ジュエリー専門学校通うべきか
こんにちわ。
宝飾業界で10年目になるようへいと申します。
実は私、東京都内の宝飾の専門学校に2年間通ってから今の会社に入社しています。
その時の経験を元にこういう人は通ったほうがいい、よくないをシェアしていこうと思います。
宝飾専門学校とは?
まず初めに宝飾専門学校で学べることなのですが
筆者は2年生のコースに通っていて専攻はシルバーアクセサリーでした。
私が通っていた専門学校は割と有名な所なので参考になるかとは思います。
まず一年生のときは専攻は別れずに皆で基礎を勉強します。
具体的には
宝飾品のイラストの書き方
基本的な宝飾の作り方(指輪やネックレス)
イラストレーターやCADを使ったデザイン
ジュエリーや宝石の歴史
などを主に勉強してきました。
かなり基礎からやるので何もわからない人でも安心です。
(例えばイラストでは○の書き方から)
逆にある程度できる人ではレベルが低くて退屈かもしれません。
基礎的な所を学んでいき途中で作品の発表会で同級生と競い合ったり、一年の最後ではテーマを与えられて作品制作をして、表彰されるという事も。
(私の時は〇〇感がテーマでした)
二年生になると専攻が分かれて具体的に学んでいくことになります。
今は分かりませんが筆者が通っていた時には
シルバーアクセサリー
イラスト
宝石学
ハイジュエリー
ファッションアートアクセサリー
のコースがありました。
各々その専攻に特化した授業を行っていきます。
やることは違えど一年の時と違うことは自主性が占める部分が多くなることです。
一年の時は決まったものを作ることが多かったのですが、二年だとある程度テーマを与えられてあとは好きにどうぞ的な授業が大幅に増えます。
筆者が通っていたシルバーアクセサリーコースでは自分のブランドを最初に作り(ブランド名・ロゴ・名刺)それにそくした物作りを主にしてました。
定期的に外部の方を呼んだ販売会などもし将来、自分のブランドで食べていくことを見据えた授業構成だったと思います。
メリット
学校の設備が使い放題
まず一点目として色々な設備が割と自由に使えます。
宝飾品作りには様々な道具が必要です。
中にはかなり高価なものもあり学生には手が出ない物もあります
(酸素バーナー・大型のローラー・CADソフト・彫金机)
それらが授業中であれば好きに使うことができるので、高価な物を買う前に試すという意味でもメリットになるかと思います。
友達ができる
これは人によるかと思いますが、同じ趣味を持った友達がたくさんできます。
筆者は20歳の時に入学しましたが、当時で1クラス30人ほどいて年齢層が18~35歳と幅が広かったです。
中にはやる気がない人もいましたが、やる気がある人を見て制作意欲が湧くこともあるかと思います。
入学の難易度
誰でも入れます。
入学前にある程度課題はでるのですが、あってないようなものなので。
正直言うと美大に入った方がいいのですが、それが難しい人にはありかと思います。
講師が現役な人が多い
学校なので勿論、担任の先生や各専門の講師陣から学ぶことになります。
講師は殆どの人が現役でブランドを持って食べていってる人が殆どです。
色々と相談したりできますし、宝飾業界狭いので卒業後もなんだかんだ取引先になってくれたりします。
(実際に筆者は在学中の担任の人とお取引してます)
デメリット
学費が高い
そのままです。
これは宝飾品の専門学校以外も当てはまると思います。
しかし他の専門学校と違う事は最初に買わなければいけない工具や道具が沢山あることです。
(ヤスリ・糸鋸・地金・製図用えんぴつ等)
未だに現役のものもあるので無駄ではないのですが、初期投資と在学中に制作するものの材料費も必要になるのでお金がかかります。
自由度が高い
これはメリットにもなるのですが、割と放任な感じです。
先生に積極的に質問しに行ったりしないとほっとかれます。
やる気がないグループに入ると引っ張られてなんとなく課題を消化して終わるという事もあるかと思います。
就職について
これから通おうか悩んでる人にとっては気になるであろう就職について。
独立できればいいのですが、全員がそういうわけにはいかないので大部分はどこかの企業に勤めることになると思います。
学校側は就職率を下げたくないので支援は結構してくれます。
筆者の同級生の主な就職先は
ジュエリー・アクセサリー会社の営業
ジュエリー・アクセサリー会社の事務
小売店の店員
工房の職人
が主だった就職先になります。
筆者の場合はジュエリー会社の営業として入社した後に、転属でダイヤの仕入れを担当することになりました。
これは専門学校はあまり関係ないのですが、ジュエリーの会社は給料が低い所が多いです。
特に職人は数社、面接や企業説明会にも行ったのですが手取りで16万切る会社もざらにあります。
職人は最初は修行でお金貰ってるだけありがたいと思え的な部分があるのでしょうがないですが・・・
ちなみに卒業して10年程たちます。
筆者の同級生50人程度いましたが、未だに宝飾業界に関わってる人は10人程度になります。
これはその年によるところもあるので、何とも言えないのですが宝飾業界自体の離職率はかなり高めです。
業界自体が古い体制で動いてるので厳しいのだと思います。
総括
筆者は現在業界内ではそこそこ大き目な会社に勤めています。
生活に困らない程度にはお給料頂けている状態です。
そのうえで専門学校に通ったことを後悔したことはあまりないのですが、また通うかと言われたら多分通わないと思います。
正直言うとやる気があれば学校にいかなくても学べる事が殆どです。
独学でやるとしても学校ではなく教室等で充分かなと。
そして本気で学びたいのであれば美大に行くべきだと思います。
それが難しい場合は、普通の大学に行き空いた時間で教室に通ったり、今の時代であればyoutubeで勉強できそうです。
しかし、専門学校に通った二年間で最低限の知識は得られてるので全く無駄だったとは思いません。
実際に通っている時は、毎日図工の授業ができて友達もできて最高だなって思ってました。
お金に余裕があるけど大学に行きたくない、将来なんとなく宝飾に関わって行きたいな位の人は通うのは全然ありだと思います。
筆者は制作を主に学ぶコースに行っていましたが、今のお仕事では殆ど使いません。
趣味でたまに作る程度に収まってます。
最後に
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
10年前の話なので、現在とは違うところも多々あると思うのですが、これから通おうと思ってる方の参考になれば幸いです。
もっと細かく知りたい方はコメントやインスタグラムでも発信してるので気軽にDMしてください。
https://www.instagram.com/yohei_diamond/
これからもジュエリーに関する事、投稿していきますのでよろしくお願いいたします。
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