ソダシｖｓラヴズオンリーユー【札幌記念（GⅡ）２０２１】

血統調査員のＹＲＡです。
「血統表は競走馬の設計図！」ということで。

今週は真夏のスーパーＧⅡ、札幌記念です！

血統傾向についてはnetkeibaで述べました。

おはようです☀

今週は北の大地で夏の大一番🌊
札幌記念です🏇💨

近年の種牡馬争いはディープインパクトとハービンジャーががっぷり四つ🔥

ポイントとなる血は…
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それでは今日もよろしくです😊 pic.twitter.com/zfTrIGCYfi

— ＹＲＡ＠血統調査員 (@yra_uma) August 17, 2021

それでは真夏の決戦、札幌記念の全頭血統考察スタートです！

１枠１番　ステイフーリッシュ
父ステイゴールド　坂井

母カウアイレーンはクイーンSで3着に入着。母母シルバーレーンはフランスG3（芝1600m）の勝ち馬。
父ステイゴールド×母父キングカメハメハの組み合わせはインディチャンプ（マイルCS、安田記念）と同じ。
そこに本馬は母母父にロベルトがあるので力のいる馬場も合う。
こういう血統背景なので条件不問で頑張る善戦マン。ただGI級相手だとさすがにもう１枚落ちるのでは。

２枠２番　サトノセシル
父Frankel　ルメール

父Frankelは海外の種牡馬ながら日本への抜群な適性を見せている。
本馬は父と日本で相性の良い血を合わせ持っており、Nijinskyはモズアスコット（フェブラリーS、安田記念）、Blushing Groomのクロスは２歳マイル王グレナディアガーズと言ったG1馬配合。
また本馬が持つロベルトはオープン馬タニノフランケルと同じで、距離適性からはここが一番近しいんじゃないかと。
欧州系種牡馬ということで洋芝はもちろん○
本馬も前走クイーンS（函館・１８００ｍ）を８番人気ながら３着と頑張った。
あとは一気強化となる相手にどこまで通用するか。

３枠３番　マイネルウィルトス
父スクリーンヒーロー　団野

母母コスモフォーチュンは北九州記念（G3）勝ち馬。
父がロベルト系種牡馬ということだけあって活躍馬は牡馬に偏る。
母父Devil’s Bag系との組み合わせはグァンチャーレ（シンザン記念（Ｇ３））、マイネルグリット（小倉２歳Ｓ（Ｇ３））やクリノガウディーと同じ。
クリノガウディーとは同い年で、共に５歳になりオープン入りしたという共通点がある。
この組み合わせは成長力があるということだろう。
前走函館記念（８着）は案外でしたが、札幌替わりは血統的にプラスです。

４枠４番　ラヴズオンリーユー
父ディープインパクト　川田

母ラヴズオンリーミーの母Monevassiaは未出走だが、その母miesqueは競走馬としてG1を10勝。繁殖としてはKingmanbo(キングカメハメハの父)を輩出しているという世界的超良血。
母Monevassia自身も本馬の全兄リアルスティール、そして本馬とG1馬を２頭輩出。その繁殖能力は疑いようがない。
父ディープインパクトとの配合に目を移すと全兄リアルスティールを始めとして母にノーザンダンサーのクロス持ちとの配合は早期完成の傾向がある。
母父Storm Catとの組み合わせはキズナに代表されるように柔らかさを増強してスーパーニックス。
そのような王道血統なので王道からは外れるこの舞台では血統的追い風はないというのが正直なところ。
ここでは力が違うと言われればそれまでですが…。

４枠５番　トーラスジェミニ
父キングズベスト　横山和

トーラスジェミニの父キングズベストはアメリカ産馬。
主な勝鞍はイギリス２０００ギニー（イギリスＧ１・芝８Ｆ）
半姉に凱旋門賞を制したアーバンシーがいる血統で、父系はMr. Prospector～ネイティブダンサー系という系統。
日本では２０１０年のダービー馬エイシンフラッシュが代表産駒。
父キングズベスト×母父マンハッタンカフェの組み合わせは、サンプル数自体が少ないが、本馬の他にも複数勝ち馬を輩出している配合。

