世の中は振り子①「就活軸」

世の中は振り子のように、価値観の大勢が右へ行ったかと思えば左へ動く。ちょうど27歳社会人3年目の折、転職などもそこそこ考えてみた結果、この振り子理論によの働く人間の「仕事観」も当てはまる。と思った。

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既に使い古された表現かもしれない。でもいつも思う。世の中の価値観の変動はいつも振り子だ。就活もそう。バブル崩壊から巻き起こる倒産、倒産。暗い雰囲気が日本を覆う中、手堅い仕事に人気が再び集まる。2000年代に突入し、失われた20年、といわれるどこかよどんだ時代に突入するが、アベノミクスで見せかけの好景気に突入。空前の売り手市場となった。学生は選ぶ立場になり、「自分らしく働けるとは何か」「ワークライフバランス」など、「生きるための仕事」の傾向が強かった時代から、少し考えが贅沢になっていき、中には数ある内定から大企業をあえて選ばず、スタートアップやベンチャーへ飛び込む人間も現れた。からのコロナ禍である。売り手市場だった様相は一変し、再び日本を、世界を暗い影が包む。仕事は再び、「生きるため」のものへと変わりつつある。

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「好待遇」「自分らしく生きるための仕事」「明日を生きるため、食つなぐ仕事」「時短」。右から左へ、今日も世相に合わせ、多くの人が勝手なことを発信する。仕事観の振り子は、多数派の大きな声に揺られ、また重心を移していく。世の仕事観が、どんな多数派によって移り変わろうが、自分はどうしたいか、という自分の重心はドスンと、落としていきたいね。



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