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アファメーションの為の予備考察

僕はどんなふうに変わってきたのだろう。
時代も大きく変わってしまった。
数年前に思っていた気持ちは、今ではかなり小さい火のように思えてしまう。

当初の目的は東京を離れ、自然に近い場所で自給的な暮らしをし、物作りをしていくことだった。
具体的にいえば作家活動を行なって生計を立てていきたい、ということだった。

今はどうだろう。
正直、今は作家活動ということに対してポジティブな気持ちではないと思う。あんなことがあったので、作ることに対して自分で暗示をかけてしまっているのか、それでもやっぱり何にせよ舞台に一度は立たないとな、とも思う。
作家さんって、本当に器が広いと思う。
比べてなんになるって話だけど、今の僕にはその器はないと思う。世界を探求するための船がぼろぼろなのだよ。水もたくさん隙間から入ってくる。
こんな劣等感に苛まれすぎている人の作品など輝きを放つはずがないよなあ。染みついてしまった甘えは、なかなか拭えない。いまも妻に頼りすぎている、自分の脚で立とうとしていない。

妻が薦めてくれた布の仕事はどうなんだろう。僕の頭でほんとうに考えたのか。お店を持つ夢を、本当に叶えるための何か、というものがあるのか。
んなこと心配してもしょうがないね。

僕はあいも変わらず、人の手と地球の手の痕跡を調べてみようと思う。それに集約されます。