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【本命確定!】日本ダービー(GⅠ)2021全頭血統考察


血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

ついにこの日がやってきました。
今週世代の頂点が決まります。
「最も運の良い馬が勝つ」日本ダービーです🐴

血統傾向についてはnetkeibaの方で述べましたので
こちらからどうぞ

それでは
日本ダービーの全頭血統考察スタートです✨✨✨




1枠1番 エフフォーリア
横山武 父エピファネイア

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母ケイティーズハートは現役時、15戦3勝。(条件馬)
父エピファネイア×母父ハーツクライはまだサンプル数そのものがかなり少ないが、本馬と同世代のミヤビハイディも既に2勝を挙げている。
父はここまでキングカメハメハともディープインパクトともそしてこのハーツクライともきちんと結果を出しているが、この3頭を並べた上でハーツクライの配合を想像すると「やはり距離は長め」ということになりそう。

デビューからここまで無敗の4連勝。
前走時、三冠の中で一番距離が短い皐月賞の適性が最も疑問と述べましたが、驚くほどあっさりクリア。
東京変わりとなるここで割引くポイントはなく、無敗のダービー馬誕生が近づいてきています。



1枠2番 ヴィクティファルス
池添 父ハーツクライ

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母ヴィルジニアは現役時、19戦3勝の戦績(条件馬)。
母母にフランスのクラシックディスタンスの重賞勝ち馬・シルヴァースカヤがいる牝系。
ハーツクライ配合は名牝Specialを持つ種牡馬(Fairy King、Nureyev、Sadler’s Wells)との相性が良く、この組み合わせからコーフィールドC(オーストラリアG1)を勝ったアドマイヤラクティ(Fairy King)、オークス馬ヌーヴォレコルト(Nureyev)、2019年年度代表馬リスグラシュー(Sadler’s Wells)、ジャパンカップのシュヴァルグラン(Nureyev)といった多くのG1馬を輩出している。
本馬の母父GalileoはSadler’s Wells系なのでこの傾向に合致。

このような血統背景なので距離延長はプラスで、馬場が渋っても発揮できる能力の下がり幅は低いので雨は歓迎です。



2枠3番 タイムトゥヘヴン
石橋脩 父ロードカナロア

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母キストゥヘヴンは桜花賞勝ち馬。
父ロードカナロア×母父アドマイヤベガはサンプル数が少ないが、これまで6頭がデビューして3頭が勝ち上がり(50%)。
勝ち上がった3頭は全て複数勝ちを収めており、相性〇と言って良いだろう。
このような配合から適距離は1800~2000mあたりか。

前走NHKマイルCでは直線で不利を受けながらも最後まで一生懸命走って6着。
不利が無ければ馬券圏内もあったかもと思える内容で見直しはできますが、最後は力尽きた感があるのも事実で距離が延びてさらに良くなるイメージは持てないです。



2枠4番 レッドジェネシス
横山典 父ディープインパクト

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『母リュズキナはアイルランド馬で不出走だが、母母Luckyがアイルランド重賞の勝ち馬である。
繁殖としてデビュー済み産駒はまだなし(本馬の全兄がいるがデビューしていない)。
血統背景は父Storm Cat(~ノーザンダンサー系)と母父Sadler’s Wells(ノーザンダンサー系)の組み合わせ。
父産駒において早期完成の近道はノーザンダンサーのクロスを持つ母との組み合わせなので本馬はまずこの条件を満たしている。

父ディープインパクト×母父Storm Catの組み合わせはスーパーニックス配合。
G1馬だけで、キズナ(日本ダービー)、エイシンヒカリ(イスパーン賞(仏G1)、香港C(香港G1))、リアルスティール(ドバイターフ(ドバイG1))、サトノアラジン(安田記念)、ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)、Study of Man(ジョッキークラブ賞(仏G1))がいる。

また、母方にSadler’s Wellsを持つ馬は、シンハライト(オークス)、ディーマジェスティ(皐月賞)等活躍馬多数でこちらも好相性の血。


このようにディープインパクト配合における王道パターンなので、是非チェックしておきたい1頭。』

↑本馬はデビュー前に血統注目馬として取り上げました。
ディープインパクトの黄金配合通りきちんとダービーの舞台まで辿り着きましたね!
馬場がタフになっても走れそうなディープインパクトです。



