2019年9月

9/15(日)
AM6:30頃、妻が破水した。陣痛なし。産院に電話し、すぐに入院する事に。到着すると処置室に通され、促進剤投与。
私は一時離脱し、AEONへテニスボールとウィダーインゼリーを買いに。
しかし帰りしな、陣痛始まったの報。
正午より、妻の腰をさすり続ける。
他の妊婦さんとのお産が重なっているのか、院内慌ただしく、しばし、陣痛室で2人きりになる事も。
陣痛、徐々に激しくなる。
15:20分娩室へ。腰から、テニスボールを肛門に全力で押し当てる手助けに切り替えて、との事。
陣痛ますます激しく、妻の呻きも大きくなる。とにかく、二人きりにされる場面が多く、不安に。
子宮口全開の報が入り、Yドクター登場。やっと、TVなどでおなじみの分娩室の風景になりはじめる。
俺は見た。吸引分娩の吸引器のスイッチが入ってなくて、一度いきみを逃したのを。
俺は見た。妻の腹を押し続ける助産師さんがギプアップし、「菅平高原からたったいま、来ました…」という風貌の屈強な助産師さんに入れ替わったことを。
この助産師さんが妻のお腹に馬乗りになってお腹を押すたびに、私の意識が遠のきそうに(そして、いきみすぎて妻の右目の血管が切れた)。
子の頭の向きが悪いらしく、何度いきんでも出てこない。いつのまにか、会陰切開も行なっていたが、出て来ない。
が、出てきたのだ。出てきた時間と性別が叫ばれる。「男の子!いや、女の子!」女の子だ(性別が生まれるまで不明だった)。17:25、爆誕。
今まで一度も使ったことのない体内の経路から涙腺へと涙が運ばれるような、不思議な感覚。とにかく、母子共に無事でよかった。
分娩後の、父親(俺)に対するドクターの話し。胎児の頭の方向が悪く、出てくるまで時間がかかり、会陰切開となりかつ吸引分娩となったとの事。
胎児の左胸に血管の固まりのようなものがあるが、指で押すと白くなるので、悪性のものではないから心配するな、との事。
これがアザのようになるか、自然に消えていくかは、不明との事。
また、助産師が言うに妻の出血多かったので安静にとの事。

9/16(月)
洗濯や、残り物での自炊のあと、病院へ。

9/17(火)
仕事後、産院へ。我が子のかわいさ。柔らかさ。
助産師に我が子と一日中同室する努力をせよ、と少し厳しい口調で言われたらしい妻が、堰を切ったように泣く。
帰宅後、一人になったとたん怒りが込み上げ、浴槽を2度殴る。
夕食後電話したところ、妻は穏やかになっていた。さきほどの助産師から謝罪があったとのこと。
クロ現(是枝とケンローチ)、ドキュメント72(海外労働者支援NPO)、を見て、眠る。

9/18(水)
生島足島神社に電話し、命名についてのやりとり。神社の祭りと重なっているため、初七日に間に合わせるためには、本日中に候補名をFAXせよとのこと。FAXする。
定時退社し、ツルヤにて飲料を買う。
病院へ。我が子と妻がとうとう本日より同室。着いてすぐ、オムツ替えとミルク。ミルクのあと、ゲップを出してあげる行為が困難。ゲップがうまく出たときの達成感と安堵。
妻、食事。我が子、沢山ウンチをする。
帰宅し、作り置きのカレーと味噌汁。

9/19(木)
仕事の引き継ぎ等を終え、明日の退院にそなえ、妻がもう使わないと判断した物を産院からひきあげる。先週の土曜日にレンタルした「深夜食堂」3本を、全く見ないままツタヤへ返却。レンタルした時点では陣痛もなく、予定日を過ぎるだろうと高を括っていた二人が今では懐かしい。この「観れなかったDVD」が、今週の怒涛の時を静観しているのだ。バカにされたような気分だが、そんな感慨に浸る暇は、もうない。
残り物を食べ、夜の掃除機など。疲れ果てて言葉も出ない。

9/20(金)
急いで洗濯をし、産院へ。
病室には妻がひとり。子は、沐浴とお着替え中との事。
会計、12万3千円なり。一時金合わせると50万以上ということ。
9時50分頃、無事退院。私達は3人きりでの退院なので、助産師さんに記念撮影をしてもらう。
様々な形の雲が浮かぶ秋晴れの中、子が自宅へと帰宅。長い一日がはじまる…
取り急ぎ足りないもの多く、買物へ。哺乳瓶や授乳ライト、ポットなど、ミルクに関するものあれこれ。
約1.5リットルのペットボトルいっぱいくらいの出血があったという妻は貧血気味でまだまだ体調が良くない。
妻の体調と授乳のためにも鉄分の多い食事を作らねばならない。
帰宅し、ほうれん草の味噌汁と青山の玉子で親子丼、タコときゅうりの酢の物、レタスサラダをこしらえる。
初の沐浴は大苦戦。ちゃんと子の身体がきれいになったのか不安だ。耳に水が大量に入ったかもしれない。左胸のあざ?かさぶた?もいまだあり、心配。
とにかく、オムツを替え、抱っこをし、ミルクを与え、仮眠する。夜が更けてゆく。

