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双子に関する個人的な話

みなさん、はじめまして、ヨヨヨです。
この記事はklis(筑波大学情報学群知識情報・図書館学類) Advent Calendar 202313日目の記事です。
12日目はかっちゃんの記事『一般klis生の図書館訪問記』でした。
14日目は北千住さん『シュトーレンおいしい Part3』です。

はじめに

はじめまして、ヨヨヨです。現在知識情報・図書館学類の3年生をしています。

実は私、双子です!(雑導入)
同じお腹の中から、私の1分後に出てきた人間が、この世に存在しています。こう文字にしてみるとなんだか不思議な感じがしてきたようなしてこないような。

みなさんの周りには双子がいる、もしくはいたことがありますか? ちなみに私の知り合いには4組ほど双子がいます。知り合いに双子がいる人は、一度は聞いたことがある質問があるかもしれません。「どっちがどっち?」「どうやって見分けたらいいの?」「双子でいいことってある?」などなど。双子当事者の人は、聞かれたことがあるかもしれませんね。

今回は、私がこれまでの人生のなかでよく聞かれてきたことを紹介し、改めて答えてみようと思います。


※注意※
これ以降の記述はあくまで私個人の経験等に基づく私個人の考えです。他の双子に必ずしも当てはまるとは思わないでください。環境が違えば簡単に変わることですし。また、私と同じ考えを片割れ(双子の、あの、もう一人の方です。なんて言ったらうまく伝わるのかいつも分かりません)も持っているとは思わないでください。割と違う人間です。



私たち双子の話

まず始めるにあたって、軽ーく私と片割れの話を。

私と片割れは1分差で生まれました。私の方が早く出てきているので、一応「姉」ということになります。ただ、家族は基本的に私のことを「姉」として扱いませんし、片割れのことを「妹」として扱いません。なんならむしろ「妹」のほうが「姉」っぽいです。

顔は似ていると言われます。一卵性? と聞かれることがありますが、母曰く、調べてないから分からないけど多分一卵性じゃない? とのこと。

保育園と小学校は、1学年10数人だったため、強制的に同じクラスでした。中学校は1学年2クラスになり、強制的に別のクラスに入れられました。高校は、2人とも同じ高校の普通科じゃないところに進学し、1クラスしかなかったので強制的に同じクラスでした。そして、遂に大学で離れました! 私は太平洋側、片割れは日本海側にいます。

よく聞かれること

「どっちが姉?」

双子だとばれると、一番最初に聞かれるのが「どっちがお姉さんなの?」でした。これ、やっぱり気になるものなんですか?  正直答えは簡単、私が姉です。1分先に生まれたので。

ただこれかなり納得いかない。「私が姉です」と言った途端、多くの人は私を「姉」として扱い始めます。「お姉ちゃんなんだから~」「姉なのに~」と。え、私、姉なの? いやまあそうなんだけど、姉なのかそっか。普段家で「姉」として扱われることがないため、家の外に出た途端急に「姉」を求められると、とても変な感じがするのです。

いろんな話を聞く限り、双子には、うちのように上下まったくない場合も、あえてどちらが上かをはっきりさせている場合もあるみたいですね。親によるみたい。

ちなみに、昔は先にお腹から出てきた方を妹としていたという話もあります。ここでレファ協を共有。気になる方は読んでみてください。

「見分け方は?」

同じクラスになったり、担任になったり、ある程度これから長い付き合いになるぞ、という人によく聞かれることです。私も他の似てる双子に聞きます。(そういえば、たまに「双子だったら他の双子見分けられるの?」と聞かれることがありますが、まったくそんなことありません。なんでこの人たちこんなに似てるんだ、と思いながら話しています。)

基本的にこの質問には以下のように答えています。

  1. ほくろの位置

  2. 髪型や服装

  3. 性格や雰囲気

  4. なんとなく

数字が小さいほうが簡単に見分けられます。大きくなっていくにつれて難しくなります(他者談)。ただ、数字が大きい方が精度が高い印象を受けます。小さい方は、ちょっと変えるとすぐ見分けられなくなります。

ほくろの位置
私と片割れは、それぞれ顔にほくろがあります。その位置の違いで判断するのです。どっちかが右で、どっちかが左らしいです、忘れました。

そう、忘れるのです。この方法の問題点は、位置が違うことは分かっていても、右はこっち、左はこっち、の対応先を忘れると、どうしようもなくなる。実際に多くの友人たちがこれで困って、「ねえ、どっち?」と聞いてきました。私はヨヨヨだよ〜。