3枠5番 ディープモンスター 
武豊 父ディープインパクト 

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『母シスタリーラヴはアメリカ産馬。現役時16戦7勝(海外)
主な勝鞍はダブルドッグデアS(G3・ダ1700m)とオリタリオメイトロンS(G3・AW1700m)
繁殖としてデビュー済み産駒は2頭。
いずれもディープインパクトと交配されており、初仔は中央未勝利(地方2勝)。
1つ上の全兄は新馬勝ちした後、毎日杯(G3)で3着に入着している。
母の最期のディープ産駒としてここで大物を輩出したいところ。
血統背景は父Bellamy Road(Chief’s Crown~Danzig~ノーザンダンサー系)×母父Dixieland Band(ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

父×母父Bellamy Roadはサンプル数が少なく、ここまで4頭がデビュー済み(3歳以上)で2頭が勝ち上がり。
そのうちの1頭はオープン馬のミッキーポジションで、なかなか好相性の組み合わせと言える。

これはBellamy RoadがDanzig系であることに起因する。
父とDanzig系はサトノアレス(朝日杯FS)、ミッキーアイル(NHKマイルC、マイルチャンピオンS)、ダノンプレミアム(朝日杯FS)という上級マイラーを生み出す配合。

また、父にノーザンダンサーのクロスを持つ母を持って来ることは早期完成に効果的。
デビュー戦から狙っていきたい。』

↑と本馬についてはデビュー前に血統注目馬として取り上げ、このように考察していました。
マイラーに仕上がるかなと予測していましたが、中距離で活躍していますね。
1勝クラス→リステッドの連勝からの前走で一気の戴冠とは行きませんでしたが、最後の直線が延びるここは前走からの上昇がありそうです。



3枠6番 バジオウ
大野 父ルーラーシップ

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母母ダンスインザムードは桜花賞とヴィクトリアマイル勝ち馬。
ということで東京得意なルーラーシップ×マイルG1馬の母母=中距離馬という配合。
その計算式通り前走ステップのプリンシパルSを制してこの舞台の切符を掴みました。

戦歴を見ても東京が合っているのは間違いなさそうですが、1勝クラスの時にグレートマジシャンに完敗しており、ここで逆転できるイメージは正直湧きません。



4枠7番 グラティアス
松山 父ハーツクライ

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母マラコスタムブラダは現役時、アルゼンチンで9戦6勝。
主な勝鞍はヒルベルトレレナ大賞(G1・芝2200m)
現役引退後、日本に輸入された。
半姉は阪神JF(G1)を制したレシステンシア。
繁殖としての能力が非常に高いと言える。
父ハーツクライ×母系にデインヒルを持つ馬との組み合わせでは、
朝日杯フューチュリティステークス(G1)を制したサリオスや、アドマイヤミヤビ(クイーンカップ(G3))、グレイル(京都2歳S(G3))といった、活躍馬を多く輩出している組み合わせでクラシック仕様な配合。

無敗で挑んだ前走皐月賞は、先行勢の後ろから運び直線追い込んだものの、最後は同じ脚色になり6着。
スパッと差し切るタイプの馬ではないので、道中はもう1列前で運んで京成杯の時のように早め抜け出しから粘り込むレースをして欲しいです。



4枠8番 ヨーホーレイク 
川田 父ディープインパクト

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↑と本馬についてはデビュー前に血統注目馬として取り上げ、このように考察していました。
新馬戦→1勝クラスを連勝すると、ホープフルSでは3着。
今年緒戦のきさらぎ賞を2着の後、前走皐月賞では5着。
常に世代上位の力を示しており、世代の「モノサシ的存在」っていうのは先週オークスの考察で述べたユーバーレーベンと同じです。
速い上がりが使えるここは皐月賞よりもいかにも向きそうで、上昇が期待できます。
他馬の馬券取捨はダービーでのこの馬よりもどうかという観点でジャッジしていくのが良さそうです。



5枠9番 ラーゴム
浜中 父オルフェーヴル

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母シュガーショックはアメリカのダート中距離重賞の勝ち馬。
母母母Unbridled Hopeもアメリカのダート中距離重賞勝ち馬。
このようにパワーが勝った背景にある牝系が血統的素地。
父オルフェーヴル産駒のG1馬2頭はエポカドーロとラッキーライラックでこの2頭は母系にフォーティナイナーを持つという共通点がある。
本馬もこの鉄則に従って母系にフォーティナイナーを持っている。

このようにエポカドーロとの相似性がある血統背景から皐月賞は合うとし、大いに期待していましたが、案外な結果になりました。
きさらぎ賞を制しているように実力は確かですが、前走のように折り合いを欠いてしまうと、距離が延びるだけに早々に競馬が終わってしまいそうです。
上手くなだめて直線の爆発力を引き出せるか。



5枠10番 シャフリヤール
福永 父ディープインパクト

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母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(アメリカG1・ダ7F)の勝ち馬。
全兄にアルアイン(皐月賞、大阪杯)とオープン馬ダノンマジェスティがいる。
父ディープインパクトにスプリンターの母の配合は早期始動の為のセオリー。

