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愛のままに


コロナウイルスは様々な面で私達の生活を変えてしまった。

私は良い変化としてスピード感が遅くなったことが挙げられると思う。できる限り早い時間でできる限りの多くの利益を上げた人が賞賛される社会は知らず知らずのうちに私達の生活スピードを目まぐるしくしてしまったと気付いた。

当時私は大学生で比較的自由な時間があったが、生活スピードがスローになるのを感じたので、当時社会人だった方々は尚更そのことを実感したと思う。

多くの方々がスローさに魅了されからなのか、コロナ禍ではメローな音楽、いわゆる「チルヒップホップ」が流行った。

ラッパーの唾奇とBASIが歌っている「愛のままに」というチルヒップホップの曲が私はとても好きなのだが、その中で「痛みなしで得られる幸せはそうないと思う」というフレーズある。日常生活の中で大変なことにぶつかった際は、その痛みからすぐに逃げず、ゆったりと寛容な心で受け入れるくらいの余裕を持ちたい。「ゆったり」と聞くと「遅い」といったどこかマイナスのイメージを持ってしまうかもしれない。「ゆったり」とは決して悪いことではなく、余裕があって落ち着いている状態、つまりカッコ良い人間の条件だと思う。

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