#クソ物件GO 2020 参戦記 〜2日目〜

〜前回までのあらすじ〜

#クソ物件GO 2020にうっかり今年も参戦してしまった私は、不幸にも初日に千葉県から宮城県気仙沼市まで爆走してしまう。初日にして主要都市のクソ物件をほぼ巡りきった両陣営に対して、運営のグリップ君が言い渡した示談の条件とはー。

宮城エリア

気仙沼で #クソ物件GO 初日を終え、滞在時間2分ほどで気仙沼を出発。東北道と三陸道ではサービスエリアの営業終了が早く、東京を出てから何も食べていなかったので気仙沼で飲食でもと思うも目ぼしい飲食店は見当たらず。そのまま次なるスポット、大崎市の化女沼レジャーランド跡地を目指し車(トヨタ・ボクシー)を進めた。

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宮城県境を越え、大半が岩手県一関市の山道林道。外気は0度。街灯は極めて少なく、代わりにたまのコンビニエンスストア。そんな暗闇と明かりが断続的に現れる田舎道を借りてきたボクシーで延々と激走した。さながらトラックドライバーの心持ちであり、うっかり演歌でも流そうかと思ったが、人生しみじみは天童(山形)だしなということでなんとか思いとどまる。あとから調べたら天童よしみ和歌山出身だし。なんなの。東北道に入って化女沼最寄りの長者原SAに着いた頃にはもう完全に深夜。

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長者原スマートインターを出たらすぐ化女沼…のはずなのだが全然それっぽいところがないしめちゃこわい。なんなの。よく考えたら名前も不気味だし。帰りたい。

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それっぽいスポットが見つからなかったので一度公式のピンどおりの場所に行こうとしたら、産業廃棄物の中間処理場(アルミホイールとか買い取ってくれるところ)の真裏でこっちのほうが危ないという霊感で化女沼へ戻る。あった!

写真だと明るいけど現場は真っ暗で不気味そのもの。なんか出そうな雰囲気のtheバブル廃墟であったが、実は今でもかつての従業員さんが定期的にお手入れに来ているとのこと。wikipediaを見ると、当時のレジャー開発に対する所有者の熱量に圧倒される。すごくないですか。ロマンある。こういう当時の熱量に想いを馳せられるのも #クソ物件GO の醍醐味のひとつだと思う。

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緑軍の仙台攻略はなさそうなので次なる目的地、仙台ハイランドに向かう前に腹ごしらえ。最寄りのインター仙台宮城を降りるとそこには懐かしの九州ファミレスチェーン「ジョイフル」が!九州民ならここに寄るしかない。ジョイフルは大分発祥なんですよ。

とり天定食で補給を済ませ、一路仙台ハイランドへ。仙台ハイランドはかつて存在した遊園地とサーキットの複合施設。自動車オタクにとっては講談社のホットバージョンでお馴染み、川崎俊英氏のホームコースであった。

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仙台市は日本の主要都市で唯一自走で行ったことのなかった都市で、スポットが車オタクゆかりの地。これは自分が行くしかないだろ。そして辿り着いた先に見た風景はこれ。

時代とはいえ、やはり悲しい。何より揉め事臭がすごい。しかも跡地にアスファルト片を埋めてあるとか。事業者コラ。ここはメガソーラーになるそうだけど、私が昔走ってたサーキットもずいぶん昔にメガソーラーになってしまった。この手の用地はそのくらいしか使い道ないのかな、という寂しさとともに、着いて1分で仙台ハイランドを後に。赤軍、宮城県もコンプ達成!

天空のスカイタワーと晴天の北関東

ミッションは達成したのでもう帰ってもよかったのだけど、改めて見てみると山形県のスポットが近い。行くしかない。この発想が多くの帰宅困難者を輩出しました。私もです。緑軍が先着してるかどうかは関係なく、見たいなと思ったら行くのがGOです(進次郎構文)。

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道中の星空は本当に素晴らしかった。あまりに美しくてササりそうになってしまった。星空スポットとしてはあまり有名ではなさそうだが、地味スポット巡りにもいいのではなかろうか。さて70キロほど車を走らせて朝4時半に現地着するも、上山市の霧が深すぎて全然マンション撮れない。ビンビンに感じる盆地性気候。仕方がないので最寄りのコンビニ駐車場で仮眠。掛け布団を持ち込んでなかったら死んでいたと思う。そして朝…

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霧全然晴れてない。しょうがないのでそのままマンションの麓まで行って撮影へ。

最上階にボスでもいるのかな?敷地周辺を見ると、おそらく全戸平置きと思われる駐車場を完備。一部は自動車学校の送迎バス用に貸しているよう。自家用車の車種も外車やレクサスが多く、比較的余裕のある住民層であることが窺われた。蔵王も遠くないが、雪深くはないのだろうか?折角なら中も見てみたくなるマンションだった。山万案件だし。

仮眠もとったので、あとは夕方までに都内に戻ればいい。その頃には、もう都内の一部を除いて自軍勢力が関東一円を制圧済みであった。みんなすごい。深夜に都内のスポットを回れば日中はもうやることはないか…と思うも、群馬のスポットが気になる…帰り道だから寄ろう。ここまで来ると 300 キロのドライブは近所のコンビニ感覚。

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道中の東北縦貫道は片側一車線で、驚きの牛歩走行を披露する地元車カムリ一台が渋滞を形成。だから片側一車線はダメだとあれだけ…しかし、米沢近辺の山脈の姿には心を打たれた。ただただ美しく、コンクリジャングルにはない風景を眺め…ずに運転にちゃんと集中した。

栃木の岩舟ジャンクションから群馬方面へ。群馬県といえば頭文字Dの舞台であり、何度か聖地巡礼もしたためやや土地勘あり。途中、酪農地帯のど真ん中にとんびだらけの謎施設を発見。これなんだったんだろう。別の意味でクソ物件になっているのではないか。

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群馬の空気、最高に美味しかった。グルメ情報を知りたくツイートしたところ、寄せられた現地情報の数々。群馬にお立ち寄りの際にはこちらのツリーをご覧いただきたい。いつもグルメ情報をくださる皆様に多謝。インターネットをヌクモリティにするか殺伐とさせるかは自分次第だなといつも思う。今回はやきべえさんのもんじゃをチョイス。お客さんいっぱいで最高に美味。

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あとは東京に無事に帰るのみ。途中、群馬のロードサイドにヒストリー感じる建物がいくつかあったので掲載しておきたい。

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なにこれ。大過なく、15時には東京に着くことができた。

Game Changer

そんなこんなで無事都内に帰着したころ、運営のグリップ君からボーナスポイントの変更が宣言された。東京都のスポットをコンプリートした軍には 100 点が与えられるというルール変更をきっかけに、緑軍が烈火の勢いで都内を制圧。この人たちすごいんだけど。なんなの。その頃赤軍は

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最高すぎる展開。そして残ったスポットを見て私は

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大人になってもバカできるっていいよね。

九州編へ続く。


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