2022.5.28「THE IDOLライブレポ〜kento fukayaの本気が人の心を動かした〜」

昨日はTHE IDOLの舞台を観に行っていました
当たり前ですよね
YouTubeを1話から追っていて、僕はファンになり
自分なりに考察noteを書いた程にはのめり込んでいたからです
僕は同業者という立場を活用して袖から彼等のデビューを見届けたという
何とも贅沢な経験が出来ました
そんなデビューの舞台を語る上で欠かせないのが

YouTubeの最終話のこちら
今までのオーディションメインとは打って変わって
ドキュメントな仕上がりになっています
kentoがこの企画に9ヶ月をかけたという事の意味が出ていました
9ヶ月という時間をかけてkento自身の本気度合いも加速していった様に感じました
この最終話ではアイドルのメンバーと言うよりかは
kentoのプロデューサーとしての裏側を見る事が出来ます
観て分かる事は、この企画に関わってくれた人は多いけどkento自身が全てにおいて自分で足を運んで頭で考えて妥協をしないで取り組んだという姿勢です。
本気ってホンマの本気やん!って感じが見て取れるんですね
これはお笑いの企画としては芸人が見せたくない部分です
※努力してる感ってのはお笑い的には自分から見せたく無いんだ!
ただ、この本気の裏側を観た事により、面白いしお笑いのイベントで企画なのに
芸人がお笑いとして見せない部分を前面的に見せている事で、本当のアイドル企画だからこそ、この5人をマジのアイドルとしてこの5人を応援出来る仕組みになっているんですね

何より自分の企画したイベントで自分が最も裏方に回る
という、自分が自分が前へ前への芸人が殆どの中で
プロデューサーに徹しきれているkentoの裏側を見る事が
本気のアイドルグループを作るという企画をやる上で
kentoが本気でアイドルのプロデューサーをしている事が伝わる
そういうエピソードになっているのが良いですね。
これは本気でアイドルグループを作る、という事がメインですが
それと同時にkentoが本気でアイドルプロデューサーになる、という設定が同時進行なのが見応えたにつながっているのです
印象的なシーンとして
kentoは9ヶ月かけてきた、という想いを伝えてメンバーにその感想を聞くのですが
浦井が、実際は実働6時間くらいしか取り組んでいない
という抜群のコメントをして笑いを取ってくれるのですが
kentoはマジで9ヶ月ダラダラでは無くちゃんと取り組んでいるからこそのこの認識の差は出ている訳で
そこでkentoの想定外の本気度合いが垣間見えるという筋書きに無い良いやり取りで
ただ面白い良いコメントのやり取りのシーンではなかったと思います

そんなシーンを経て
1人1人のこの企画が始まってから、デビューに向けて今の気持ちを聞くのですが
みんなが真剣な顔をしてこの企画に対して
最初はヘラヘラして軽いノリでやってきたけど、徐々に本気になってきて
今ではアイドルとしてデビューするという自覚を持ってきている
と表現は違えど口を揃えて言うのです
これは色んな芸人がいる中で、みんなが全く同じ様な内容を言う事で
お笑いとして別の角度で違う事を自分は言ってやろう
なんかふざけてやろう、という気持ちがそこには無く
その時この5人は確かにデビューを控えたアイドルとしてコメントをしていたんだと僕は個人的に思っています。
きっと面白い事を言っていたシーンがもっとあったかも知れないし
まとめた過去の映像でもふざけられたと思いますが
そこを芸人がやっているという企画である意味で最小限に控えて
あくまでも5月27日にデビューする事を目標としていた最終話だったと思いました
アイドルにはストーリーが不可欠であり、心境の変化や意気込みを聞けた事は本当に良かったし、ここで5人が気持ち1つにまとまっている事が
追いかけている身からするととても嬉しい気持ちになるのです
こんなにデビューを待ち遠しく、楽しみにするとは思っていませんでした

そんな気持ちを持って僕は昨日劇場へ向かいました。
出番を直前に控えているメンバーを楽屋で観て
稲田も高見も髪型を仕上げまくっているし
みんなが真剣な顔でダンスを確認している姿を見ました
イベント自体は最初見届け人とkentoでトークを行い
デビューを控えた5人に最終オーディションをしてもらう
という構成でした
普段お笑い芸人として主戦場として立っている漫才劇場という舞台で
同業者の見届け人である芸人は、芸人として舞台上にいて
その中で自分はアイドルとして振る舞う事を求められるし
その上で笑いは取りたいしチューブを獲得してデビューに本気で取り組む姿勢も見せないといけない
そんな色んな感情を抱えて臨んでいる様に見えました

YouTubeを観ていない人に向けて総集編的な映像を流し
その中でも良いシーンを改めて見せる事で
全く知らない人にも優しく、ずっと追いかけてきている人には楽しい
という完璧な進行をやってのけるのです。抜かりないなと思いましたね
最終オーディションではアイドル自己紹介を見届け人に考えてもらい
それをアイドルとして披露するという内容でした
相変わらずこなす中谷に首を傾げる辻、僕は袖で見ていましたが
簡単な笑いを取りに行く事こそこの企画においてやってはいけない事なんだ
と思っていたので悔しかったですね
中谷は僕が考察を書いた次に会った時に
自分がこの企画にかける想いが甘く、とても恥ずかしいと思った
今後稼働は残り少ないけどマジでちゃんとやりたいです
と僕に伝えてくれました。その本気を見せてくれよ!と思いながら唇を噛み締めていたのです。

