【まほやく】2部の感想

書きあげた日:2023年9月19日
整理のつもりが逆にこんがらがったやつ。若干腐女子の自我が出てきてるので苦手な方はご注意を。
あとツイートするみたいな勢いで書いたので句読点がほぼないです。掲示板か?


中央の国

オズ

 アーサーとの会話があまりにもサビで何も言えないけどフィガロにお前が勝手に諦めるなっていうシーンも良かったな…アーサーと出会ってから自分の所業にたくさん後悔して、アーサーを抱きしめられずにいたと知った今1部が苦しくて仕方ない 自分と関わることで今のアーサーの王子としての地位を脅かすという政治戦略的な理由が前面に出てたけど、本当はそれだけではなくて世界に愛された少年を、世界を破壊しようとした自分は愛してはいけないという自責が根底にあったんだ…

アーサー

 今までのアーサーは完全無欠の王子様with年相応の無鉄砲さって感じだったけど、今回ヴィンおじとの約束に始まり、カインにかけた言葉やオズの告白へのリアクションでずっと内面を教えてくれて、アーサーの本当の強さが見えるようになった気がするよ 「あなたにまで捨てられたのではなくて良かった」、こんなこと言う王子様いる?? 信頼は約束に等しい、これもこの先の魔法使いの約束のキーになる予感がする 賢者は魔法使いと約束して裏切っても魔力は失わないけど、信頼を裏切ってしまったら友情や親愛、この世界で築いた全部を失ってしまうよね

リケ

 好きなものの話をするところが印象深い。ネロが聞いてくれたから、自分がしたいこと、自分が好きなものについて気付くことができたっていう、やつ…。あと、ミチルとの今後の関係性が不安。ルチルはミチルに強くなって良かったねって言えたけどリケは言えないよね?むしろ、自己中心的でずるい行為とも取れるだろうから怒ってミチルに失望すると思うんだけど、ミチルさんその辺どうですか…?そもそも二人はあくまで「仲良し」に過ぎなくて、まだ絆も信頼も生まれていなかったのかもしれないけど。なんにせよ見せ場は少なかったので3部に期待!最終話、ネロリケの予感がした

カイン

 迷走していてとても良かった 官能小説を朗読しようとするところ好きすぎ 自分の中に二つの正しさがあるとき、成し遂げたいことが相反しているとき、人は迷うけれど、社交クラブ(?)でのアーサーやオーエンのように、歩く地獄を倒すときの他の魔法使いたちのように、その人をきちんと見て評価してくれる人がいてくれたらいいと思った

北の国

ミスラ

 チレッタに後回しにされた、ミスラがちゃんと言葉にするとなんて重いんだろう 外野は弟子よりも息子を優先したチレッタを見ても違和感を感じないけれど、自分が当事者だったら、自分を初めて認めて愛して自由にしてくれた人が自分ではない人を守るために死んでしまったら(そもそも強さにこだわり感情の起伏が少ないミスラがチレッタのために約束をすること自体がミスラからチレッタへのこれ以上ない愛だ)、感情処理が追いつかないのも当然かもしれない ルチルがミチルよりも先に自分の手を握ってくれて、ミスラはチレッタに後回しにされたことを少し受け入れられたんじゃないかと思う あのシーン本当に温かかった

オーエン

 カイン担強火後方彼氏面が過ぎるよ… 前置きが長くなっちゃうオーエンさんもカインに今夜だけだよ、クロエにおまえのそういうところ好きって言うオーエンさんも1部からの絆され具合が絶妙で良かった ただ個人的には1部で見た賢者に詰め寄るオーエンや毒のある花を売るオーエンも間違いなくオーエンだと思うから、ああいうオーエンを忘れたくない(コリーよろしくお願いします)

ブラッドリー

 エヴァとの絡みがすごく良かった ブラッドリーの家族ってもっと最悪だと認識してたけど末っ子として愛されて育ったんだなと知ってネロとの感覚の乖離はそこから来てるのかもとか考えてしまった 年上の掌の上で踊って見せるブラッドリー…ボス… 運命の脱獄者は矜持すらも脱してみせる、それはある意味矜持を守ることなのかもしれなくて、ブラッドリーの中でネロを生かすことに折り合いをつけることはすごく難しいことだと思う エヴァがソフィに心を砕いてしまったから死んだのだと表現してしまうなら、ブラッドリーを滅ぼすのはネロなのかもしれない それはそれとして雪原でネロに怒鳴るブラッドリーめちゃくちゃ滾ったし元相棒がまさか相棒になると思ってなかったから興奮が止まらないし、最終話で二人して寝間着で出てきて何なのか本当に教えて欲しい

スノウ&ホワイト

 3部に期待!!

