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便利な世の中で良かったね(屁)

約5年半ぶりにnoteを更新している(笑)
新型コロナウイルスの影響を受けて考えていることを、新型コロナ〜の影響で電話取材で話すというナウいやつをした(下記リンク参照)。

村山さん(アプレゲール編集長)が、かなりオブラートに包んでくださったのでマイルドに読める内容になっているが、
実際のところは昨今の周辺ミュージシャン(特にバンド系)の行動/言動に辟易としているところがあるので、毒をガンガンに吐きまくった。

かと言って彼らが悪だとも、自分が善だとも言う気はない。
ただ、自分の中に自分ならではの正義があると信じてはいる。
 
記事の中で話していることでもあるが(実際は会話形式だったところを、こちらのセリフだけで構成しているので伝わりづらいかと思うところもあり)、改めて記しておくと、
当然のことすぎるけれど、現代は10年前とも20年前とも違っており、良くも悪くも便利なものが増えた。
我々が音楽を始めた頃に定石だった「メジャーデビューする」「オリコンチャート上位に入る」「テレビ出演する」なんてものの価値も大きく変化した。
個々から発信できる場が増え、ようはマスに訴えかけるしかなかった時代から、ダイレクトマーケティング可能な時代になったわけだ。
なのに多くの発信者が長いものに巻かれようとする。
なぜか?と問うと、おそらく
「みんなやってるから」といったような答えが返ってくるだろうと思う。
────そうかそうか、便利な世の中で良かったねぇ(笑)

いや、実際のところ凄いものは凄い。便利なものは便利。
そりゃあ多くの人が利用するだけのことはあるな! と思うものが沢山ある。
もし自分が東京ドームアーティストで100万枚アーティストでお茶の間の誰もが名前ぐらいは聞いたことある者なら……長いものに巻かれるが正解だと思う。だって、自分も長いものだもの。
けれど、そうじゃない「アングラに生きる者」として、本当にデビューが正解だったか? テレビに出たら人生が良い方向に進んだか? 本当か?? と今だからこそ考えられること、そして気付くことが沢山ある。
今は便利な世の中になったがために、情報の受け手も同じところに群がって「与えられるものを指をくわえて待つ時代ではなくなっている」。
先述のダイレクトマーケティングと近しい感覚で、各種サービスを利用して自分たちのファンに誰もがリーチを届かせられるのだから、わざわざマスに飛び込む必要などない事柄も多数あるようになっているわけだ。
(もちろん、マスに加わるべきときもあるんじゃないかな……とは思う。正直、俺みたいなタイプの人間にとっては今更そんなことしてる奴どうなの?ってところがあって、パッと思いつかないけど/笑)

とは言え、きっとまだ色んなことが過渡期にあるので、絶対的な見解とは言い切れない。
ただ、過渡期にあって、やはり発信者たるもの
導いていくこと、先頭に立つこと、探すこと、提案することをすべきだと思う。長いものに巻かれるものは先導者ではない。先導された側だ。


こういう非常事態に乗じて人の気持ちを利用する輩は多い。
(ネットとかでよく見る、地震などの災害時にだけ「大丈夫?家行こうか?」と言ってくる奴とかと似たようなもんか?)
そういうのが好きな層もいると思うので、いかんせん全面否定はできないが、自分はどうにも違和感がある。
商売的に考えると「不安に寄り添う」ということが直近の数字に繋げやすいというのは理解できるのだけれど、受け手もバカじゃないんだから「不安」の時期を過ぎるとゲンナリしてしまうと思う。
ましてやホストじゃないんだから、そんなやり方は若いうちだけにしとけ、と。
(あ、一応言っておくとホストのことはリスペクトしている部分もある。
なぜなら彼らは、その職業によって生じる偏見や差別を受け止めた上で上記をしているからだ。ワケも覚悟も違っている)
 
こういうのはファッションと似ていて……
10代・20代の若者ファッションは、ソレはソレで良いものだと思うけれど、
エエ歳したオッサンがしていい若作りってのには「一線」があって、そこを越えてしまうと究極にダサい。
似合う似合わないの前の問題で、ダサいんだよ。。。
テメェというものの「見えていなさ」加減が。
会って1秒で「うわっ」と思うヤツ、いるもの。「おいおい、必死やな」って思うヤツ……いるもの。
そういうのと一緒。
パフォーマンスとしてのソレと、本性のソレは全然違っていて、きっとそういうのって透けて見えると思うというか、、、そうであって欲しいと願っている。
 
兎にも角にも、こういうときに寄り添った風のことをして、その表面的行為でファンの心理を利用するのは、なんか自分的心情に反する。
そりゃ類に漏れず俺だってイロイロと大変だし、ツイキャスでもして「安心させてくれる〜♡」とか言ってもらって自己顕示欲を満たしたいし、投げ銭でもしてもらって楽したい!笑
だが、それで得られる喜びは長くないというか、ハリボテな気がしてならない。(あくまで個人的見解です)

なので、今は大変だけれど考えて考えて考えて考えて考えぬいて、、、
もっと納得のいく、もっと有意義な時間を共有し、そこでお金を使ってもらう(笑)ようなことを構築していきたいな……と思うのです。
そうすれば、結果として成されないことがあったとしても、きっと即席の関係性よりも硬い絆ができていくと、信じているんです。
寄り添う場所は、その先にあるかなと。
今ここで傷を舐め合うと後悔しそうでね。

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