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Bs若手投手1軍枠争いとそれぞれの適正について〜実践編②〜

 どうも、yoです🐄オリックスファンということもあり、牛の絵文字を使っていますが、牛の絵文字がもうないです。誰かください。
 さて、今回は先日アップした若手投手陣の適正分析の後半戦を行なっていきます。
 今回は鈴木優・荒西・K-鈴木(イニング順)(敬称略)を分析したいと思います。前回のnoteを読んでいない!という人は下にあるリンクをお読みください。本当に読んでください(切実)

①前々回のおさらい

 まず、前々回の~分析編~の記事でまとめた先発3・4番手投手、先発谷間選手、セットアッパー投手、中継ぎ2・3番手投手について軽くおさらいします。
先発3・4番手投手の特徴…①8割以上の試合で5回以上投げる
             ②HR/9が1程度である
先発谷間投手の特徴…①5回を投げるのは7割程度
          ②HR/9は1.4近くである

セットアッパー投手の特徴…①被出塁率が.250程度
             ②三振が取れるストレート+決め球の変化球
中継ぎ2・3番手投手の特徴…①被出塁率が.300を超える
              ②三振が取れるストレートor決め球の変化球
です。

②鈴木優選手

 後半のはじめは都立の星・鈴木優選手です。去年は山岡選手の負傷離脱をきっかけに一時期ローテに定着、初勝利をあげました。終盤には富山選手の怪我から中継ぎとして昇格し、最終戦の京セラドームではプロ初セーブをあげるなど、飛躍の1年となりました。
 そんな鈴木優選手の成績は以下のようになります。

 鈴木優選手の適正は「中継ぎ2・3番手」です!
 まずはじめに先発としての適正についてです。まず「試合を作る能力」について考察すると、先発した6試合で5回以上投げた試合は2試合、割合としては33%となります。先発時の指標などを見ても、四球が多く、イメージと同じで四球から崩れる、と言うことが多かったです。次に、HR/9の数値を見ます。数値としては1.40と谷間投手レベルの数値となっています。球種別割合を見ると、被打率が低い縦スラで2本ホームランを打たれているのが気になります。
 次に中継ぎとしての適正についてです。被出塁率は.349となっています。被打率は.213と低いモノになっているので、四球が最大の課題となっています。球威をそのままキープしたままに制球力が向上すれば、中継ぎとして大きな戦力になってくれるでしょう。最後に球種別の割合についてです。これを見ると一目瞭然なのが変化球の威力です。変化球3種(ツーシーム、スプリット、縦スラ)の被打率が全て1割台となっています。これは鷹の守護神森選手(H)や唐川選手(M)よりも優れています。一方で、ストレートの被打率は.300を超えています。また、奪三振率を見ても15%程度ともう少し欲しいな。と思うのがストレートの球速は出ているので球の出所などに問題があるのでしょうか。
 終盤中継ぎとしてポテンシャルを示した鈴木優選手、来年は中継ぎとしての起用が中心となるでしょう。制球力のUPはもちろんのこと、それに加えてストレートの威力が向上すればセットアッパークローザーとしても活躍することができるでしょう。個人的に仙台での全登板を現地で見ていることから縁を感じて応援しています。都立の星から都立のスターへと覚醒して欲しいですね(意味は同じですw)

③荒西祐大選手

2人目は荒西選手です。去年は右のワンポイントにロングリリーフと難しい場面での起用が多かった荒西選手。吉田凌選手のInstagramの投稿を見ると中継ぎとしての起用が想定されますが、一昨年は先発が中心となるなど、どちらもできる器用さを持ち合わせていると思います。そんな荒西選手の適正を見ていきましょう。


