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パラスアテナ

『リクエスト血統考察パラスアテナ』YRA

血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

第11回
リクエスト血統考察です!
ありがとうございます!!

今回は秋華賞に出走するパラスアテナの血統考察を行います。


パラスアテナの父ルーラーシップは現役時代、国内外で20戦8勝(2着2回、3着4回)。
主な勝ち鞍は香港での国際G1、クイーンエリザベス2世カップ。
国内のG1タイトルこそないが2012年の宝塚記念ではオルフェーヴルの2着に入るなど、掲示板を外したのは生涯で2度だけと抜群の安定感を誇った。
血統背景は父キングカメハメハ×母エアグルーヴという非サンデーサイレンス系。
(※エアグルーヴは牝馬ながら年度代表馬に選出された女傑で日本を代表する良血牝馬。)
種牡馬としては2016年から初年度産駒供用開始。
2019年種牡馬ランクは第5位。
非サンデーサイレンス系ということでサンデーサイレンス系牝馬と交配できることが種牡馬としての強み。

母ステラリードは現役時31戦2勝。
主な勝鞍は函館2歳S(G3)
繁殖としてデビュー済み産駒は本馬を含み8頭。
勝ち上がりは3頭で、繁殖力は普通といったところ。
血統背景は父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス系)×母父Zafonic(Gone West~Mr. Prospector~ネイティヴダンサー系)の組み合わせ。

パラスアテナ

父ルーラーシップの成功配合例はほとんどが母父サンデーサイレンス系との組み合わせです。
母父スペシャルウィークとの組み合わせは重賞馬ディアンドル(葵S)などオープン馬や複数勝ち馬を輩出している好相性の配合です。
尚、この組み合わせでのこれまでの勝ち上がり全10頭の内訳は「牝馬7頭、牡馬2頭、騙馬1頭」
活躍馬が牝馬に偏っている点はいかにもスペシャルウィークが出ているなといった感じです。

次に「Nureyev≒Sadler’s Wellsの3/4同血クロス」について。
Nureyevは「父ノーザンダンサー×母Special」
Sadler’s Wellsは「父ノーザンダンサー×母母Special」
つまりこの2頭は3/4同血という間柄になります。
よって、本馬は「Nureyev≒Sadler’s Wellsの5×4クロス」を持っているということです。
このクロスはパワーを増幅させる効果があり、このことは本馬の戦歴を見てもわかるように、渋った馬場でパフォーマンスを上げます。

もともと堅実に走るタイプで大崩れしなく、脚質も本レースに向いています。
馬場条件も味方につけることができれば本馬にとってさらに追い風となることは間違いないです。
ということで狙っている人は雨乞いしましょうね!
(2020年10月14日現在)

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