9/21(土)
きのうとうってかわって、肌寒い曇り空。台風15号も本土に接近中。
子との自宅での初の一夜を終えた。あやすために、深夜に抱いて動き回るのは転びそうで危険である。部屋がもう少し広ければ…
子が寝てる間に朝食。トーストと梨とヨーグルト。
命名書を受け取りに生島足島神社へ。三連休の初日であるため、きのうとは町の雰囲気も違う。
家から離れ、車で独り走り、流れる荒れ果てた緑地を見たとき、家族が増えたという感覚が芽生えた。子が走り回る日が来る、荒れ果てた緑地を。
寒い小糠雨の中、おはらいの順番を待つ。おはらいは、私タイミングがいいのか、悪いのか私のみ。「ちゃんと頭を下げて下さい」と神主に言われたとき、変な猫の柄の靴下を神聖な場に履いてきた自分を恥じる。
買い物し、自宅へ。
夜は命名書と子を写真に収め、家族へとラインをせねば。
命名「こっちゃん」。

9/22(日)
10:29、義母上田駅着。義母、タリーズコーヒーの蓋を風で飛ばして、もう一度もらっていた。本日より4人での生活がはじまる。どうなることやら…
義母を送迎し、ひとり買い物へ。アカホンで妻の帯とスリング、ツルヤで大量の食材、アオキで衛生用品など。
義母がご飯と洗い物をしてくれるだけで、とても助かる。
夜は恐怖のイベント、沐浴。きのうはこっちゃんが溺れかけた…しかし今日は比較的安寧に済んだ。しかし、本当にちゃんと洗えているんだろうか。あと、このJohnson &Johnsonベビーソープの香りが強く、そこも不安になる。
あと、洗濯物も大人の物と一緒に洗ってしまっているが、大丈夫なのだろうか。
今夜も約二時間おきのオムツ替え、授乳。

9/23(月)
台風の影響(フェーン現象?)により朝から気温上昇。カメラのフィルムが終わったので、交換をしようとしたが苦戦。多分失敗。
妻の医療保険の内容だと、会陰切開と吸引分娩で保険がおりるかどうかの確認を担当のTちゃんに。
義母とエーコープへ。食材を買い、一度帰宅し、ひとりでファーマーズと西松屋へ。沐浴用のジョウロとコンビ肌着を買う。
前後不覚で昼寝。起床し、出生届の本籍やら筆頭者の事が不安になり、気分が悪くなる。父に電話するも出ず。
今日はこっちゃん、母乳を飲まない。妻は乳が張るのと、飲まないのとで不安そうだ。かなり強引に飲まそうとするも、吸わない。そんなに強引に頭を乳に押し付けたら、脳に良くないのではと不安になる。
明日行う市役所への届出への不安と、生活の激変に早速限界に。夜、温く気だるい大気の中を散歩しながら弟に電話。
沐浴用のジョウロは上々。
昼間、起きている時間が長かったので、今夜はこっちゃんの夜泣きが少しは落ち着くかと思ったが、やはり二時間おきには起きてしまうのであった。

9/24(火)
本日より、出生休暇を無事に取得(色々ムカつく経緯あったが割愛)。朝から、職場からの着信やらラインやら。さっそく引継の甘さが露呈し、疲弊。コマ切れ睡眠のせいか逆ギレしたい気分に。
妻の肥立ち依然悪く、辛そうである。しかし食欲は回復してきてよかった。
今日も朝から気温が上がっている。夏のような晴れ曇り。
上田市役所へ。手続き、滞りなく、丁寧な役所職員の対応に安堵。おめでとうございますの一言も言えない職場の総務部や保険センターの人間とは雲泥の差。
アオキで生理用品やウェッティーを買い出し。カメラのキタムラでフィルム現像。
昼は焼うどん、夜はミートソース。夕方、義母、妻出かけ、ワンオペ。こっちゃんひたすら泣き、約2時間ずっと抱いていた。
とにかく毎日、やる事がありすぎる…しかも、自分のペースで出来る事はなにひとつない。
夕方さんざん泣いたため、夜泣きのペースは安定していた感じ。

9/25(水)
台風一過の爽やかな秋晴れ。朝より掃除機。こっちゃんがリビングにいる時の、高さを稼ぐクッションを本日より導入。これにより食卓より表情もよく見えるようになった。これはいい…