キングズベスト産駒は、スピードの持続力を引き継ぎ、逃げるスタイルが合う馬が多いです。
本馬は現役の中ではその筆頭ともいえる存在です。
その脚質ゆえ常に上位争いを求めることは難しく、展開などハマった時に馬券になるタイプと言えます。
前走前から勝ち切った七夕賞のように今回も前残りの展開になれば。
力の要る洋芝も追い風になりそうです。

５枠６番　バイオスパーク
父オルフェーヴル　池添

母母ナナヨーストームは忘れな草賞(OP)勝ち馬。
父オルフェーヴルの大物輩出成功配合パターンは、母父フォーティナイナー系との組み合わせ。（エポカドーロ、ラッキーライラック）
そのフォーティナイナーの父親であるMr. Prospectorも相性良く、父産駒における成功しやすい血。
本馬の母父マイネルラヴもMr. Prospector系なのでこの傾向に合致。
６歳となったが洋芝ならやれることは前走の函館記念で証明（３着）。
あとはこの馬もディアマンミノル同様、一気の相手強化にどこまで食い下がれるか。

５枠７番　ペルシアンナイト
父ハービンジャー　横山武

母母母にビバリーヒルズH(アメリカG1・芝9F)勝ち馬Reluctant Guestがいる牝系。
父ハービンジャー✕母系Nureyevの組合わせはブラストワンピースと同じで相性○
マイルチャンピオンシップと札幌記念が得意で、もう７歳ということもあり常に上位争いを求めるのは酷ですが、まだまだ条件が合う時には来るという感じになっています。
ここは昨年も２着に入っているので期待しても良いのでは。

６枠８番　ユーキャンスマイル
父キングカメハメハ　藤岡祐

母ムードインディゴは府中牝馬ステークス（Ｇ３）勝ち馬。
Ｇ１でも２着に入った実績を持つ（秋華賞）。
「父キングカメハメハ×母父ダンスインザダーク」という組み合わせは、
天皇賞（秋）と宝塚記念を制したラブリーデイが同じ。
また、朝日チャレンジカップ（Ｇ３）等、重賞３勝を上げたショウリュウムーンも同じ組み合わせである。
万能キンカメに長距離ダンスインザダークが色濃く出たことで長距離砲になっている。
実績からもここは距離が短いですし、喉鳴りも気になるところです。

６枠９番　アイスバブル
父ディープインパクト　水口

母母にマーメイドＳ（Ｇ３）３着のミスパスカリ。
ディープインパクト×キングカメハメハはワグネリアン（日本ダービー）やデニムアンドルビー（ジャパンカップ２着）のように中距離に出る。

父ディープインパクトはこの舞台にプラスだがそれ以外に推し要素が無いのも正直なところ。
前走の函館記念で１４番人気ながら追い込んできた姿は素晴らしかった（２着）が、さすがにこのメンバーを相手に同じようなパフォーマンスが出来るかと聞かれれば疑問は残る。

７枠１０番　ディアマンミノル
父オルフェーヴル　泉谷

母母イソノルーブルはオークス（G1）勝ち馬。
父オルフェーヴルにDeputy Minister系の組み合わせは、マルシュロレーヌ（エンプレス杯・Ｇ２）やヘリオス（霜月Ｓ）のようにダート馬が出やすい。
そういった配合なので芝に出た場合はパワーがいる馬場が良い。
そういう意味では前走４着（函館記念）と頑張ったように洋芝はプラスに向く。
ただあとはさらに強化となる相手にどこまでやれるか。

７枠１１番　ウインキートス
父ゴールドシップ　丹内

母イクスキューズはクイーンＣ（Ｇ３）勝ち馬。
さらに母母クリスティキャットはフラワーボールＨ（アメリカＧ１・芝１０Ｆ）勝ち馬というしっかりとした牝系。
父ゴールドシップ産駒の特徴として時計がかかる馬場状態が得意で、洋芝も優秀。
特に札幌競馬場での成績は優秀。また、産駒全体としては４歳になって成長力を見せる傾向があり、そのあたりは流石ステイゴールド系といったところでしょう。
血統的に軽視はできない存在です。