前走毎日杯で速い時計への対応力が可能であることを充分に示してくれました。
速い時計を出した次走というのは得てして反動から凡走しがちですが、皐月賞をパスして来たことは好感です。
この中間で成長した姿が見られるようだと皐月賞上位組への逆転もあり得るでしょう。



6枠11番 ステラヴェローチェ
吉田隼 父バゴ

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父バゴ×母系にRobertoの血を持つ組み合わせは、フラワーC(G3・中山芝1800m)を勝ったオウケンサクラと同じなので前走時、中山適性はこの馬も高そう。と述べました。
2歳時に重賞を勝ち、暮れのG1(朝日杯FS)でも2着に好走したのは母系にあるスピード血脈によるもの。
父バゴなのでサウジアラビアRC(G3・1着)の時のように道悪でも歓迎。
成長力もありそうなので、この先どのような成長を遂げていくか非常に楽しみな血統表。

皐月賞の時に東京よりも合うのはここと言ったように3着に好走。
切れ味自慢が集まるここでは後ろからになりすぎると少し辛いので、渋った馬場で前目からのレース運びをしたいところ。



6枠12番 ワンダフルタウン
和田竜 父ルーラーシップ

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『母シーオブラブは、現役時18戦1勝(地方)。
繁殖として本馬が初産駒。
血統背景は父ディープインパクト×母父Acatenangoの組み合わせ。
この組み合わせは菊花賞(G1)勝ち馬のワールドプレミアムが代表格で、3歳以上の組み合わせの数が15頭と少ないながらも12頭が勝ち上がっている好打率な配合。
この好配合の母に非サンデー系の父を迎えた形となる。

父ルーラーシップは非サンデーサイレンス系としてサンデーサイレンス系牝馬と交配できることが強み。
実際、産駒の活躍馬のほとんどが母父サンデーサイレンス系である。
母父ディープインパクトとの組み合わせでは、ここまで産駒唯一のG1馬キセキ(菊花賞)がいる。

つまり本馬はキセキと3/4同血配合で、母がワールドプレミアと3/4同血配合。
こうやって紐解くと生産者の思惑が見えてきますね。
菊花賞はPOG期間外のレースですが、思惑通り菊の舞台に辿りつけるか注目しておきたいです。』

↑このように本馬についてはデビュー前に取り上げていました。
って菊花賞どころかダービーにたどり着いちゃったよっていう・・・(笑)
東京得意なルーラーシップ×東京得意なディープインパクトっていう考えで良かったのか?!
まぁ無事にいけば賞金的に当然菊花賞にも出られるので嬉しい誤算・結果オーライとさせて下さい(^_-)-☆



7枠13番 グレートマジシャン
戸崎圭 父ディープインパクト

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母ナイトマジックはドイツオークス勝ち馬(芝2200m)。
ここまで本馬を含め6頭の産駒を輩出しているが、全てディープインパクトとの交配で5頭が勝ち上がっている(しかも複数勝ち)。
但し、クラシックまで辿り着いた馬は本馬のみ。
つまり完成が遅いタイプのディープインパクト配合と言える。
ディープインパクト×母方にSadler’s Wellsの組み合わせは、シンハライト(オークス)、ディーマジェスティ(皐月賞)といったクラシック馬を輩出しているが、本馬(を含む兄弟たち)はそこにさらに重厚なドイツ血統なので完成度は遅め。
ディープインパクト×ドイツ血統と言えば、先日の天皇賞(春)を制したワールドプレミアと同じなので距離が延びるここでマイナスポイントはない。

とこのように血統考察をしていて頭には「やっぱり菊花賞かな?」ということが浮かびました。
馬場は渋っても問題ないと思います。



7枠14番 タイトルホルダー
田辺 父ドゥラメンテ

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母メーヴェは現役時、22戦5勝。
主な勝鞍は、丹頂ステークス(OP、札幌芝・2600m)
繁殖としても本馬の半姉(父オルフェーヴル)メロディーレーン(現役)が3勝を挙げておあり、繁殖力はかなり高い水準にあると言えそう。
父ドゥラメンテはサンデーを持つキングカメハメハ系種牡馬で昨年の新種牡馬ランクでモーリスを抑えて第1位に輝いた。
成功配合パターンについてはこれから徐々に紐解かれていくこととなるが、同じキンカメ系種牡馬であるロードカナロアの成功配合のパターンをまずは参考にするべき。
ロードカナロア産駒のG1馬になるような成功配合パターンは、「母方にサンデーサイレンス+名牝Specialを持つ種牡馬が入っている」という共通点がある。
本馬の場合、母父がSadler’s Wells系なのでこの条件に合致。
大物となる血統的素地は充分にあると言える。

