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東京03の単独公演「ヤな覚悟」を観た

去年、U-NEXTで東京03のライブを見てからどハマりし、「いつか生で見てやるぞ…!!!」と思っていたら案外早く観に行けた。

チケットぴあで東京03をお気に入りアーティストに設定し、通知が来るたび抽選に応募して外れてを繰り返し、やっとの思いで大阪公演を観に行けた。うれしい。

誰にも見られないのにマスカラバチバチに塗りまくって目力をつけ、柄シャツにゴールドのネックレスを合わせるという、気合いの入りっぷり。

なのに梅田でぶらぶらしすぎて、開演5分前に梅田芸術劇場に着き、焦って視界に入った会場入り口に小走りで向かったら
「03ですか?会場は隣のビルの地下一階になります。」
と冷静にスタッフさんに言われ、はずっ!!となりながら真の会場に向かうという激ダサぶり。というかスタッフさん東京03のこと、03っていうんだ。

会場は満席。そして席は後ろながらも意外とステージに近い。意外とステージも小さい。こんなサイズ感の会場で東京03のライブを観られる贅沢さ。「これから私は上質な時間を過ごさせていただきます。センス良すぎてすみませんね…」という誰に対してかわからない上から目線の感情に浸り、開演を待った。

公演が始まり、ステージの上部に設置してあるモニターにオープニング映像が流れ、東京03の文字と公演名が表示された瞬間、感動よりも先に「ちっさ!!!文字ちっさ!!」となってしまった。とても慌てた。なんせ私は目が悪い。コンタクト付けてるくせに度が合ってなくて見えない。

「このまま幕間映像流れるの…?やっちまった…視力上げときゃよかった」と後悔したが、VTRはステージに降りてきたデカいスクリーンに写し出されたので大安心した。「え…?目悪い人に冷た…」と少しでも思ってしまいすみません。本当によく見えたし面白かったです。

全てを観終わった時、あまりの多幸感に涙が出そうになった。全人類見てほしいと心の底から思った。コントも、幕間VTRも、まさかのアフタートークも、全てが良すぎて、ホクホクした感情を抑えて梅田を歩くのに苦労した。

コントに関してはやっぱり、日常で誰しもが感じたことのある違和感やイラつきをネタにできちゃうのがすごい。多分私以外も誰しもが思ってるだろうけど。

例えば「慣れと舐めているは紙一重」という言葉。
『最初は緊張しているのかぎこちない様子だったけど、最近は後輩と冗談も言い合えるようになった。今では友達のようだ。しかし、これは舐められているのか?それともやっぱりただ慣れてきたのか?どっちだ…?あれ?あいつ、他の奴にはめっちゃ緊張してるじゃん…やっぱり舐められてる?』

こんな気持ちを抱いたことがある人は少なくないと思う。そんな「慣れと舐めているは紙一重」という言葉が出てくるコントがあり、先ほどのような葛藤の末に感情を爆発させる角田さんは最高だった。角田さんって叫んでいるだけで面白い。

この時、角田さんから「ズズ…、ズズ…」という鼻水を啜るような音が聞こえてきて「え…?泣いてる…?」て思ったら本当に泣いていたらしくてびっくりした。台本にはないのに変なスイッチが入り涙を流していた角田さんを見て、飯塚さんは「精神不安定なのか」と心配してたことがアフタートークで分かった。コント中の裏話をすぐ生で聞けるの贅沢だな。オタク心わかりすぎてる。もしかしてライブってそんなものなのか。私が知らないだけで。

私の一番好きなコントについて書きたいけど、どう書いてもネタバレになるので書けない…辛い。最終公演での配信を見てくれと言うしかない。その大好きなコントが角田さん発案のネタで、本当に角田さんが滑稽でおもしろい。やっぱり、どうしても伝えたいので少しネタバレします。

私が声を出して笑ったのは、角田さんが「すみませんでした!!」と180度のお辞儀で飯塚さんと豊本さんに謝っている自分の姿をデスク上の鏡で確認するという謎のナルシストぶりを発揮するシーン。今でも鮮明に思い出せるし、何度見ても笑えると思う。1人で観にいくとつい声を抑えてしまうけど、これは自然と笑ってしまったし、会場内が笑いで揺れていて心地よかった。

構成作家のオークラさんが毎公演担当されている幕間VTRも過去のものとは少し違っていて、「どんどん進化されるんだな…こわ」と思った。観てほしい。本当に。最後「…うわあああ…!!」ってなります。「はわ……!」かな。「ああああ…!」かな。とにかくなんか声が出ます。

コントはもちろん、音楽も、幕間VTRもエンディングも、全てが良すぎた。何度でも観にいきたいと思った。みなさんもぜひ、チケットもぎ取って何がなんでも観に行ってください。

あと、最後の東京03の御三方のお辞儀がめっちゃ深いしめっちゃ長かった。「そんな深々と…!申し訳ない…!」という気持ちになりました。



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