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Bs若手投手1軍枠争いとそれぞれの適正について〜実践編①〜

どうも、yoです🐃寒いですねー自分が住んでいる仙台は毎日最低気温が氷点下になるため、毎日凍えて生きています。
 さて、前回は、先日投稿した記事である「Bs若手投手1軍枠争いとそれぞれの適正について〜分析編〜」で先発投手、中継ぎ投手の適正、必要な要素について分析しました。

 前回のnoteを読んでいない方は上のリンクをぜひお読みください。
 今回は、その「実践編」ということでオリックスの先発・中継ぎができる若手投手陣の適正がどこにあるのかについて前回の分析記事を元に書いていきたいと思います。
 今回の対象選手は山崎福也、張奕、榊原(イニング順)(敬称略)です。

①前回の概要

 前回のnoteで書いた先発3・4番手投手、先発谷間選手、セットアッパー投手、中継ぎ2・3番手投手の特徴について簡単に述べると、
先発3・4番手投手の特徴…①8割以上の試合で5回以上投げる
             ②HR/9が1程度である
先発谷間投手の特徴…①5回を投げるのは7割程度
          ②HR/9は1.4近くである

セットアッパー投手の特徴…①被出塁率が.250程度
             ②三振が取れるストレート+決め球の変化球
中継ぎ2・3番手投手の特徴…①被出塁率が.300を超える
              ②三振が取れるストレートor決め球の変化球
となります。詳しい内容についてはnote見てください(切実)

②山崎福也選手

 今回はイニング順に紹介します。はじめについに開花したドラ1、山崎福也選手です。一昨年ロングリリーフで存在感を発揮し、去年は14試合で先発として登板するなど飛躍のシーズンとなりました。来年は先発で10勝!と意気込んでいます。ぜひとも4本柱として活躍して欲しいですね。

そんな福也選手の成績はこのようになっています。

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 データ量が多すぎてごめんなさい🙇‍♂️ここは垂れ流しにしていただいても結構です。
 単刀直入に福也選手の適正を述べると「先発5番手or中継ぎ2・3番手」です。まず、先発の適正について考えると、5回以上を投げたのは14試合中13試合、割合にすると93%になります。これは、楽天のエースの則本選手よりも高い割合となっています。一方で、HR/9は1.29と先発3・4番手レベルの水準よりは高いものとなっていますが、先発谷間レベルほど低い水準とはなっていないです。
 中継ぎとしての適正を見ても、被出塁率は.315で中継ぎ2・3番手投手の水準となっています。また、球種別の割合を詳しく見ていくと、ストレートで三振は取れないものの、スライダー・チェンジアップと「決め球」になる変化球が2球種あり、これは大きな武器となります。
 個人的には、福也選手のゲームメイク能力には魅力を感じます。特に、若手の先発投手が多く、投げさせないとどうなるかわからない博打のような選手が多く、アルバース先生が退団したオリックスにとって、3本柱以外にも安定して試合を作れる選手はとても貴重です。安定してイニングを稼ぐことに加えて、一発を減らすことができれば3本柱に喰い込み、2桁勝利をあげる力は十分にあると感じています。真価が問われる2021シーズン、速球派が多い先発にスパイスを加える存在として期待しています。

③張奕選手

 次は野手出身の変わり種、ナックルカーブが決め球の張奕選手です。張選手は契約更改時に「先発・中継ぎどちらでも投げれるように準備をしてくれ。」と言われているようです。

 本人としては先発希望らしいですが、来年こそ1年間一軍で活躍して欲しいですね。
 そんな張選手の成績はこのようになります。

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 張奕選手の適正は「先発4番手or中継ぎ2・3番手」です!
 まず先発としての適正を分析します。5回以上に投げ、試合を作ったのは頭部死球の試合を除くと8試合に登板して6試合、割合としては75%となっています。この割合は可もなく不可でもない割合ではないでしょうか。一方、HR/9は0.94とかなり低い割合となっています。この数値は田嶋選手(B)よりも低い割合となっています。
 次に中継ぎについてです。被出塁率は.325となっていて小野選手などの数値よりも多少高い数値となっています。しかし、先発と中継ぎの違いがあるのでもう少し低くなることも十分にありえると思います。また、「決め球」についてはストレートの被打率・奪三振数共に素晴らしい数値となっています!しかし、変化球は決め球として使っているフォークは被打率.362と打たれています。変化球でも12%投げているスライダーはなかなか打たれない(被打率.115)ので、中継ぎとしても十分活躍することができるでしょう。
 個人的にはストッパー起用もありと今回指標を見て感じました。理由としてはストレートです。先発でここまでの数値は驚異的なものであり、被打率・奪三振数共に山本由伸選手(B)レベルです。このストレートを後ろで発揮することができればはっきり言って「無双」することができるでしょう。もちろん変化球の精度向上は必要不可欠です。ストレートの威力を維持したまま「決め球」を手に入れたらエースとしても守護神としても活躍できるでしょう!

