マイナンバーカード受け取りにて

先日マイナンバーカードを申し込み、受け取り日にとある役所に受け取りに行ったときの感想です。極めて個人的で偏見もあるかと思いますので共感できない場合はごめんなさい、読み飛ばしてくださいね。

まず、カード受け取り窓口で、と思ったらそこはこちらの提出書類の確認と受け取りだけでカードは発行されているもののそのカードと一連の内部手続き書類をクリアファイルにしたものを数歩先の別の窓口に渡してくれとのこと。
ああ、お役所仕事ねえ、
と思いつつその窓口へ。
先ほどのファイルを渡すと係の方が紙とともに説明を始められる。
どうやら暗証番号の登録らしい。
この説明がまあくどい。
xxシステムのための暗証番号です。こちらは6桁の英数字、そしてこちらは4桁の数字でお願いします。
というのが趣旨。これを紙に印刷された順に丁寧にくどくご説明。きっとご長寿相手を意識しているんだろうがこちらはIT業界人。イライラするもまあ受け流す。
紙で渡されたのでこれからそこに書き込めばよいのか、
まだこんなところがIT化できてないのか?
なんて思ったがそうではない。
それは控えのようだった。
じゃあどこで登録かっていうとその窓口にはディスプレイが一台鎮座しておりそれで登録するらしい。しかもタッチパネル、これはまあよい。どうも(たぶん安物の)デスクトップPCに係用のディスプレイとこちらのタッチパネル両方に繋いでいる模様。
Windows10かなあ。まあよい。でも早く11に更新しないとね
でここからだ。係の方はこちらにいちいちその登録法を説明しだす。
かったるいので画面のボックスに数字をガンガン入力する。
確定ボタンを押すとエラー。
さっきの説明ではちょいと不十分だ。
英数字6桁でも混在させないとダメだったらしい。
係の方に
「アルファベットは大文字小文字あるの?」
と尋ねると
「大文字のみでーす」
だと。
あれ、あまり標準的な仕様じゃないのね、
ともう一度画面を見るとまあデザインが酷い。
完全日本人仕様なもんでアルファベット入力キー配列がqwertyになっていない。左からABC…と順番に並んでいる。
しかもどうも全角っぽい。
たぶんこのアプリはC++もしくはVBかVCで書いたもんだろうと思われるがほんとお手製感が半端なく専門のお役人さんの設計とは思えないお粗末さ。
少なくともwebアプリ化してクラウド化するのが管理上シンプルなのは今のトレンドであり自分みたいなプロのアプリ設計者じゃなくても明らか。
こりゃ裏で係の人は手入力かコピペで別のシステムに情報を移し替えているのは容易に想像できます。
その時にUSBメモリなど使っていたら、と思うとまあゾッとしますな。

申し込み用のアプリがスマホからでも可能なように出来もまあそこそこなのに受け取り日の指定まで数週間待たされ、受け取りそのものも窓口出頭って、しかも窓口間移動があるという、システム全体のデザインはWTxですな。

役所の人って一般的にはまあ杓子定規。こちらの質問を聞いたら「こいつはIT慣れしてるぞ」と感ずることすらできぬ鈍感さ。
きっとIT弱者なんだこの人。。。
と半ば哀れな気持ちになってその場を立ち去りましたとさ。

(いい人も役所内にはいっぱいいますので、実際。)

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