味しかったです。

その後海へ夕陽を見に行き、食事をし、川沿いでかき氷を食べて帰りました。

彼は昔からとても不思議な世界を持っていて、色々と聞いてみることに。まずそもそも、人とトラブルになったことがほとんどないと。僕らの解釈では、彼が自分に嘘がない人生を送っているから、そうなっているのではないのかと。

それと人と会話をするとき何を意識しているかということを聞いた。以前同じようなことを聞かれたことがあるらしく、こう問うた。人はどこでものを考えたり、意識をしたりしたり、心はどこにあると思う?その聞かれたひとは頭や胸をさした。その人は自分が考える世界が現実に反映するということを念頭にしているひとだった。でも彼は違く、世界の一部、全体の流れの中の一部として有って、その中で自分が存在している、心がある。のようなことを言っていた。
自分のことを突き詰めていく深淵な世界はとても苦しく辛くなる。なら、流れの中に身を置くのがいいかなあということを話していた。
それと、ブラックホールの話。吸い込まれている人は落ちていく、という時間認識を経験するけど遠くから見ると全く動いていない、というような時間の歪み。
ベトナムでは太陰暦を使っていて、閏月があるらしく、奥さんが30年前の閏月、再7月の生まれだった。いまの時代と時間の感覚、認識、というかそもそもが歪んでいたりしていたのかもしれない、という話をした。

そして帰ってきて両親と話した。

言われたこと。

ゴール設定を明確に描く。例えば60歳、いや5年後でもいいから、どういう自分になっていたいか。どんなことをしていたいか、ということをできるだけ正確に明確に描く。そのヴィジョンを設定すれば、それまでのプロセスが明確にわかりやすくなり、こなしていくことができる。
まずは物のクオリティ。初めにものありき。4P、商品、価格、販売、流通。この全てが出来てないと継続して売ることができない。なるほど。
100点を目指さない。70点、80点でいい。100点を目指す人の特徴は仕事が遅い。スピード感がない。たまに100点を出されるより、80点を同じ期間で20個とかやる方が圧倒的にいい。量も本当に大事。走りながら考える。まずとにかくやる。理由をつけてやらない、ということは余裕がある。甘えがある、甘すぎる。切羽詰まった状況ではそんなことはしない。今にでも買ってくださいと回ったりするはず。深刻さが足りない。今すぐがむしゃらに作れ。
それと派生していくものづくりの仕方。例えばキューピーのマヨネーズ。キューピーは卵から始まり、マヨネーズ、又は薄い皮膜を使った商品、ドレッシングなど、基礎となる商品、事業から派生して広げていく。それが基本。
初めは真似でいい、尊敬するひとを真似て、完コピしてもいい。ビジネスモデルをコピーしてもいい。まずは真似から入るものだ。

ということでした。
もう全て図星。変な汗かきました。
ということで、布物もやります。縫います。
うん、人にやってもらってるのではいかんな。これは。。。

やります。五十嵐。