【最短80点資産形成-家編】マイホーム VS 賃貸論争

こんにちは、よぴです。

「子供が生まれてからの最短80点資産形成」というテーマで執筆しています。

大きくは、以下のような章立てにしており、今回も第1章です。
 はじめに:子供が生まれてからの最短80点資産形成
 第0章:フル活用したい楽天経済圏
 第1章:スリムな家計づくり
 第2章:迷わない投資
 第3章:家庭を豊かにするお金の使い道
 第4章:万人に必要な守備力
 第5章:攻撃力を上げて資産形成攻略
 おわりに:子供にとっては親が8割

今回から数回に分けて家のお話をします。

世間で行われている、家に関する様々な論争。みなさんもどれかは聞いたことがあるはずです。

・マイホーム VS 賃貸論争
・都会 VS 地方論争
・新築 VS 中古論争
・戸建て VS マンション論争

それぞれ家庭持ちの観点でどちらが良いか、ボクの考えをお話していきます。

今回は最初の「マイホーム VS 賃貸論争」からいきましょう。

金銭的価値だけで比較する

まず前提として、マイホームと賃貸を何で比較するかの認識を合わせたいと思います。

マイホームに憧れを持つのはわかりますし、世間からも家を持って一人前、という見方がされますよね。家庭持ちとしては、やはり家は持ちたいものだと思います。

ただ、このあたりの価値観が入った状態での比較は難しいので、今回は金銭面に限ったお話をしていきます。

金銭面からは賃貸一択

一般的な「マイホーム VS 賃貸論争」では、賃貸に軍配が上がることが多いようで、ボクも同意見です。

理由は3つあります。

・ライフステージや収入に応じて家賃を変えられる
・家賃、共益費以外の費用がかからない
・被災リスクを気にする必要がない

それぞれお話していきます。

ライフステージや収入に応じて家賃を変えられる

マイホームの購入にあたっては、例えば35年間、同じ広さの家に住み続ける前提ですよね。

・「子供があと2人ほしくて広めの家を購入したけど結局できなかった」
・「考えていた通りの家族構成になったけど、子供が大学に進学して一人暮らしを始め、家が広くなってしまった」
・「子供ができすぎて、この家の広さじゃ手狭」

マイホームだとこういった問題に対応できません。

考えていた人数より少ないと、その分使っていない部屋やスペースの分だけ費用を払う必要があるわけですし、多いと我慢するしかありません。

そして、固定金利にするか変動金利にするかはありますが、35年間ほとんど同じ額のローンを返済していく必要があるわけです。どれだけ劣化しても返済額や安くなったりはしません

ローンとは結局借金なので、将来も変わらず返済する必要があります。これだけ変化の激しい時代に、返済額だけは変わらない、ということが致命傷になり得ます。

実際にも、マイホームを購入してしまったことによってお金が貯まらないどころかローンが返せない、という罠にハマる家庭も少なからず存在するのが現実。

今後、ローンを組んだ時点での給料から35年も下がらない、または給料がなくならない自信はありますか?

一方で賃貸だと、家族構成や収入が変わったタイミングで引っ越すことができます。最初から家族5人分の家に住んで高い家賃を払うのではなく、子供が成長したタイミングで部屋を与える、ということもできますね。

収入が減ってしまった時には、少し立地が良くないところにするか、築年数が古めにするか、手狭にするかなど、条件を妥協することで家賃を下げることもできます

都度引っ越し代はかかりますが、月々の家賃の差額に比べると引っ越し代も大したことはありません。

家賃、共益費以外の費用がかからない

賃貸だと家賃と共益費以外の費用を気にする必要がありません

住むのに必要な費用はこの2つと、契約更新時の更新手数料ぐらいです。

これがマイホームになると、住宅ローンの金利、固定資産税、修繕費、マンションだと管理費などが住む費用以外にかかってきます。

これが結構な費用になります。

マイホームを購入する際に、業者がトータルの返済額と月々の返済額を試算してくれると思うのですが、管理費や修繕費が含まれていなかったりするんですね。

これらの見えないコストも含めてマイホームと賃貸を比較すると、ほとんどのマイホームより賃貸の方が大きく安くなります。

被災リスクを気にする必要がない

日本は地震大国です。地震に伴う津波や火災などでせっかく買った家を失うリスクは低くないと思います。

人生で一番高い買い物になるはずなので、それが一瞬で失われるなんて考えたくもないですよね。

ちなみに地震保険というものがあります。東日本大震災では、多くの家に被害が及びましたが、地震保険は非常に厳しく判定されました。被災した7割が「一部損」ということで、少ししか保障されなかったようです。

マイホームを買って良いパターン

じゃあマイホームは全然ダメなのか!という話ですが、まれに賃貸より良い物件もあります

ここでいう良い物件とは、資産価値があるということです。

持っておくだけでお金が増えていくものを資産と呼びます。

数年前に良い物件を買った人は、住んでいるだけなのに物件の価値が上がり、もし売ったら買った時より高く売れる、ということもあるかもしれませんね。

ただ、数が圧倒的に少ないです。慣れていない人がそのような良い物件を見つけるのは非常に難しいですし、そもそも市場に出回っていることも少ないので、よほどの自信と経験がなければ賃貸をおススメします。

また、金銭的には損するのはわかってるんだけどマイホームが欲しい、という人は買えば良いと思うんですね。

人生はお金だけが全てではないので、マイホームが家庭にお金以上に幸せをもたらしてくれるんだ!という人は豊かな浪費と割り切れているので良いのではないでしょうか。

最終的に個人の想いが入るのは自由ですからね。

ただし、少しでもリスクを減らすために上限額いっぱいでローンを組むのはやめましょう(業者は限度額を言ってくるので注意です)。

まとめ:よほどの想いがない限りは賃貸がおススメ

最後にマイホームを買って良いパターンを紹介しましたが、資産なんてそこら中に転がっているわけではありません

さらに世の中には情報格差というものがあり、本当に価値があるものは市場に出回る前にお金持ちの間で完売する世界です。

この中で資産を見つけ出すのは非常に難しいので、マイホームの夢を諦めきれない人以外は無難に賃貸にしてスリムな家計を実現しましょう。

今回は少し長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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