南米コロンビアで日本食レストラン普及へ。

将来やりたい職種など決まってないものの、海外、現地人と変わらず働きたいという願望はある。世界は広いのに、生まれた国だけにとどまるというのはもったいない。
自分の環境を大きく変え、変化し続けたいという気持ちは常日頃ある。

そうした気持ちもあって、外国でどの様な活動ができるか計画を練ってみた。これからも考え続けていくだろう。
今回は「日本食レストラン」がテーマである。

私は将来、南米・コロンビアで日本食ビジネスを展開することが夢である。きっかけは、中学2年生の夏、父の同僚であるコロンビア人の住むコロンビア・ボゴタでのホームステイの経験からだ。ホームステイ先で私はコロンビアの文化交流や、政治など話を聞くことができた。その中で一番印象に残ったのはコロンビア料理である。当時はまだ中学2年生だったことから、ただコロンビア料理が美味しいと感じていた。私は初めて日本と文化も異なる国の料理を口にした時、その衝撃は大きかった。そして私が高校三年生の冬に、交流のあったコロンビア人が日本に来た。その際に、私がコロンビアの友人に日本食をおもてなしたら、美味しいと言ってくれたことや、レシピまで聞かれることもあった。また、横浜へ観光案内し、昼食でドリアの専門店に行った。彼らは初めて食べるドリアに感激しており、「コロンビアにいる家族にもこの味を知ってもらいたいわ」と言われることもあった。この経験から、日本と地球の裏側に位置する南米・コロンビアであっても食に対するアイデンティティが近いのではないかと関心を持った。現在コロンビアでは日本料理店がメジャーでないことから多くのコロンビア人は日本料理の素晴らしさに気づくことができないであろう。そんな中、私にとってコロンビアでのホームステイやコロンビアの友人が日本へ来たことを通じて学んだことは他の誰もが感じることができないことである。また、この貴重な体験から私は将来にコロンビアで日本食ビジネスを展開するという夢ができた。この志の実現のためにももう一度コロンビアへ行き、事業を展開するために必要な調査を行いたい。

 

 現在世界中では「日本食ブーム」が起きている。世界における日本食レストランの数で2013年の5,5万店から、2015年には8,9万店に増加している。2015年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産の登録を受けたことから、日本食の人気が今後も続くことが予想されている。実際に農林水産省が都市別にアンケートを行い、好きな外国料理をランキングにしたものがある。これらの国でもっとも人気があった外国料理は日本食であり、その次にイタリア料理、中華料理と並んだ。このデータから世界中が日本食を注目していることがわかる。このような統計を踏まえ、私はコロンビアという日本との接点が少ない国で日本食の魅力を多くの人に伝えることを役目としたい。

 コロンビアは南米でもブラジルに次ぐ人口、GDPを誇っている。さらに2016年にコロンビア政府は、ゲリラ組織コロンビア革命軍「FARC」との和平協定を締結したことで国内情勢は安定している。治安良化に伴うインバウンドの増加がコロンビアの経済発展を支えるであろう。このようなコロンビア情勢から今後市場として注目すべき存在である。

 

 コロンビアで日本食ビジネスを展開するためにどのような情報が必要なのか財政と食品の2つの面を分けて調査して行きたい。調査は首都ボゴタ「外務省渡航警戒レベル1」とメデジン「外務省渡航警戒レベル1」で行う。コロンビアは地域によっては治安が不安定であるため、ボゴタとメデジンで調査を行うことにする。

 金銭面では、日本食レストランの開業を想定した調査を行う。具体的には日本食の材料を現地で調達すること、レストランの従業員に現地人を雇う場合にかかる経費などを調べる。私のコロンビアの友人がコロンビアのボゴタで日本食レストランに勤めていることから、彼へのヒアリングや店で手伝いをすることを通じて経営にかかる経費を調べて行きたい。

 

 食品面では調査活動を通じてコロンビア人から需要のある料理を発見したい。アンケートの実施やメデジンに住む友人の親戚たちへ日本食を調理することで彼らの嗜好をマーケティングしたい。現地の人が食べやすいようアレンジした日本食を提供することも考えている。例えば、日本のラーメンを提供するのではなく、スープをコロンビアのアヒアコを用いたラーメンの開発などを行う。そういったものを現地の人にレビューしてもらう。このような活動を通じ、試行錯誤を重ねコロンビア風ラーメンを作る。こうしてコロンビア人にマッチングした食品を知ることができる。

 

 調査活動を通じて学んだことはコロンビアで日本食ビジネスを展開するのに必要な見識であろう。私はコロンビアで日本食ビジネスを通じて現地の雇用問題や薬物問題の撲滅に貢献したい。コロンビアの農家は生活が困窮していることからコカインの原料、コカ栽培の犯罪行為に手を染めてしまうことがある。私は貧困を原因とした問題を撲滅したい。彼らのような困窮した農家の作物を生かした日本食を提供する。個人的利益のみを追求するビジネスではなく、コロンビア全体の問題をCSR活動と連結したビジネスモデルを南米・コロンビアで広げていく。これが私の夢だ。


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