稲田には既に熱狂的なファンのビスブラがいて、原田が考えてくれた自己紹介に完璧に応えてくれるのです。本当にお笑い芸人が照れながらやるスカしでは無い
100%アイドルとしてのパフォーマンスでした
もちろん会場は盛り上がります。袖も大盛り上がりでしたし本当に可愛いという言葉が自然と口から出ていました
思えば稲田はずっと優等生でアイドルにしますと言われ、今までのオーディションで一回もミスをしない所か期待を大きく上回る活躍をしてきました
観ている側からしたら、何でチューブをあげないの!?ケツよりも良いやん!
と思う事もしばしばあった程です
でも最後までkentoが稲田に敢えて厳しく評価してきたのには理由があり
最初からぶっちぎり優秀な稲田にチューブの本数でも圧倒的な差を付けられた時に
他のメンバーと稲田の間に軋轢が生じてしまう、それに稲田自身にもこれが限界じゃなく、更なる高みを目指して欲しい。そんな想いがあったと理解しました

浦井も文豪アイドルというキャラをしっかりとやり切りましたし
僕が推している高見は常に全力で取り組む姿勢が見えました
ケツはここでは当てられる事が無く
このオーディションにおいてかなり出遅れてしまうのです
そんなケツが歌唱審査でkentoの意味分からん歌を歌う場面が来るのですが
歌唱というフリの中で、ゆっくり朗読をする。というボケをやり切ってしまい
辻が言った、アカン意味で歌い切りましたね
という言葉が深く突き刺さるのでした。
歌う前に目をしょぼしょぼさせるという動画内であったノリを入れていたので
余裕は少しあるのかと思ったのですが、自己紹介を誰にも考えてもらえなかった事が思ったより尾を引いている様に伺えました
自己紹介の時に当てられなかった焦りが何とか爪痕を残さないといけないという芸人のスイッチに反応してしまったんだと思います
アイドルとして5人を見ているお客さんからすると
全力で取り組んでいる姿を見たいんです。お笑いの技術だったり、歌うだけだったら芸人としてどうとかそんな事ではなく
全力で取り組んでいる、という魂に心を動かされる状態にあったのです
ケツはスタートから前のめりにアイドルになりたがるという姿勢を見せていましたが
ここにきて、あんまり伸びていないんじゃないか?というぼんやりとした疑念が
観ている人の中で浮かび上がった様に思います。
しかしこれはケツがお笑い芸人として真面目な部分であり、弱さでもあるので
そういった儚さという物はアイドルとして後に武器になる事にも繋がるのではとおもいました

その後に歌唱テストをした浦井は、自己紹介の時はまだ芸人としての能力で乗り切った感こそ否めませんでしたが
歌唱テストではアイドルとしてこれが本気でアイドルを目指すという事だ
というパフォーマンスをケツに背中で教えるかの様な圧巻のパフォーマンスを披露してくれました。そもそも芸人が本気でアイドルを目指す、という事が大きなボケであり設定で、kentoの異常とも取れる本気と熱量のお陰でマジで全力でアイドルする事が最もその設定に対する正しいボケなんだよ。と伝えている様でした
きっとケツはそれを観て何かを感じた事だと思います
あのメンバーはお互いがライバルでは無く、それぞれが同様にアイドルとしてみんなでデビューをしたいという気持ちを持っていると感じられるシーンでしたね
高見はYouTubeの中ではダンスも歌も最後までやり切る事は出来ませんでしたが
この本番で最高のパフォーマンスを見せてやり切る事が出来ました
歌っている時も笑顔で、歌詞を見ないで歌い切るというYouTubeで失敗した事をきっちりと取り返す物語も見えて推している身としてはグッとくる物がありました

そういったオーディションを経て
いよいよデビュー曲を披露という事になるのですが
曲はプロに作ってもらっただけあってとてもキャッチーで良い曲でした
センターの高見が笑顔で全力でメンバーを引っ張っていた時は鳥肌が立ちました
やっぱりアイドルやん!高見!すげーー!って袖で言いましたよ
オーディションではポテンシャルに頼って全てをこなしていた中谷も
持ち前の運動神経を活かしてダンスもキレキレだったし、表情も豊かで感動しました
ここで問題児だった中谷が5人の中に入る事で役割を認識してグループを底上げする存在になれている事に僕は鳥肌が立ちました
こういったマイナスからの大きなプラスを生み出せるのはアイドルにしか成せない素質だと思いました。あの真剣な眼差しで僕に反省の弁を述べた中谷は偽りじゃなかったんだと個人的にも嬉しかったです。うっかり推しそうになる程です
ケツもしっかり前を見て得意ではないなりに一生懸命今の100%をぶつけている感じが
危うくも感じられましたが、それ故に「頑張れ!ケツ!大丈夫や!」と応援したくなる舞台上での弟感とでも言うのでしょうか、そういった放っておけない存在感を魅せていました。
圧倒的パフォーマンス力を光らせていた稲田と浦井の見せ場も本当に素晴らしく
みんながアイドルとして「芸人がやらされてる感」を一瞬も見せなかった事が何よりも会場を一つに出来た要因ではないかと思いました
袖で見ていた芸人も拍手喝采で

