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スワ―ヴエルメ

血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

第3回
リクエスト血統考察です!
ありがとうございます!!

今回はスワ―ヴエルメの血統考察を行います。


スワ―ヴエルメの父ドゥラメンテは現役時代、国内外で9戦5勝2着4回とパーフェクト連対。
主な勝鞍は日本ダービーと皐月賞。
ダービーでは父キングカメハメハとディープインパクトという2大種牡馬が持つレースレコードを塗り替えての戴冠だった。
三冠間違いなしと期待されたが、両前脚の骨折が判明して菊花賞を断念。
4歳になり復帰するとドバイシーマクラシック、宝塚記念を連続2着し改めてその力を見せつけたが、その後競走能力を喪失して引退となった。
血統背景は母アドマイヤグルーヴ(エアグルーヴ~ダイナカール)という日本を代表する名牝系。
2020年デビュー組が初年度産駒。

母アイムユアーズは現役時、15戦5勝(オープン馬)。
主な勝鞍はフィリーズレビュー(G2)等、重賞を4勝。
繁殖としてデビュー済み産駒は本馬を含み3頭。
サンプル数が少ないので繁殖力は未知数。
血統背景は父ファルブラヴ(Fairy King~ノーザンダンサー系)×母父エルコンドルパサー(Kingmambo~Mr. Prospector~ネイティブダンサー系)の組み合わせ。
4代母にはオークス馬ダイナカールがいる牝系。

父ドゥラメンテと母アイムユアーズは共にKingmambo系とサンデーサイレンスの血を持ち、牝系には名牝ダイナカールがいるという極めて血統構成が似た者同士です。
そんな2頭の配合なので様々な血のクロスが発生していることが血統表の大きな特徴です。
ということで成立しているクロスについて期待できる効果は以下の通り↓

キングカメハメハとエルコンドルパサーの父である「Kingmamboの3×4のクロス」はパワーと機動力の増強が期待できます。
サンデーサイレンスの3×4クロス」は直線でのスピードの爆発力が期待できます。
そして「Fairy King=Sadler’s Wellsの同血クロス3×5」は母アイムユアーズに受け継がれているように洋芝適性の高さが期待できます。
さらに「名牝ダイナカールの4×4」という血の底力まで加わっています。

このように4つもの血のクロスが成立しており、全てが設計図の狙い通り遺伝されればどのような名馬が出来上がるのか。
ワクワクが止まりません!

ただこれだけのクロスですからもちろん血統過多による懸念もあります。
クロス配合(近親配合)による「劣性遺伝のリスクについて」は、以前血統講座で説明しているのでそちらをご覧ください⇒血統の「と」
新馬戦(結果2着)を見る限りは体質の弱さや、気性のキツさ等は出ていないようですが、成長と共に顔を覗かせる可能性はありますので注意しておきたいところです。

さらにKingmamboとサンデーサイレンスという我が強い2頭の血がちゃんと仲良くできているのかというところも気になりますね。

Kingmambo「わしがパワーと機動力出すけん、サン(デーサイレンス)ちゃんは眠っとき。」
サンデーサイレンス「は?お前のパワーなんかいるか。俺のスピードの爆発力があればそれだけでOK!」
Kingmambo「いやいや、サンちゃんの血なんかいうて柔らかすぎるんよ。男はパワーつけてなんぼやで!」
サンデーサイレンス「黙れ、キン(グマンボ)。大事なとねっ仔をダート馬にするつもりかよ。」
↑みたいな感じでケンカしちゃうと気性がキツくなることが想像できると思います。

逆に
Kingmambo「サンちゃん、わしパワー提供したいんやけどえぇやろ?」
サンデーサイレンス「おぉ、キンちゃんありがたい!そしたら俺はスピード爆発させるね!」
みたいな感じで肩を組んでくれれば理想的ですよね。

まだ1戦しかしていない本馬ですからこれからどのような競走馬になっていくのかこれからみんなで見守っていきましょう!
(2020.8.18現在)

ということで、今回はスワ―ヴエルメについての血統考察でした!
如何だったでしょうか?
もしこの馬の血統考察をして欲しいというリクエストがあれば是非教えて下さいね(^^♪

最後までお読みいただきありがとうございました!

いつもご支援ありがとうです! おかげで今日もわしのつまみが一品増えます。 乾杯🍻