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興味を引くもの

子供の頃、
テレビは小さな私の世界感をぐんと広げてくれる素敵なものでした
ドラマ、映画、アイドル、笑い、音楽、歴史、教養やセンスも

今はテレビよりも

簡単にどこにでも持ち運べて、

常に世界と繋がることが出来

知りたい事は瞬時に教えてくれる

ほんの十数年前には私などには想像も出来なかったアイテムを、

老若男女がバックやポケットに忍ばせて暮らしている時代

この先、このアイテムは一体どんな進化をするのかしら?
その進化をどこまで見届ける事が出来るのかしら?

子供時代、言葉の意味一つ調べるのにも欠かせなかったのが国語辞典

私は国語辞典が大好きで
自分の世界観を広げてくれる大切なアイテムでした

知らない言葉を発見しては調べ
大人が言う大人っぽい言葉を聞いては調べ

いつか使おう
いつ、使おうか?
早く使いたい

わくわくしてる子供時代でした

そんな事を思ってた自分に気づいたのは
もちろん大人になってから…

へー、そうなんだいつか使おう!
と、脳みその大切などこかの引き出しにそっと入れて隠しておき

チャンスの時には、
当たり前のようにその言葉を使い
使った自分にドキドキして
そして
とっても楽しい

先日、知人が

電話対応してくれたある企業の方が
"とんでもない" を
「とんでもない事でございます」と言ってるのを聞いて、その丁寧な言葉で企業そのものに対してもとても好印象を抱いた

SNSで書いているのを見て

とんでもない事でございます!素敵!いつか絶対に使いたい!

久しぶりにわくわくした自分がおかしくて…

そうそう、私ってそんな子だった
と思い出しました

興味を引くものは
敏感に反応して目が行き
無意識に情報をキャッチしているものです

自分の好きな事、やりたい事って
単純な感覚だけでいいのに
それが面白くて楽しい事なのに
大人になると忘れてしまいがち

よくよく思い出したら
ずっとそばにあるもの
ずっと捨てられないもの
何となく隠しているものに
今を豊かにしてくれるヒントはあるもんだなと…

小生意気だったのは
言葉にとても興味のあった子供だったのも要因だのでしょうね

友達、同級生に理解されなくてもいい
あの大人とあの言葉を使って会話したい
そのためのチャンスをいつも伺ってるような
そんな小学生でした

変な子 笑笑

残念ながらお勉強は苦手だったけど、作文は楽しくて好きだったし

言葉はどんどん変化して、簡略化されたり用いるシーンが曖昧になったり
その意味合いがこれまでと違ってくる事は当たり前で、それが進化

マジで?を初めて使った時
子供に笑われたのを覚えています

あ、今マジって言ったー
笑笑って…

言葉って面白い
私がとても興味を引くもの

そして言葉が美しくて豊かな表現の人には憧れる

因みに…
中学生になったとき、それまでの小学生用の国語辞典を卒業して買って貰ったのが、写真の岩波書店発行の辞書
小学生用とは違い、
紙は薄く、文字は小さくて、挿し絵もなく、片手で持てるくらいのサイズで、それが何となく大人っぽくて、
表紙は深緑で文字は銀色で施してあり、カバーは渋めの生成り色
今も持ってます
もうカバーはボロボロで崩壊してて、麻紐で補強してる状態

常に全世界と繋がれるアイテムを手に入れてからは
いつか誰かに貰ったTDLのお土産クッキーの空き缶の中で
静かに余生を送って貰っています

それにしても
この辞書、私が選んだんだろうか?
そこは全く思い出せないのです
いつか思い出せると、新たな真実が炙り出されるかも…なんて事があったら楽しい

yoyoko

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