最後パフォーマンスを終えてコメントを聞いていた中で稲田が
高見が呆然と立ち尽くしている時間があった
と言うのですが、そんな事を感じさせないパフォーマンスだったと思いました
実際に見ていた側はそれに気づいておらず
(カメラマンさんがそこに気付いて抜かない様にした、という匠の技術を使っていた説もありますが)
それは他の4人が高見のミスを感じさせない振る舞いが出来ていたからに他なりません。1人がつまずいたらみんなで支え合いカバーする事がもう出来ているんですね
そしてさっきまで全力でちゃんと結果を残してきて、生まれて初めてアイドル推す事になったという辻の心を揺さぶった程の高見が
デビュー曲を披露する時にミスをしてしまう事
こんなストーリー性があるのは間違いなく本物のアイドルでしょう。
ここで高見が完璧にパフォーマンスを披露していても良かったんですが
そこでまだ伸び代を感じさせる、これからを追わせてくれるストーリーを描いてくれた事にアイドルとしての資質の高さを感じました

最後にデビュー確約の人数が発表され
そのメンバーが1人ずつ発表されていく時は
間違い無くアイドルのオーディション企画でした
見ている人を本気でハラハラドキドキさせる事が出来たのは
9ヶ月かけたkentoの本気と、5人が本気で取り組んでいるという気概が重なって魅せたデビューのパフォーマンスがあってこそだと思います
芸人がやっているという事を抜きにして、アイドルとして人の心を揺さぶったのだからあの5人は間違いなくアイドルなんだと思えました
まだまだダンスも歌も拙い5人だけど、アイドルってのはそれが良い
更にイベントの最後にお知らせを入れ込むという
僕はももクロで何度も見てきたアイドルならではのサプライズもあり
それ自体がアイドルイベントっぽくもあるし
何よりじゃあ今日で終わり!って事じゃない
これからちゃんと始まっていくんだ。という推し心をくすぐってくる
こんな細部までこだわり、何よりも仕事を取りまくってくるという
プロデューサーとしてシンプルに敏腕なkentoには本当に尊敬の気持ちしかありません
何よりもkentoの本気が人々を熱狂させる一大ムーブメントを起こすまでに至ったのは言うまでもありません
YouTubeのスタッフも、劇場スタッフも、作曲家の方も、振り付けの先生も、仕事を下さった方々も、kentoが本気でやっているからこそ本気で向き合ってくれて
最高の結果を生み出し続けてきたんだと思います

僕が推している高見にはこれからまだまだ試練がありますが
この企画の紛れも無く主役であり、これが高見のストーリーなんだと思わせてくれた昨日のデビューイベントを見て、彼を推して良かったともう思えました
高見を最初に選び、ここまでやり切ったkentoは文句の付けようが無く素晴らしいし
これからの活動も楽しみでしかありません
1ファンとしての主観でダラダラと書きましたが、まだ見ていない方は
改めて配信で見ても絶対に追い付けるので見てはどうでしょうか?

何よりこの企画が改めて成功した要因を考えた時に
芸人をアイドルデビューさせる、という試みはよしもとに古くからある伝統的な物でもあり、直近で言うと吉本坂なんて物もありましたが
こういった物は、その時人気のあるカッコイイ人を集めてみました的な感じや
これをきっかけにいっちょ有名になれたら得するな、的な芸人の感じが垣間見える物で長続きしなかったり特にすごいとか面白そうとかを感じる物では無かったと
僕個人では思っています
もちろん本気でアイドルになりたかった人もたくさんいると思いますし
大きなチャンスとして取り組んだ人もいると思いますが
沢山の人が企画に関わった時に、その全体としての本気の濃度が薄まるとやはり人の心を動かし難いと感じます
それが1発目からプロデューサーのkentoが本気だと銘打って始め
本気をぶつけ続けた結果、スタッフを始め仕事を取ってくる事に繋がっていき
かけた時間と金額が見えて、5人に伝わり
その過程をYouTubeでじっくり追いかける事で視聴者にも染み渡る仕組みが成功へ導いたのではと思っています
5月27日に関わっている人全員の本気の濃度がkentoと一致して
この企画が真のスタートを切る事が出来た事で
次はいつで、どんな企画をしてくれるんだ!なんてファンは思っているんですよね
僕は個人的にジュースごくごく倶楽部で一緒のステージに立てる事が出来たらファン冥利に尽きると思っています

こちらYouTubeの10話くらいまで見た時の考察記事になっていますので
合わせてどうぞ

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