血統背景からスタミナには問題なさそうですが、ダービーの舞台を逃げ切るのは至難の業。
ただし、前々走の弥生賞はスローだったこともあり逃げ切れたと思っていましたが、前走の皐月賞は厳しい流れの中2着に粘り驚かされました。
明確な逃げ馬としてここも頑張って欲しいと応援したくなります。
馬場は渋ってもOKです。



8枠15番 アドマイヤハダル
Mデムーロ 父ロードカナロア

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父ロードカナロア×母父ディープインパクトの組み合わせは、京王杯2歳S(G2)を勝ったファンタジストやポートアイランドS(L)を勝ったドナウデルタと同じ。
ドナウデルタとは母にLyphardのクロスを持つことでも共通点がある。
ドナウデルタはそのような血統背景に+Danzigなのでよりスピード適性が勝っており、マイル~1400mの仕様に。
本馬の場合は、Danzigではなく、+トウショウボーイ(皐月賞とか有馬記念)なので中距離に出ている。

2歳時に新馬戦を勝ったあと、1勝クラスでは4着。
その後、1勝クラスを2度目の挑戦でクリアすると、3歳緒戦の前走でも力を見せてオープン勝ちを果たしました。
皐月賞では中団から差してきましたが、本来は前目で粘って押し切るタイプ。
ある程度前にいければ前有利となりやすいダービーでは前進が見込めそうです。外枠は残念です。



8枠16番 サトノレイナス
ルメール 父ディープインパクト

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『母バラダセールはアルゼンチン馬。現役時、海外で9戦5勝。
主な勝ち鞍はアルゼンチンオークス(G1・ダ2000m)とアルゼンチン1000ギニー(G1・芝1600m)。
全兄は弥生賞(G2)勝ち馬で菊花賞(G1)3着のサトノフラッグ。

母父Not For Saleはブエノアイレス市大賞(ダート1000m)を制したアルゼンチンのG1ホース。
血統ラインはフォルティノ~Grey Sovereignのナスルーラ系。
ディープインパクト産駒の早期活躍仕様の条件の1つに母父短距離馬との配合があり、この点を満たしている。

ディープインパクトと母父の配合はダノンファンタジー(阪神JF(G1))が同じ。
また、この配合ではLyphardのクロスが成立しており、このクロスはジェンティルドンナ(GⅠ7勝、2012・2014年年度代表馬)やディープブリランテ(日本ダービー(G1))らがいる父の成功配合パターン。
ちなみに先述したダノンファンタジーとはこの点でも合致している。』

↑このように本馬のデビュー前に取り上げていました。
桜花賞よりも東京2400mの方が合うでしょうが、今回の相手は牡馬となります。
牝馬としてウオッカ以来のダービー制覇を実現して欲しいです。



8枠17番 バスラットレオン
藤岡佑 父キズナ

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父キズナはディープインパクト×Storm Catの黄金配合馬で後継種牡馬。
種牡馬としてはディープインパクトにパワーを加えたイメージでダートも走れるし、芝の道悪も大丈夫。
本馬の母父New Approachは重厚なSadler’s Wells系でありながら、その半兄に高松宮記念(G1・芝1200m)を勝ったシンコウフォレストがいるという日本に合った牝系。
このシンコウフォレストの父はGreen Desert~Danzigというスプリント~マイルのスピード血脈で、本馬は母母父がこのライン。
キズナ配合は母方にスピード血脈を持ってくることが成功の近道で、本馬もその傾向に合致。

NHKマイルC時に、「ここまでマイルでは常に好走しているし、父系から見てもこの舞台は合う。ただし逃げ脚質なので東京の長い直線を最後まで逃げ切れるかどうかがポイントとなりそう。」と述べたのですが、出走直後にまさかの落馬。
おそらくそのことで人間側が不完全燃焼なのでここを使うことにしたのでしょうね…。
もともと陣営が距離は1800でも長いと言っていましたし、大目標をNHKマイルCに置いていたのは周知の事実です。


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ということで以上、出走馬全17頭の血統考察でした!


2018年生まれの頂点は
今年も無敗か
逆転か
別路線か
牝馬か
それとも・・・?

栄光のダービー馬は誰の手に?!

祭典が始まるヾ(≧▽≦)ノ

※本命は当日発表します。

2021.5.28 post


わし◎サトノレイナス
みっちゃん(仮)◎エフフォーリア

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2021.5.30 post




いつもご支援ありがとうです! おかげで今日もわしのつまみが一品増えます。 乾杯🍻