激熱 HDD をどうしてくらりょうか?

(この記事は 2021年6月 くらいの情報です)

昔から色々な HDD 使ってきて、個人的には Western Digital が比較的信頼性が高いと感じています。最近はバルクはほぼほぼ WD を買っています。

いやそりゃ、HGST が良かったんだけどさ…
そして最近東芝もいいかな、とも思ったりもしてるけど。

それはともかく。

WD には NAS 用に最適化された WD Red シリーズという HDD があります。

で、うちには WD Red Plus が各種容量で10台くらいあるんだけど、そのうち一番最近同時に購入した WD80EFBX さん4台のうち、2台がめっちゃ熱いわけです。
熱くない方の2台もそこそこ熱いですが。(何言ってんだ)
メーカー取り寄せだったので同一ロットだと思うんだけど、個体差が大きいんですかね。

PC ケースでフロントファンで直接風当ててもアイドル状態で 56度とか。

ケース内の熱源になってしまうので仕方なく中古の Seagate の Archive HDD とかと交換しました。こっちだと同条件で 39度とか。違いすぎだろ。

で、この方々、HP によれば

信頼性:NASやRAIDの常時稼働環境は高温になりますが、デスクトップ用ドライブは通常、WD Red™ Plusドライブのような条件で設計およびテストされていません。

高温環境での動作テストがされているみたいですね。
いや、NAS や RAID が熱いんじゃなくて、あんたの HDD がそもそも熱いんやで?

で、50度超えが常態なのは気持ち悪いので、これをどうやって使おうかってのが今日のお題。

とりあえず普通に使ってみる

4台あるので、Logitec LGB-4BNHEU3(RAID 機能なし)に入れてみます。

USB 3.1 Gen2 対応の LGB-4BNHUC のが良かったんだけど、高かった。
Gen2 対応の Hub も無いので PC に直結するしかないし、まぁいいかと。

普通に入れたた状態でファン回転数を「高」にしても 56度超えてました。
ちなみに「高」にするととてもじゃないけどうるさくて常用できないです。
なので回転数は「中」で試します。

あとこいつ文字めっちゃ読みにくい…そのうちテプラでも貼るか。

で、高でもダメだったので、排気ファンを外して前後逆に付け直して、吸気(直接風を当てる)方向にしてテストしてみました

4台とも入れて2時間くらい放置してみる。

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それでも 54度…
まぁ、排気よりは多少マシって程度。
ちなみに回転数「高」でも 53度でした。

熱い2台を外して放置。

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明らかに熱いやつの熱で全体が影響受けちゃってますね。

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吸気口(元排気口)近辺は 26度くらいでした。
輻射熱を受けてる感じはあるけど。

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熱々 HDD 入れてると、通過しただけで 33度に!
もうちょっとじわじわ上がってたけど、疲れたので適当なところで撮ってます。

もう立派な暖房器具ですよこれ。(消費電力考えたら結構効率的な予感)

しかし、アクセスしないでただ電源入れただけでこれってどうなのよ?

ちなみに、同じ環境に WD60EZAZ つっこんで2時間後。

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せやな、って感じ。

熱いのは嫌なので、冷やしましょう!

冷やすにはヒートシンク作戦

冷却と言えばヒートシンク(放熱板)です。

しかし、ヒートシンクを付けるとケースには入りません。

ので、こんなのを用意してみます。

これなら HDD むき出しなので、ヒートシンク付け放題です!

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思ったより2回りくらい大きかった!もっとスマートだと思ったのに。
比較に置いた Elements が小さく見える。
使い勝手良ければこれを複数並べてもいいと思ったけど、ちょっと無理だなぁ。

え?1台増えてる?
気にしない気にしない(既に答えが)
こいつもそこそこアツアツなんだよね…

とりえあず動かしてみます。

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速度は大丈夫そう。
7200RPM ならもう少し頑張れと言いたいが。
ついでに隣の期待の新人も。

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こっちは 5400PRM(クラス)なのに頑張ってるかな。
Random Write が妙に速い変態さん。

せっかくなので5台一斉駆動とかしてみましょうか。

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最初はまとまってましたが、そのうちどんどんずれていきました。
まぁ、USB3.0 (5GBps) なので全体としてはこんなもんですかね。
W80EDAZ の孤高っぷりはなんなんだろう?
これは「遅くなってもきちんと最後まで走り切れる」ことが重要なので、そういう意味では優秀な結果だと思います。

チェックはしたので、あとは放置します。
室温は 25度に保ちますが、ぶっちゃけ場所によってむらはあります。

熱い熱い熱い…

とりあえず30分ちょっと放置。

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本気を出してきましたね。
まぁ、なんの熱対策もしていない状態でよく頑張ってるとは思いますが。
当然数秒と触れません。
W80EDAZ(S:) は少しおだやかですね。どちらかというと横の熱をもらってる感じ。

まぁ、これ以上は上がる一方なので、一度止めてヒートシンクをつけましょう。
熱いのでちゃんと止めて冷まさないと作業ができない…

ヒートシンクは M.2 用のものを用意しました。

ヒートシンクはやっぱり銅よね。

サーマルパッドでは固定が弱いので、溶剤臭い熱伝導テープで貼りつけます。

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めっちゃ余りました…

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まぁでも、いい感じかもしれない。
ディスクが発熱してる気がするので頭の方に貼った方がいいのかもしれないけど、触った感じ中央付近が熱かったので。
気が向いたら頭には王冠つけてやってもいい。

で、また1時間後

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うん、まぁ、ね。

風で熱を飛ばそう

ヒートシンクはあくまで放熱するだけなので、そのままだと周囲に熱い空気が溜まって放熱効果が落ちます。
なので、ファンで風を当てて空気を循環させます。
昔から、可愛い娘には風を当てよ、と言いますしね(言わない)

M.2 の時のように小型ファンをヒートシンクに直接装備するというのもありだったんだけど、ここは大胆にいきましょう。

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ヒートシンク、せめて足置けるスペース作ればよかったかな。
160mm ファンとかあればピッタリなサイズなんだがな。
80mm × 2 って手はあるけど、風量がね。

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効果劇的過ぎて怖い!
ケースのファンはもうほとんど効果が無かったってことでしょうか?

というかこれ、ヒートシンク意味あるんかいな?
ヒートシンク経由じゃなく、どう見ても直接冷やしてますね。
ヒートシンク無しで先に風当ててみるべきだったかもね、はははん。

というわけで再挑戦

熱伝導テープたくさん余ってるんでした。
というわけで、一度ヒートシンクはがしてファンだけで挑戦。

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一部はすんなりはがれ、一部はこびりついちゃうくらいべったりだった。
差が分からんけど、熱で溶けた?

まぁ、これでもう一度 50度まで暖機運転してファンを当てます。

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…微妙…
確かにヒートシンクありの方が冷えるけど、誤差レベルかな?
ただ、ヒートシンクありの方が「冷え方」は格段に良かったです。

せっかく買ったし、ヒートシンクつけて運用しましょうかね。

ちなみに…

ロジテックのケース、吸気にして前扉閉めて FAN2 以上にすると排気が足りなくて背後まで風回ってきてた
吸気ファンから風が出てるように感じたの初めてだ。

無論、前扉開ければ全部前から出ます。
FAN1 なら何とか大丈夫みたい。

まぁ、戻しましたよね。
こいつは熱くない HDD 入れて(つまり WD Blue 6T いれたまま)活躍してもらいます。

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