現在完了形のhaveとは何か

現在完了形はその使われ方というか意味に焦点が当たることが多い。というよりも現在完了形の文法上の説明はそれだけである。

つまり、have+過去分詞で「完了、経験、継続」の意味になる等々。

しかしながら、have自体の品詞や文法の働きについて説明を受けたことはない。少なくとも筆者の中学高校ではそうだった。

それでは、haveの品詞は何かというと「助動詞」なのだそうである。そして、後に続く動詞の過去分詞は「動詞」なのだそうである。

よく知られるcanなどの助動詞は後に動詞の原形が来るわけだが、現在完了形については後に過去分詞が来るということで異質ではある。

しかしながら、かなりしっくりくるというか胸のつかえがとれる気分がするのではないだろうか。

確かに、我々はうっすらそういう雰囲気を感じ取っている。しかしながら、説明がなされないのでいまいちはっきりしないでもやもやとした感覚を持って勉強していたはずだ。

さらに言うと受動態や現在進行形に出てくるbe動詞も助動詞なのだそうだ。つまり、be動詞ではなくbe助動詞なわけだ。そして後に続く過去分詞や現在分詞は動詞なのだそうだ。

このあたりの文法もまたもやもやしていた気分がはっきりするだろう。

さて、これらの文法を説明する必要があるのかないのか。原稿の英語教育では不要であると考えてむやみに説明しない立場なわけである。しかしながら、個人的にはこれらについては試験で問わないまでも説明する時間を設けるべきなのではないかと思う。

確かに、一見するとそれらを説明せずとも意味をとったり和訳をするのに支障はない。しかしながら、これらの品詞の観点からの説明をすることでほかの文法事項との混乱を防ぐし、品詞の理解の重要さに気が付くのではないかと思う。

また、物事を合理的に理解したいという生徒・学生の好奇心にこたえることにつながるのではないだろうか。

さらには、より複雑な英文に接したときにもやもやした気分で取り組むのはきっと学習効率が悪いと思うのである。

日本の英語の教育は文法はきちんとしているとどこかで読んだことがある。しかし、このような基本的な部分の説明が省かれているのだからそうでもないと思う。

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