８枠１２番　ブラストワンピース
父ハービンジャー　岩田康

父は現役時、欧州芝２４００ｍで活躍しており日本の馬場で走るにはゆるめの血統。
その為、硬めの血を取り入れることがセオリーで、キングカメハメハを入れるのは効果的。
この「父ハ－ビンジャー×母父キングカメハメハ」という組み合わせはエリザベス女王杯を制したモズカッチャンも同じ。
血統的にもこれまでの実績的にも力の要る馬場の方が良い。
６歳ということでさすがにピークは過ぎていますが、Ｇ２・Ｇ３レベルではまだまだ上位に顔を覗かせています。

８枠１３番　ソダシ
父クロフネ　吉田隼人

母ブチコは現役時、１６戦４勝（条件馬）。白毛のブチ模様で人気を博した。
母母シラユキヒメも白毛馬だった。
父クロフネは、母に「Mr. Prospector＋サンデーサイレンス」を持つ馬との配合が〇で、朝日杯フューチュリティステークス（G1）を制したフサイチリシャール、NHKマイルカップ（G1）のクラリティスカイ、さらにJBCレディスクラシック（G1）を連覇したホワイトフーガもこのパターンである。
また父は産駒の活躍が牝馬に偏りがちな所謂「フィリーサイアー」でもある。

２歳女王→桜の女王となりオークスへ挑みましたが８着。
距離「芝２４００ｍ」は長かったということになったわけですが、今回はそこから短縮の２０００m。短縮と言ってもここまで１８００mまでしか結果は出ていないわけですから、今回もこの距離はこなせるのか？ということが１つの焦点になりそうですね。
洋芝適性は血統的にも実績的にも実証済みですし、斤量の有利さもありますし、わしはここはこなせると見ています。

以上、札幌記念出走馬全１３頭の血統考察でした！

2021.8.20 post

わし　ということで、真夏の決戦・札幌記念やけども！

みっちゃん(仮)　ワクワクするよね！

わし　今回はさすがに本命一緒になりそうじゃね！

みっちゃん(仮)　そうだね。良いのかな？

わし　仕方ないじゃろ。良い馬は良い！

みっちゃん(仮)　そうだよね。じゃあ自信を持って本命にするね。

わし　うんうん。

みっちゃん(仮)　まぁ強いて言うなら海外帰りってところが心配な点ではあるかな。

わし　え？

みっちゃん(仮)　え？

わし　みっちゃんもしかして本命ラヴズオンリーユーなん？？

みっちゃん(仮)　うん、普通そうでしょ！
Yちゃんまさか・・・ソダシなの？？

わし　そーだし。

みっちゃん(仮)　なにー！！
来るわけないだろ！クロフネだぞ？！

わし　ベストじゃないけどベターじゃ！
斤量も５２キロ。こなせるわい！

みっちゃん(仮)　ないない（苦笑）

わし　こっちは札幌洋芝の実績もあるんで。

みっちゃん(仮)　あのね、Yちゃん。
ラヴズオンリーユーはクイーンエリザベス２世Cを勝ってるんだよ？
ドバイでも３着だし。世界のG1ホースなのです。こんなとこで負けるわけない( ・∀・)
斤量だとか適性だとかそんなのこの馬の前では無意味だよ。

わし　でもソダシの方が可愛いもん。

みっちゃん(仮)　アイドルがアスリートに強さで勝負しても勝てないだろ。
可愛さコンテストじゃないんだからさ。

わし　何をー！！！

みっちゃん(仮)　見てな、きっちりここ勝って１１月に万全な状態でアメリカ行くことになるから。

わし　随分自信持っとるね。レース後恥かくで。

みっちゃん(仮)　それはYちゃんの方だよ。

わし　まぁ全てはレースで明らかになるわ。
来週謝る準備しとけや。

みっちゃん(仮)　それはこっちのセリフ（笑）

札幌記念
わし◎ソダシ
みっちゃん(仮)◎ラヴズオンリーユー

2021.8.22 post