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繫昌鹿屋市議にMQ9配備、行政、選挙についてお話を聞きました。

MQ9(米軍の偵察部隊)の配備の問題


土屋
 本日(2022年6月11日)はお忙しいところありがとうございます。繫昌さんは市議会議員の中でもかなりの政策通であると聞いておりますし、私が主催した市議選のイベントでも回答いただいたアンケート結果が素晴らしくて、私としても今回のインタビューを楽しみにしてまいりました。
 
繫昌 ありがとうございます。私も楽しみにしていました、よろしくお願いします。
 
土屋 まずお聞きしたいのはやはり、MQ9(米軍の偵察部隊)の配備の問題ですね。先日あった市民説明会にも参加して思いましたが、鹿屋市はもちろん、防衛省の人たちですら説明できることとできないことがあるという印象でした。これまでの鹿屋市や防衛省の対応についてはどのようにみてますか?

MQ9(米軍の偵察部隊)の配備


 
繫昌 現在、防衛省は「市民の理解が得られるようにする」とずっと言っていますが、その理解が得られた・得られなかったという判断はだれがするのか?住民説明会を行えば、理解が得られるというのは違いますよ」と、私は議会全員協議会で防衛省及び市長に対して発言しました。
 
土屋 それは僕も思っていまして、説明会で僕が言ったのは一つは、「自衛隊でやったらこんなに問題にはならないと思いますが?」というのと、もう一つは「反対している人も、賛成の人も、それぞれ皆さん人生があり、いろいろと今の考えに至っているわけです。この説明会で、前方に防衛省が並び、私達市民はコロナもあり間隔をあけて対峙して座っている。この説明会自体の場作りを工夫してやらないと、市民同士もわかり合えないし、国や防衛省の考えも理解し合えないと思う。その場づくりには、ここにいるマスコミ、鹿屋市、自衛隊、市民もやらないといけないのかもしれない。」とそれと最後に、「質問に答えるべきは米軍ですよね。」というようなことを話しました。
 
繫昌 私が参加した説明会での質疑応答では、「住民の理解が得られなくても展開するんですか」という市民からのまっすぐな質問に対して、防衛相は真摯に答えてないという印象でしたね。土屋さんが言うように答えるべきは米軍だと思います。あと、自衛隊に対しても、とにかくここの格納庫を開けるんだと。そして、それに対して協議がなされるなんてことはないという話も耳にしています。 私は個人的には、現在の北朝鮮や中国の脅威自体は十分理解しているつもりです。ですから、今回の鹿屋基地での米軍無人機MQ-9の一時展開そのものについては、個人的に反対とか賛成と、述べる立場ではないと思っています。ただ、今回、空中給油機KC130の訓練の時と違うのは、米軍関係者約200人が鹿屋市に1年間滞在するということです。そして、将来的に米軍基地化の話が進んで、それを止めることができるのか?という話になるのではないかというこということです。馬毛島がいい例だと思います。あそこは自衛隊の基地ですけどね。さっき土屋さんが言った、自衛隊の偵察機じゃ駄目なんですかっていう質問に、自衛隊では足りない、と回答するんですが、それなら増やしたらいいのではと単純に思ったところです。

MQ9(米軍の偵察部隊)の配備の市民説明会


土屋 今日の新聞で空中給油機訓練が鹿屋自衛隊では施設として不十分で全然訓練ができていないというのが載っていました。
 
繫昌 これまで約30億円ぐらいの交付金をもらったんですけど、ほとんど訓練していません。それはある意味、市民の安心安全にとっては良いことであったのかもしれません交付金はもらえたわけですから。空中給油機訓練のとき地元の方たちとも話もしました。地元の方から「受け入れんね。鹿屋市はお金がないんだから」って言うんですよ。それよりも、現状のヘリの騒音の問題をどうにかしてくれと言う住民が多かったですね。ここ西原や上野町など、日中は窓を閉めないと話もできないことがありますからね。特に鹿屋基地はヘリの教育部隊ですから、なんかずっと飛んでいる。ご飯どきもうるさいので、お昼と夕方くらい休んでほしいという住民は多いですよ。それに対して、市に「学校や住宅の防音対策に基地再編交付金は使えないのか」って私は議会でも質問したんですけど、市はできないって言うのです。
 
土屋 え?できないんですか?
 
繫昌 それを基地協議会のときに防衛省に尋ねたら「できます。なんでも使ってください。それはそれぞれの市が決めることです。」という回答でした。
 
土屋 え?(苦笑)
 
繫昌 今度、野里の自衛隊用地に、テニスコートとサッカー場が整備される計画があります。これに関しても、当初はナイターをつけることができないと市側は答弁していましたが、私が熊本の防衛省に行ったときに、「ナイター設備は設置できないんですか」って聞いたら、「いや、できますよ。」って言うんです。行政派はこんな感じですね。鹿屋市でもこんな感じですから、信用できないところもあって、防衛省の方たちにも、「理解が得られる、得られないの判断を明確にしてください。」と話しています。

鹿屋市街

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