③榊原翼選手

 3人目は闘志溢れるピッチングが魅力の榊原翼選手です。榊原選手は先発起用が中心になるのだとてっきり思っていましたが、最初の記事によると中嶋監督は中継ぎ起用も示唆しているらしいですね。どちらにせよ来年は制球難を克服して復活して欲しいものです。
 榊原選手の成績はこのようになります。

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 榊原選手の適正は「先発谷間レベル」です!
 ここでは先発谷間レベルと判断していますが、正直な感想を言うと「一度2軍でしっかりと実力をつけて欲しい」です。
 まずはじめに先発としての適正についてです。9試合に先発して5回を投げたのは5回、割合としては55%となっています。全投球成績を見れば一目瞭然かと思いますが毎回80球以上投げています。スタミナに関してはおそらく問題ないと思います。では、どこが問題となっているのか、それは四球です。(オリックスファンの方なら承知かと思っていますが)
 四球についてはあとで詳しく触れるとして、HR/9は1.04と先発ローテでフル回転できる数値となっています。球威が魅力的な榊原選手、ここは想像通りでしたね。
 次に中継ぎでの適正についてです。単刀直入に言うと中継ぎとしての適正はなさそうに感じました…球種別の指標を細かく見ましたが、ストレートで三振が取れず、「決め球」と言える変化球も2020年シーズンではありません。しかし、2019シーズンに決め球としていたスライダーは大きな威力を発揮していました。そのスライダーが復活し、決め球として機能すれば中継ぎの可能性も十分浮上してくるでしょう。

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 また被出塁率についてですが…流石に.420は高すぎます…いくらなんでも高すぎます。出塁率.420と言うと全打者が西川選手(F)レベルと対戦しているようなものです。
 ではなぜここまで被出塁率が高いのか。言わずもがな「四球」です。榊原選手の被打率、被長打率ともに張奕選手と大差ありません。しかし、ここまで大きな差が出ているのはほぼ同じイニングを投げているにも関わらず倍以上榊原選手が四球を出しているからです。(張選手16個、榊原選手39個)
 9試合先発した榊原選手の四球数は39個、1試合当たり4~5個の四球を出しています。この数は山本由伸選手(B)、上沢選手(F)、涌井選手(E)よりも多くなっています。
 来シーズン、榊原選手復活への鍵制球力となるでしょう(みんな知ってる)中嶋監督は中継ぎ起用もあると言っていますが、おそらく先発としての起用が中心となると推測されます。HR/9の数値は先発ローテとして投げられるモノとなっているので制球力が改善し、豊富なスタミナから安定したイニングを投げることができれば先発ローテとして定着できるでしょう。また、制球力が改善すれば自然と変化球の質も向上するでしょう。(ボールの見分けがつきにくくなるため)自分と同学年と言うこともあり、山本由伸選手とともに2桁勝利するのを楽しみにしています。

まとめ

 このBs若手投手陣分析ですが、当初は前編、後編の2部構成にしようと考えていました。しかし、思ったよりも選手の考察記事が長くなりすぎた😭ので、3部構成になります(土下座)
 簡単にまとめるとこのようになります。
 山崎福也選手…「先発5番手or中継ぎ2・3番手」
         一発を減らせば1年間ローテを守れる
 張奕選手…「先発4番手or中継ぎ2・3番手」
       先発で投げるためには不調時もイニングを喰える対策を
 榊原翼選手…「先発谷間投手」
        兎にも角にも四球を減らす、できればスライダーの復活も
以上になります。
 個人的には張選手のストッパー起用を強く見たいなと感じました!3選手とも先発にしろ中継ぎにしろ激しい競争がキャンプから待っていると思います!全員がチームに貢献して、優勝!という流れになることを祈っています!

 後半は鈴木優選手、荒西選手、K-鈴木選手について書こうと考えています!おそらく明日(1月24日)にアップしますのでぜひ読んでください!

・出典


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