料理はリビドーの比喩
始めに断ります。釣りタイトルです。
しかしあながちこれが間違ってなくもないのは「お前の手作り料理がたべたい」「彼の実家の味に合わせて作りました」などの文脈の通り、ジェンダー問題と密接に絡んでいる。知らんけど。
だからこそ、逆説的に「男が料理すれば、モテる」のロジックが(一部の人には)成立してしまうのだ。
僕のスタンスはと言うと、フェミニストでもなければ男根主義者でもない。
ただ「女性が料理をするべきでしょ男」が20代くらいの若者の中でも俄然、生き延び続けている現状を見ると、この文化は非常に根強くしつこい。国家レベルの話ではなく家庭内の家事労働の話なのに、男女平等は遠い。ちなみに僕は独身である。
そこで僕は考えたのである。
「じゃったら『男も家事を分担すべき』というのではなく、男性性を肯定したまま『料理は男がすべき』という世の中にすればいいのではないか」
たとえば「包丁を握るとまるで刀を握ったときのように本能が目覚めるでしょう? 男らしいんですよ、包丁って」と啓蒙していく、とか。男性性を否定しないで、料理をするのは男の仕事だ! と言い切ってしまえばいいのではないか。女性側も「料理ができる男、ステキ」の優先順位を上げる。
(しかし現実として、結婚前の女性は家庭内での振る舞いなんかよりも男がいくら金を稼いでくるのか、そればかりに気を取られがち。でも稼いでくる男は仕事が好きで家に帰ってこないし、家事のことなんかやりたくない傾向にあるのは間違いない……)
とりとめなくなってしまったが、そんなメッセージを込めたまんがを連載中です。ある男の子が変なねこに料理レッスンを受けて料理するようになるまでのものがたり。まだ始まったばかりですぜひ。
まんが「ただ包丁が握りたいだけ。」アカウントhttps://www.instagram.com/mesi_nyanco/
まんがはここから連載開始https://www.instagram.com/p/BsVRfJJFJ0E/
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