１０万円複勝転がし【プライド諭吉の逆襲】

昨日読んで頂いた方は下にスクロールして
【プライド諭吉の逆襲】から読んで下さいね！

血統調査員のＹＲＡです。
「血統表は競走馬の設計図！」ということで。

現在１０万円転がし４コロ中です！

前回のお話はこちら。

それでは今週もよろしくです！

島田諭吉です。
今週は高堂諭吉に指揮を執らせます。

高堂君はもともと能力値的が高めだった諭吉です。
ではなぜここにいるのかというと、彼はプライドが高すぎするのです。

若かりし頃から組織の中枢でバリバリ働いてきた彼はこの組織を背負ってきました。
しかし、年齢を重ねるに連れそのことが彼自身の判断を鈍らせていき、また若返りを図る組織内においては徐々に扱い辛い存在となってしまい、ここにやってきたというわけです。

彼の功績は確かに素晴らしいものがあるのは誰もがわかっています。
それだけに現在の自分の立ち位置を理解した上で再び組織に貢献できる諭吉になって欲しいと私は願っています。

島田諭吉　先週で４連勝！
ここで勝てば折り返しだな。

岡本諭吉　はい、あと６勝です。
ここを乗り切ればゴールが見え始めますね！

島田諭吉　うん。そういう意味ではここはとても大事な戦いになる。
ここは高堂君しかいない。

高堂諭吉　お任せ下さい。

島田諭吉　ここは正念場だ！
頼んだぞ！

高堂諭吉　はい、大丈夫です。
では、早速だが土屋、土曜日の調教データを集めてくれ。

土屋諭吉　わかりました。

高堂諭吉　林田は血統傾向頼めるか。

林田諭吉　もちろん！

高堂諭吉　林田、血統傾向はどうだ？

林田諭吉　あと少しで出そろうよ！

高堂諭吉　よし！
土屋、調教データは？

土屋諭吉　まだちょっとかかりそうです。

高堂諭吉　何やってるんだ。
最近の若い奴は仕事が遅いなぁ。

土屋諭吉　高堂さん、私もう４０代です。

高堂諭吉　俺からしたらまだまだひよっこだ。
だいたい俺がお前くらいの時にはな、もっとバリバリ働いていたぞ。

土屋諭吉　・・・（また始まった）。

高堂諭吉　最近は何かにつけて、すぐにブラックだパワハラだ言うからな。
昔はみんな当たり前のように遅くまで仕事をして、決戦に備えたもんだ。
もちろん残業代がどうとかなんて気にしたこともない。
組織に忠義を捧げるという意味でみんなそれが当たり前だと思っていたんだ。
ミスした時には殴られたこともある。
でもそれも結局はこっちのことを思って殴ってくれていたんだよな。
今はそういうことが伝わらない諭吉が増えた。
そのせいか何か頼りないようなナヨナヨした諭吉ばっかりだ。
そうだ、お前知っているか？
あれは俺がまだ入社したての頃だったんだがな、その時のダービーを獲る為にあの日は遅くまでみんなで仕事していたんだ。
その時のダービーっていうのがシンボリルドルフが勝つダービーだったんだけど、どう考えたって戦前からシンボリルドルフで決まりっていう流れだったんだよ。
若かった俺は諭吉隊の指示で資料取集をずっとやらされていたんだが、こんなのどう考えてもシンボリルドルフだしこんなことやる意味あるのかって疑問に思っていた。
それでも最初は黙々と作業していたんだが、０時を回ったあたりでさすがに帰りたくなってな。
それで若かった事もあって、つい諭吉隊に言ってしまったんだ。
「どうせシンボリルドルフでしょ。ここまでやる意味なんてない。無駄じゃないか。」って。
そしたら当時の諭吉隊隊長に思いっきり殴られてな。
「帰りたければ帰れ。勝負は蓋を開けるまでわからねぇんだ。限りなく勝つ確率を１００％に近づけるためなら俺たちはどれだけでも時間を掛ける。惜しまない。」ってさ。
その時はムカついたけど、今思えばそうやって仕事に対する責任感を教えてくれていたんだろうな。
そしてそれだけみんなが熱心に仕事に取り組んでいたからこそ、あの頃はあれだけの利益を出せていたんだろう。
なんでも今はあの諭吉隊ですらほとんどが定時で帰るらしいじゃないか。
それじゃあ利益も上がらないわけだよ。
仕事ってのはそんな甘いものじゃないからな。

