かつての自分から得る学び

こんにちは、山本プロ野球です
僕は芸人です
芸人という人は沢山います
吉本にNSCを経て入るというのが今のベタですが
最近はフリーや大学生で有望株が一発で入ってくるというケースもあります
時代ですね
僕達がまだ劇場のオーディションに出まくっていた時は
誰でもオーディションに出られたので
ネタさえおもろかったらオーディションから入吉(にゅうよし)出来たんですね
そのシステムは吉本ならではだし良いと思ったんですが
意味分からん奴が劇場に出入りするという恐れがある
という事なのかなんなのか、いつからかNSCに入らんとあきまへん
という事になったんですね
世界はどうにかして均衡を保とうとしていて
吉本が才能を独占しない様にとなったんでしょうか

今年で16年目という事で
よく言うギュッとしたら〜年みたいなやつで言ったら
僕の体感はまだ10年目くらいで
16年という数字を目にした時に
嘘やろ・・・と思うもんです
後輩と何の気無しに喋っていて
何年目やっけ?と聞いたら
6年目です!なんて言われて、おぉ・・10個下か!・・・10個!!!???
となってしまいます
16年やってるけど未だにどんなネタがウケて評価されるのかなんて分からん
これはウケるぞ!と思ったやつが偶然ウケ続けているという感じでやっています
だからこそ思い付きを大事にネタは作っていきたいもんですが
ここで芸歴が邪魔をして何か正しい方へとネタを矯正しようとしてきやがる事があり
しかしそれはそれでその矯正力こそがギリギリウケるラインを保てている気もしていて
取捨選択がいつも分からない

僕は昔ピン芸人で
ダッチワイフを小道具にして使ったら面白い(気がする)という理由で
コントにダッチワイフを使ってネタをやるという芸風で活動している時期がありました
北斗の拳のサウザーのコスプレをしてネタをやったこともありました
そのネタにもダッチワイフを使っていました
何かとにかく変な事して人と違う人がやらん事をしよう、という事だけを考えていました
漫才を普通にやって、バイトの練習のコント漫才をしている芸人が理解出来なかった
これよりおもろい同じテーマでやってる先輩いるやん
と本当に思っていた
考え方は今でもそう変わらないですが
これウケそうやけど、これやってもしゃあないな
というネタを何回も捨ててきましたし
一旦そこを通る事によって、そこから違う方向へ進むという技術も身に付けた気がします

ネタって一生考え続けるもんやしね、芸人やる以上
自分が何出来るんやろうか、って幅の限界を探す作業をしています
今までは自分のそれをずっと探してたんですが
ここに来て相方のそれを探そうという感じになっているのが現状ですね
そもそもピン芸人だった事もあり
自分本位のネタしか思い付かないし
想像の中では僕が何を喋ってるか、という感じで考えてるし
相方がどう思って何を言うかという想像を全くしていなかったんですよね
ともかくやって来なかった事をやるしか成長の余白を見つける方法が分からんので
やって来なかった事、敢えてやらんかった事をやるというフェーズに突入していくという感じになっています

俺のフェーズは有料なんだ

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