東の国

ファウスト

 シンプルに何なの?この世界を中央の国にでもする気ですか泣かっこよすぎるあと心も魔法も強すぎる泣 東だけ少年漫画だった、英雄の片鱗を見た 求心力も実力もあって、同じ理想を抱いていたのに、本当にアレクはどうしてファウストを裏切ったんだろうか

シノ

 抱きしめたい ヒースに傷の秘密をいつまでも伝えられずにいて、序盤で念を押されたときも嘘をついてしまってシノ!ダメだ!!!と叫びそうになったけれど、今回自分以外の東メンバーが命の危機に瀕して決意ができて良かったよ 東主従はきちんと前に進んでいけると確信した

ヒースクリフ

 「俺以外から与えられる褒美が欲しいか?」シノの墓に刻んで欲しい(?) 私も我が君、最高。ヒースクリフ様、万歳。になった ヒースの傷は黒豹だけど、それは何かヒースに裏があるとかいうことではなくどこまでもヒースの清廉潔白さ、高潔さ、芯にある誇り高さの表現なのだと思う どうか傷つきすぎずに適度に傷つきながら強く大人になって

ネロ

 供給過多 随所で、ブラッドリーに出会ったときからネロの心はずっとブラッドリーに囚われていて、他の誰にも囚われる気もないことを思い知らされた ブラッドリーのことを裏切ったくせにブラッドリーのために生きたいなんて、なんて歪んだ愛なんだ 天命の二人と元相棒の平行線が引かれ始めたのも興奮した フィとブがそれぞれの利用価値に気が付いたところで二つの関係が復活してしまって、魔法舎で生まれた東保護者の暖かい関係はどうなってしまうの… ネロは何よりもブラッドリーを優先するだろうことを知ってしまったから余計にしんどい ファウストは結局自分の正体を明かしたけど、ネロはそのままでいいの?ねえ、ネロ~~~~!!!!!

西の国

西、まじでどこから書いていいのかわからない

ムル

 まじで供給過多 たくさん出てきすぎ 何なんだ本当に ムルハート天才エピソード出てきすぎて沸いた シャイロックの髪紐ほどいて自分の髪を束ねるのそれ1000年前からしてるでしょ…えっちすぎる、さすがに なんか「正解」を食らった 賢者に演出について語るシーン、カインに迷いについて説くシーン、ムルハート節炸裂してて大好き 政治謀略について討論するフィガロと欠片ムル、お願い全編見せて そして最終話、欠片ムルを自ら口にする今ムル… 今まで欠片を進んで口にしてたってより大好きな(頭抱)シャイロックのいうことを聞いてるだけ、大好きな(頭抱)シャイロックのくれるものだから嬉しい!って感じがしてたから、賢者からこっそり盗んじゃおうって感覚に違和感があって… 植物園で欠片のムルがシャイロックの心に踏み込んだ結果自分が拒絶されたから、害なすものは取り除いてしまおうと思ったのかな

シャイロック

 シルウェスとリケがシャイロックの良さについて語り合うシーン良かったな…西の良さを詰め込んだような魔法使いだよほんと 西の魔法使いの戦い方は魂の破壊、その人をその人でいられなくすることって北まほ達が言ってたけど、それに準ずるとシャイロックのした「砕け散ってしまったムルの魂を組み立ててかつてのムルとは違う人格を生み出したこと」ってムルを破壊したことと変わらないのかな、って… シャイロックが、あなたほど魂が美しい人を知らないって言ったときにムルが残念な話って答えるの、よく分からないけど胸がきゅっとなった シャイロックがムルに抱いている感情ってけっこうわかりやすく描かれてるけど、ムルがシャイロックのことをどう思ってるかってすごくわかりづらいんだよね もしかしたら、“残念”だって、君の魂の方が美しいよって意味かもしれないし…

ラスティカ

 “太陽と月に愛された”、ラスティカらしいなと思った ザラの化けたクロエをクロエだと認識しなかったところも、(こちらとしてはクロエのことを忘れてしまったのではないかとひやひやしたけども)人間を美醜ではなく魂で見ているラスティカだからこその行動だったんだなと とはいえラスティカの過去をプレイヤーが知ったところでラスティカ本人は一時的に精神の崩壊を食い止めただけで、自分の過去とは向き合えていない現状は変わらない ラスティカの抱える問題は解決していないし、今後また過去に向き合わざるを得なくなる機会はくるんだろうなと思う

