【日記】家にいる記録2

【月】
無職でいることが怖い、とじりじり減っていく預金残高を見ながら思う。
近所のスーパーはいつだって求人募集の張り紙が出ている。食材や衛生用品を買いに行く度に、そこで働く店員さんたちにリスクを押し付けているだけなのではと思う。

【火】
夫との会話が減っていく。話したくなる情報との出会いがあまりにも少ないからだ。生活に予期せぬことが起きない。
夫に「夫婦の会話が減ってるよ」と言うと「え、そう?」とだけ返された。

【水】
今の一番の楽しみは食べることだ。今朝はホットケーキを焼いた。
今までは洋服を買うのが楽しみだった。2月に、春になったら着ようと買ったトゥモローランドの花柄ブラウスはまだ1度しか着ていない。2度目が来る前に春は終わってしまうかもしれない。気分を上げるために家の中でも着てみようか。

【木】
住んでいるマンションの契約が切れるので、仮の住まいとしてマンスリーマンションを探すことになった。夫と物件サイトを眺めていたら、「住みたい街」という選択肢が自分にすっかり無くなっていることに気づいた。
会社員だったときは出来るだけ通勤時間を短くするために、自分が払える範囲で都心の近く住むことが最優先だった。外に出られない今は、1日閉じこもっていてもイライラしない空間であること以上に大事なことはない。

【金】
岡江久美子さんのニュースを見て、このウイルスへの恐怖が一段と高まった。
岡江さんとそう年齢が変わらない遠方に住む両親に、「家から出ないでね」とLINEを送った。

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