 適正としては、「中継ぎ4番手」かなぁ…
 指標を見ていても全てがどっちつかずの数値となっていて、使いやすいのか使いにくいのかわからない選手です。
 まずはじめに先発としての適正についてです。試合を作る能力に関しては去年は先発数0なので2019年のデータを使います。2019年8試合に先発した荒西選手は6試合で5回以上を投げています。割合としては75%と、先発として投げられる数値になっています。実際、2020年の当初は荒西選手先発ローテ想定だったよね(小声)一方でHR/9は1.72と高い数値になってしまっています。1試合で6イニング投げると仮定すると、1試合平均2本は打たれる計算になります(多分)もう少し減らして欲しいです。
 次に、中継ぎとしての適正についてです。まず被出塁率についてです。被出塁率は.336となっています。決して良い数値ということはできませんが、ビハインド時の中継ぎとしての数値と考えると、及第点の数値なのかな?と思います。近い被打率の選手として金子弐大選手(F)、津留𥔎選手(E)などです。ビハインド時の中継ぎとしては確かに及第点の数値ですね。一方で球種別の割合を見ると、「決め球」はカットボール、スライダーとある一方でストレートの球威は今ひとつとなっています。セットアッパーなどとして活躍するのは厳しいですが、中継ぎ2・3番手としては十分な数値となっています。
 去年はめちゃくちゃな使われ方をした荒西選手ですが、阿部選手の加入によって今年の立場は厳しいものとなると予測されます。一発を減らすこと、もしくはストレートの球威を増やすこと、のどちらかが生き残り・1軍定着の為に必要な能力になるでしょう。「渋い」活躍を「派手な」活躍に、真価が問われる1年となるでしょう。

④K-鈴木選手

 最後にK-鈴木選手です。2019年はローテに定着、去年はさらなる飛躍を期待されていましたが芽を出すことはありませんでした。2軍では抑えを務め、終盤は中継ぎとして昇格しました。
 そんなK-鈴木選手の成績は以下のようになります。

 K-鈴木選手の適正は「中継ぎ」です。中継ぎ何番手などの名前を今回つけていない理由として、去年の指標を見ても適正などが正直わからなかったからです…
 まずはじめに先発としての適正についてです。2試合に先発して、2試合とも5回持たずにKOされています。どちらも大量失点となっているので仕方ないのですが、もう少し試合を作って欲しいな…というのが本音です。ちなみに、2019年は75%の割合で5回以上を投げていたので先発として投げるためには、それくらいの数値に戻して欲しいです。HR/9は2.63です。一発病と断言できます。2019年は1.32と先発として投げられるレベルになっています。先発として投げるためには2019年の指標に戻すことが必要不可欠になるでしょう。
 次に、中継ぎとしての適正についてです。被出塁率は.507となっています。まあ…うん…来年はもう少しよくしてください(切実)ちなみに、2019年の被打率は.340となっています。この数値だとしても中継ぎでやるのは厳しいでしょう。最後に球種別割合を見ましょう。軒並み高い被打率となっていますが、その中でも1球種光る球があります。それはスライダーです。被打率などは決め球というには少し高いものとなっていますが、奪三振率は4割を超えるなど高い数値となっています。来年はスライダーをどのように有効に使うかがキーとなるかもしれません。
 去年は正直言って「期待を裏切った」K-鈴木選手ですが、ポテンシャルは高いものとなっています。今回紹介した6人ではトップの実績を残していますし、ストレートの球速も速いです。ひとまず、去年の感覚を取り戻すことが第一だと思います。中嶋監督は抑えとしての可能性もあると言っていますが、まずはプレッシャーのかからないロングリリーフからはじめ、先発でも中継ぎでも結果を残して欲しいですね。

まとめ

 3部作とかなり長い構成になった「Bs若手投手1軍枠争い」もこれで最後になります。3作合わせて1万を超える文字数にも関わらず読んでいただきありがとうございました。
 最後に今回のまとめになります。
鈴木優選手…「中継ぎ2・3番手」
       制球とストレートを磨けば勝ちパターンもある
荒西祐大選手…「中継ぎ4番手」
       良くも悪くも特徴がない。何かスパイスを
K-鈴木選手…「中継ぎ」
      まずは2019の感覚を取り戻すこと優先。抑えはまだ早い

 来年こそオリックスが優勝する為には今回まとめた6人の活躍が必要不可欠になります。逆に言うとこの6人全員が活躍したら、来年こそ美酒を飲むことができるでしょう。

 次回のnoteですが、自分の推しである「宗佑磨選手がレギュラーになれるのか?そのポジションは?」と言う内容について書きたいと思います。多少贔屓目になりますが、よろしくお願いいたします。

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