クロエ

 ラスティカに幸福を教えてもらったから、今度は俺が不幸を教えてあげるって、こんなに優しいクロエに言わせる世界が憎いよ 二人は最高で仲良しで幸福な魔法使いであって欲しかった クロエってよく泣くし心配性だし、(クロエのせいじゃないにしろ)人に嫌われること、拒絶されること、人を傷つけることを過剰に恐れるところがあるけど、ラスティカに対して悲しみを教えて涙を流せるようにしてあげられるくらいクロエは強いんだね ラスティカがクロエを強くしたし、そういうことができるのは二人が築いた信頼の賜物なんだろうと思う

南の国

フィガロ

 ファウストとのこと、なんか解決したみたいな顔してるけどあなたまだ何も伝えてないですよね?ファウストにお前は直角に曲がっただけだとかオズに情緒が芽生えて数十年じゃわからない(うろ覚え)とか言っておいてそれに見合う言葉をまだ伝えられてないよね??? 雪原での追体験で過去の自分を救い出せたフィガロなら、今のフィガロなら献身の対価としてではない愛を与えられるし、見返りを求めない愛を受け取ることができると思うよ とはいえミチルに関しては、もう遅いのかもしれないと感じなくもない 恋愛がタイミング勝負なのと同じように、愛の交歓、誠意を向けあうことにはタイムリミットがあったのかもしれないね

ミチル

 怖いよ~~~~ミチルを返して欲しい、今の姿を望んだのはミチル自身…か…??自分が自分でなくなるリスクを知っていてもミチルは石を食べたのかな?セカンドオピニオンが必要だったんじゃない?でも、セカンドオピニオンを得るに足る人がミチルの周りにいなかったんだろうな 南の魔法使いは弱い、フィガロ先生は僕を見てくれない、ミチルはそういう気持ちとだけど南の魔法使いたちが好きだという気持ちで揺れていたのに、歯車がかみ合ってしまった瞬間が最悪だったんだろう あのとき石に飲み込まれそうなミチルを救い出したのがブラッドリーで良かった ブラッドリーはずっとミチルのことを評価していたし将来に賭けてくれていたから

ルチル

 ルチルの優しさや懐の広さを再認識させられた だけどそんなルチルが怒って取り乱すんだから石食いは相当受け入れられなかったんだろう ミチルはルチルのことをより知っているはずなのに、ルチルの思考に考えを巡らせることはできなったのかな?それほどまでに強くなりたいという気持ちが強かった?

レノックス

 フィガロとの絡み、良すぎ 詰め寄るシーン、フィガロの問題点を的確に指摘していたと思う そしてファウストは伝えられないからレノが言わないといけなかったことなんだろうね 仲直り(?)したファウストとフィガロについて話してるシーンで上からな発言をするのも南ならではって感じで良かったなあ 戦闘シーンで無言物理攻撃を繰り広げるレノ、相変わらずだなあと笑った かっこいいよ

そのほかネームドキャラ達

エヴァ様
エヴァ様すごい好きだったのに死んでしまってすごく悲しかった… しかもあんな単純な手に引っかかって… 引っかからなかったブラッドリーは、集団生活の中で北にはない死生観を持つようになったってことなのかもしれない
アイザック
アイザックが出てくる度に、この社会について考させられた 「嫌われ者」が幸せになるにはどうしたらいいんだろうね アイザックは賢さが幸福の鍵だと考えていて、それはある意味で正しくてある意味で間違っているのだと思う 社会において賢さは幸せを掴む手段になりうるし、賢いことはそれ自体ある種幸福なことだけれど、賢いから幸せが何なのかわかるわけでも賢さが幸せの発動条件になっているわけでもなくて~~~~~~ アイザックが見た目を整えたら愛される可能性を上げられたように、自分が他人からどう見えるのかを考えることは他人に愛されるために必要不可欠で、他人に愛されることは幸せになるために必要不可欠なんじゃないかなあなどと私は思います 愛に問題を抱えているからフィガロはどうしたら幸せになれるのか答えられないのだから
アリア
なんか好きになれないんだよな~~~~~ 善意を振りかざして他人の心に土足で踏み入るタイプというか… 光の中にいる側の人間は、ラスティカにもアリアにもなれるしなってしまう可能性があるのだと思う
ザラ
ザラ様の部屋面白すぎる 魔法が使えると喋らせたい人に好き勝手喋らせることができるのか、羨ましい 生活費を振り込み、仕事を与え…ってもはやストーカーの域を出た生活管理者で笑う 垣間見える性根の良さだったり、今回の件の動機や生い立ちだったり、恨めない悪役だなあと思う まっすぐさゆえにノーヴァに殺されたり…しないよね…?
ジル
ムルハートより目立っていい西の男なんていないってわかってる??? ザラやノーヴァと意見が食い違うシーンとかがあって、敵方も一枚岩じゃないのかなとか感じた 敵方の裏ボスにアレクを唆してファウストを火刑に処させた人とかが出てくるとアツい

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