妻の診察のため、産院へ。二人で外出することも、これでしばらくはないのかもしれない。
給金日なので、ツルヤ隣接の八十二銀行で出金。
妻診察終わり。注射の跡生々しい。
エーコープにて買い出し。
帰宅し、こっちゃん、初のチャイルドシート。2人をミユカフェへと送り届け、こっちゃんと二人で車の中でお留守番。カーステはフィフスアベニューバンド。
一度帰宅し、夕方も調子に乗り妻とイオンへ。結果、疲れてしまった。
こっちゃんが大きくなったら、君はコスモスがきれいに咲いていた季節に産まれたのだ、と言ってやる。
沐浴後のギャン泣きは、かなり消耗する。腰も痛くなりそうな予感。
左胸のあざ(扁平母斑?)が依然気になる。二週間検診の際に要確認。

9/26(木)
本日も快晴。湿度低く、爽やかな朝。
10:27、上田駅に両親、弟が到着。こっちゃんとご対面。しばし写真撮影会。賑わい。弟と二人で、東御の「ゆいや」へ。ラーメン食べる。ナガイファームで、ソフトクリーム。最高の気候に、木犀の匂いが混ざるテラス。
一度帰宅し、4人はマルコポーロへ。弟とこっちゃんと昼寝。4人、帰宅。
ブドウを食べながら総勢7人で雑談。
男衆で、湯楽里館へ。久しぶりの温泉と、瓶のコカコーラ。父・弟と三人で温泉に入ったのは初めてかもしれない。露天風呂ではトンボが飛び回っていた。雲豊か、稲は黄金。
バタバタと、3人を駅まで送り、イオンで夕食を買い(本日、義母疲労につき店屋物)帰宅。
沐浴剤に興味深々、しかし今日も石鹸でしっかりと洗う。今日のこっちゃんは沐浴に協力的で助かったが、湯上げした途端に放尿し、てんやわんや。
朝晩の寒暖差激しく、こっちゃんの唇もカサカサになってしまっている。唇はどうやって保湿したものか。

9/27(金)
朝から、テレビで松重豊が生で出ているのを見れて嬉しい。
逆流性食道炎が一向に治らないため、セカンドオピニオン的にM病院へ。広く、綺麗な病院ではあったが、診察結果はとても納得が行くものではなかった。もうこれは、治らないと思って一生付き合っていくしかないのかもしれないが、胃酸の逆流に伴う口臭のせいで他人と喋るのに緊張が伴う(心理的な距離感に加えて物理的な距離の計測にまで消耗するという始末)ため、誰とも喋りたくなくなる。まあ、今は誰とも喋るべき時期ではないというお告げかもしれない。しかしかれこれ4ヶ月間もずっと調子が悪いのは、異常ではないのか?
漢方を処方してもらい、帰宅。夕方、妻と義母がエーコープへ買い物に行ったので、ワンオペ。案の定、こっちゃんのトワイライトグズりが発生。抱いていると、自分の前髪が邪魔だ。「僕の前髪は目にかかるし」って、誰の歌詞だったか思い出せない。
Tちゃんから保険に関する申請書が届いた。明日、産院に持っていかねば。
今日は昼寝が出来ないまま、夜に突入。25時頃、大量うんち。便の色も濃くなってきた。

9/28(土)
妻の注射のため、産院へ。受付で診断書の記入もお願いした。10日ほどかかり、発行費用は7千円との事。
こっちゃんを車に乗せ、アリオへ。俺とこっちゃんは車でお留守番。しかしエンジンを停止した途端にグズり、車内でミルクを与える。
一度帰宅し、昼寝。夕刻、ひとりアオキへ。臍の緒にあてるガーゼ等、買い出し。
本日の沐浴も、快調!臍の緒もだいぶ綺麗になり、おヘソっぽい仕上がりになってきた。
Tちゃんより、オムツケーキが届く。こっちゃんの名前入り、はらぺこあおむしヴァージョン。
家の前の畑の稲刈りも終わり、木犀は香り、秋は深まるはずだが、むし暑い日が続く。仕事への恐怖が徐々に襲ってきた。

9/29(日)
とうとう、シャインマスカットが届く。起きしなから、掃除機、トイレの掃除。
昼飯のあと、今日もこっちゃんを連れて買い物。ダイソー、イオンで内祝いのまとめ買い、3%オフのツルヤで食材。完璧に増税前ののぼりに踊らされている。
出生休暇明けの明日の仕事に向けて、早めに眠ろうとするも、こっちゃんの夜泣き激しく、結局3時間ほどしか眠れず。

9/30(月)
10日ぶりの出社。早めに出て、誰も居ない事務所でメールのチェック。185件分。少なくてよかった。内祝いを渡し、こっちゃんの名前が好評で安堵。A君が出社するなり挙動不審であると思ったら痔で椅子に座れないという。病院に行け、と帰らせたため、実質のワンオペ状態。13時間たっぷり働き、建物から出た時の駐車場の夜の匂い。今日も気温が上がった気配がまだある。帰宅後すぐに沐浴。労働後の沐浴は腰に響く。危険だ。
今日も寝れない覚悟だったがしかし、夜しっかりと3時間連続で寝てくれたため、眠れた!妻が夜、授乳も含め頑張ってくれたおかげだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?