小杉諭吉　へぇ～凄いっすね。シンボリルドルフなんて歴史上の馬ですよ。
あ、高堂さん過去戦績資料作ったんでここに置いておきます。
それではお先に。

高堂諭吉　まったく。
昔は若い諭吉は誰よりも早くきて一番遅くまで仕事したもんだがな。
土屋お前の方はそろそろか？

土屋諭吉　えっ。まだです。
（あんたがずっと喋ってたから集中できないんだよ。小杉はドライで良いよな。）

高堂諭吉　頑張って早く仕上げろよ。
そいえば仕事を急かされた時の話と言えば、ダイナガリバーの日本ダービーなんだけどな・・・

土屋諭吉　（まだ喋るのかよ・・・・。）

中京２レース
⑯エイシンギアアップ　川田

2021.5.7 post

【プライド諭吉の逆襲】

高堂諭吉です。
今週は私が指揮を執ります。
この組織に入って３７年。
昭和・平成・令和を駆け抜けてきました。
本当に時代は変わったのでしょうか。

「組織が成果を上げる」
その為にあらゆることを犠牲にして働くというのは当たり前のことではないでしょうか。

「組織」があるから「個人」があるのです。
最近はやたら「個人」を大事にする風潮がありますが、本当の「個人」になった時にどれだけのことができるというのか。
それを分かっていない諭吉が多すぎる。

一線で働く世代はいつの間にか私よりも下の世代になり、皆それなりにはやっていますがやはりどこか甘い。
こんなとこに押し込まれている私の方がまだまだ結果を出せると私は思っています。

老害？考え方が古い？

ふざけるな！

今回はこれまでの経験・知識をフルに活用してやってやります。

中京２レース
⑯エイシンギアアップ　川田

島田諭吉　昨日は遅くまでやってたそうですね。

高堂諭吉　はい。なかなか土屋の仕事が終わらなくて。
今回は私が指揮を執るわけですからね。
最後まで付き合ってやらないといけないでしょう。

島田諭吉　頑張ってくれるのはありがたいけど、今はあまり遅くまで働かせるのはダメですよ。

高堂諭吉　島田さんも随分、時代に流されたもんですな。

島田諭吉　それが適応するということでしょう。

高堂諭吉　甘い！
勝つということはそんな甘いものではないでしょう。
ルールというのは建前上あるだけだ。
私らは今JRAに戦いを挑んでいるんだ。
定時に帰ってそれで勝てる程、甘い存在ではないことはリーダーもわかっているでしょう。

島田諭吉　もちろんJRAが簡単に勝てる相手でないことくらいわかっていますよ。
でもね、昨日は土屋君の仕事中にずっと話かけていたそうじゃないですか。
それで残業になった節もあるんじゃないですか？

高堂諭吉　あれは残業を頑張っている土屋を和ませようと思ってのことです。
自分の仕事が終わったからって見捨ててさっさと帰るなんてあんまりじゃないですか。
というか、土屋が迷惑だったとでも言ってきたんですか？
だとしたら、アイツ・・・。

島田諭吉　いや、そういうことでありませんよ。
ただ私は、今は昔とは違うということを理解して欲しいだけなんですよ。

高堂諭吉　よしっ。勝った！
ほらね、リーダー。やっぱりこうやってちゃんとやるべきことをやれば勝てるんです。
私が今までやってきたことは間違っていなかったんだ。

島田諭吉　・・・。

現在、
諭吉強化メンバー　＜５連勝中＞

今週も無事クリアできました。
また来週～(^_-)-☆

2021.5.8 post