見出し画像

3月6日7日阪神・中山【チューリップ賞(GⅡ)・弥生賞(GⅡ)2021】

血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。


今週からいよいよクラシック本番に向けた戦いの始まりです。
土曜日は牝馬、桜花賞のトライアル・チューリップ賞が
日曜日は牡馬、皐月賞のトライアル・弥生賞がそれぞれ開催されます。

先日、今年のクラシックを迎えるにあたり、競馬の専門学校・キーン校長に展望を聞いてきましたので是非ご覧ください↓


血統傾向についてはnetkeibaの方で述べましたので
こちらからどうぞ

両重賞ともにディープインパクト一強と述べましたが、今年はなんと同産駒の出走はなし。
この状況は近い将来(ディープ産駒は2022-2023シーズンが最後)必ず訪れますので、今のうちから次の時代に備えよということなのかもしれませんね。

ということで今年は仮説としてチューリップ賞はディープインパクト後継種牡馬に、弥生賞はディープインパクトの次点で相性が良いハーツクライ系種牡馬に注目してみようと思います。


□チューリップ賞(G2)血統注目馬

1枠1番メイケイエール 武豊
父ミッキーアイル

メイケイエール


父ミッキーアイルはディープインパクト×母父デインヒル系というマイラー仕様配合で、現役時マイルG1を2つ勝った。
本馬はデインヒルのクロスとさらにサンデーのクロスを持つ。
本馬の気性が勝った性格は血統表を父から切り取っても母から切り取っても不思議はない。
前走の阪神JFでは出遅れた上に、道中も気難しさを見せるという中で4着。
オークス(2400m)よりも桜花賞(1600m)だし、ゆくゆくはもっと短いところが合いそう。


4枠4番シャーレイポピー 福永
父ミッキーアイル

シャーレイポピー


母母トールポピーは阪神JFとオークスの勝ち馬。
母オリエンタルポピーは早逝したトールポピーの唯一の産駒として期待されたが、体質の弱さに出世を阻まれた。
これは血統表にあるノーザンダンサーが4本で、そのうちNureyevが2本、トライマイベスト≒El Gran Senorが2本という血統過多が劣性遺伝したことによるもの。
そこへきて本馬はさらに父からNureyevをもう1本もってきているのだから「どうかしてるぜ!」
それでも勝ち上がったあたり、やはり母系の能力は本物。
こんなことなら母馬優先権を使っておけば良かったと後悔しているのはどこのどいつだい?
「わしだよっ!」
(※すいません最後に一口馬主の個人的後悔が出てしまいました。苦笑)


7枠10番マリーナ 岩田誠
父キズナ

マリーナ


父が母方に重厚なスタミナ血統を持つので、素軽いスピードのMr. Prospectorのクロスは◎
さらにNijinsky、Blushing Groomと言った好相性な血が後押ししてくれている形。
そこへいくとSadler’s Wellsは本来マイナスなのだが、馬場が重たくなるようならポイントの血として浮上する。
前走で勝ち上がるまでに9戦も要しており、本馬にとってここは試金石の一戦。
オーナーは横浜ベイスターズ新監督の三浦大輔。
今年、ベイスターズが躍進して、マリーナがクラシック本番に駒を進めることができれば、番長にとって素晴らしい1年となることは間違いない!



□弥生賞ディープインパクト記念(G2)血統注目馬

2枠2番ダノンザキッド 川田
父ジャスタウェイ

ダノンザキッド


母エピックラヴはフランスの中距離重賞の勝ち馬。
母母母Alcandoは芝1800mビヴァリーヒルズH(アメリカG1)勝ち馬。
父×母系にDanzigの組み合わせは本馬の他にも2019年のクラシック戦線で活躍したヴェロックス、名古屋グランプリ(G2)のマスターフェンサー、先日オープン入りしたテオレーマら同産駒において相性の良い配合。
そもそもDanzigの血はサリオス(朝日杯FS)など、ジャスタウェイの父ハーツクライと相性が良い血。
これは「父と相性が良かった血は後継種牡馬との交配でも当てはまる」パターンですね。
中山芝2000mのホープフルS(G1)を獲って、今年の初戦を同舞台で始動ということは皐月賞に向けて態勢を整えるという判断なのでしょう。


8枠9番タイセイドリーマー 石橋脩
父ハーツクライ

タイセイドリーマー


父ハーツクライは種牡馬としては基本晩成傾向。
一番有効な配合方法としては母方にノーザンダンサーのクロスを持って来ることで、本馬の場合はStorm Cat×Danzigというノーザンダンサー系のクロスで補完している。
父×母父Storm Bird系との組み合わせはウインバリアシオン(日経賞(G2)、青葉賞(G2))らがいる良好な配合パターン。
またUnbridled’s Songとの組み合わせもスワーヴリチャード(ジャパンカップ)を始め、活躍馬を多く輩出しており好相性。
Storm CatもUnbridledもディープインパクトと相性の良い血であるが、ディープインパクトと相性が良い血はハーツクライとも相性が良い傾向にある。
デビュー前に、この馬が活躍することで新しく「アンハーツキャット配合」爆誕なるか、注目してみたい!と考察したのですが、ここを勝ってその実証なるか?!という意味でも注目しています。


ということで注目馬5頭の血統考察でした!

トライアルが始まると「ついにクラシックが目前だな」と春の訪れを感じます🌸
果たして今年の世代の頂点はここから誕生するのでしょうか🤔
そして今年のクラシックは現地で見ることができるのでしょうか🤔
色々な感情が入り混じりながら、今年もついに始まります🐴

楽しみですね(^^♪

2021.3.4 post

チューリップ賞
わし◎シャーレイポピー
みっちゃん(仮)◎メイケイエール

弥生賞
わし◎ダノンザキッド
みっちゃん(仮)◎ダノンザキッド

よろしくです

2021.3.5 post


いつもご支援ありがとうです! おかげで今日もわしのつまみが一品増えます。 乾杯🍻