あとこの方法は、マスクをすると一発で使えなくなります。隠れてしまうので。

髪型や服装
私と片割れは、服装の感じが違います。私の方がテキトーで、片割れはなんかふわふわしていることが多いです、多分。あと髪型も好みが違いました。私は一つに結ぶのが好きですが、片割れはそんなに好きじゃないらしい。

ただこれも、一緒にしてしまえば見分けられなくなります。服はたまに親戚がお揃いのものをくれます。これこそまさに双子コーデですね!(本当に双子で双子コーデすると、ちょっと恥ずかしかったりする。)髪型も、好みが違うとは言いましたが、なんだかんだ同じような髪型をしていた気がします。だって髪の毛切るタイミングも美容院も一緒だし、顔が似てると似合う髪型も近くなるし……。

高校時代、私がスカートを履くと「片割れかと思った」と言われ、髪型が一緒になると「やめてよー!」と言われました。ごめんて。

性格や雰囲気
ここまでくるとだいぶ安定してきます。例えば私たちだと、簡単に言えば、私のほうが騒がしくて、片割れの方が静かでした。なのでそういう部分を使って見分けるのです。

高校のとき、目と目が合ったら「お前は〇〇だ!」と見分けバトルを仕掛けてくる先生がいました。その先生はどうやら騒がしかったり動きがうるさい方が私だ、という見分け方をしているようなのです。なので、ある日すれ違うとき、ちょっと大人しく静かな感じで挨拶をしました。するとどうか。はい、ちゃんと間違えていました。「大人しいのはお前じゃないだろ~」。そんな! 私をなんだと思ってるんですか! 私だって大人しい日の1日くらいありますよ!

つまり、この方法を使うと、ある程度安定的に見分けることができるが、こちらのコンディションによって間違える可能性があるということみたいです。例えば、私が元気がない、または片割れが異常に元気な場合などですね。なんか癪だな()

なんとなく
私には保育園からの幼なじみが10人ほどいます。そのなかに1人、保育園から高校まで同じ(高校のクラスも同じ)幼なじみがおり、その人に聞いたことがあります。どうやって見分けてるの? そこで返ってきた答えがこれ。

「なんとなく」
「というか最早別に見分けるとかじゃない」

なるほど。さすがに15年以上の付き合いとなると、「見分ける」という感覚がなくなるらしいです。普通に「私」「片割れ」をそれぞれ認識する。実際にこれが一番精度が高いです。幼なじみとか両親は最早なんとなくだと思います。

ちなみに、多分ここまでなるのに15年もいらないです。毎日のように私と片割れの両方と接していれば、2年もすればなんとなく分かるようになると思います。2年と15年の違いといえば、会わない時間が長くても、また会ったときにさらっと認識できるかどうかだと思います。実際「二十歳のつどい」で久々に会った中学だけ一緒だった友人には「まじでどっちだ?」と言われたりしました。

結局は、どれだけ長い時間接しているかな気がしますね。慣れです。

「姉なのに、妹より成績悪いの?」

うわ! うるさ!!! そうだが!?

失礼しました。これは特に高校の時によく聞かれたことです。というかこれはおそらく双子じゃなくても、兄弟がいる人は聞かれたり言われたことがあるかもしれませんね。

しいて違いを挙げるなら、直接比較ができてしまう点でしょうか。特にこれは私と片割れがほぼずっとクラスも同じだったからというのもあります。基本的に取っている授業も一緒なので、先生もテストも一緒です。だから余計、その結果が直接比較できてしまう。先生が違うから、問題が違うからといった言い訳ができなくなるわけです。私はそれが面倒だったため、期末テストでは家庭科と保健体育に焦点を定め、別の土俵で戦おうと考えました。ちゃんと学年1位取ったんだから!()

(ちなみにこの話をすると片割れは嫌がります。それで、「でもヨヨヨの方がいろんな人と喋ったりとかしていて仲良かったし……」とかいいます。私は勉強ができる片割れが羨ましくて、片割れはいろんな人と喋っている私が羨ましい、といった感じだったんですかね。なんかよくあるやつだこういうの。)

「じゃんけんのあいこ、どれくらい続く?」

本当に続かない。全然他人とやったほうが続く。そんなに期待の目で見ないでほしい。

「片方が怪我したら、もう片方痛かったりするの?」

まったく痛くないです!

え、わからん、片割れはどうなんだろうね、聞いたことないから分かんないや。痛かったらごめんね^^;

「同じ人好きになったことある?」

まあそれはある。ただこれは「双子だから」ではなく、「人が少ないから」です。周りに対象となる人が5人とかしかいなかったら、そりゃ被る。ちなみに推しは被ったことがない。

「なんで同じ大学行かなかったの?」

純粋に興味分野とかやりたいことが違うから! 自分は図書館!図書館!、片割れは岩石!岩石!って言ってる。

片割れの受験のとき、筑波おすすめしてみたんだけど、やだ! って断られました。でも、大学院筑波行くのはありかもねってだいぶ前に一瞬だけ言っていた。

ちなみに大学の話だと、以前片割れから、「『姉が筑波大学の2年生だ』って言ったから、ヨヨヨ留年か浪人してると思われてるかもね」といわれました。そんな……。

「双子で良かったことってある?」

よく聞かれるし、なぜか「双子いいなぁ」とも何度か言われたことがある。以下、完全個人的な良かったことを一部ご紹介。

自己紹介のネタになる
自己紹介って何喋ったらいいか難しいじゃないですか。でも、双子が同じ教室もしくは同じ学校にいると、それだけでネタになります。「隣のクラスに似た顔の人間がいます」とか「さっき自己紹介をしていた人の双子です」とか。まあ実際言っておかないと、廊下で急に知らない人に話しかけられてなにも分からない会話が始まってしまうので、自己紹介では必ず片割れも紹介してきました。そんなことをして甘ったれていたので、大学での自己紹介は本当に話せることがなくて困りました。だってみんなが片割れに会うことなんてほぼ100でないので。ちゃんと「自己」紹介のネタをつくらなきゃね。

知り合いが増える
自分が所属していないけど片割れが所属しているコミュニティとかに知り合いができます。

高校で廊下を歩いていたら、初めて会ったと思われる人に「あ! 元気? そういえばさ」と話しかけてもらいました。ただ本当にその人が誰なのかさっぱりわからなくて、会話の内容も身に覚えがなくて、なんだ? こりゃまずいなと思っていたところ、どうやら片割れと同じ部活の人に間違えられていたということがしょっちゅうありました。結局そこから仲良くなった人とかもいるので、ありがたいことです。

ただ、向こうからしたら大変みたいですね。「今日〇〇にいた?」と聞かれ、いたよーって言ったら、「やっぱりそうだったんだ! いや、片割れさんかもしれないと思ったら話しかけられなかったわ!」とよく言われました。

どこにいてもそこにいる
これは完全にクラスも一緒のことが多かったからというのがありますが、基本家にいても学校にいても片割れがそこにいるので、安心感がありました。なにか困ったらすぐ聞けるし、自分に何かあってもどうにかなる。なかには学校にいるときくらいは家族から離れたいという人もいるかもしれませんが、正直私の場合、すぐそこに常に片割れがいる状態が普通だったので、むしろいないほうが変な感じがします。さすがにもう慣れましたが。

「間違えられたら悲しい?」

人によると思いますが、私は全く悲しくないです。慣れてるし、基本分からんやろ! と思っています。なんなら家族に間違えられても悲しくないので本当に気にしないでほしい。

ただなんとなく、この思い出はこっちとだよな、くらいは覚えていてほしい気がします。どっちがどっちか間違えられるより、思い出が混同しているほうがいやかもしれません。

とはいえ、この先私たち双子の両方と関わる人間なんてほとんどいないと思うので、こんな状況も生まれないのかな~。

おわりに

いかがでしたか?

ここまで長々と、双子に関する個人的な話をしてまいりました。改めて言葉にしてみると、そうだったんだなぁと思うことが結構あって、面白かったです。特に見分け方あたり、いつもテキトーに「ほくろとか?」と返すのが基本だったので、ちょっと気合いをいれて書いてしまいました。

実は片割れ、今年の雙峰祭に来ていました。自分の後輩にお席ご案内されてる光景、あまりにも変な感じがしました。あと、150円で焼きそば買って差し入れしてくれたり、去年欲しかったのに変えなかった漫画を買ってきてくれたりしました。パシらせてごめんね、ありがとう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。みなさん、よいクリスマスを、よいお年をお迎えください。

ではでは!

14日目は北千住さん『シュトーレンおいしい Part3』です!

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