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『THE DANCE DAY』こだわり語りまくり#3〜練習〜

はじめに

こちらの記事は『THE DANCE DAY』こだわり語りまくり#3です!

この記事ではメンバーのけんとに、『THE DANCE DAY』で使われた二曲を練習するにあたってのこだわりを語ってもらいました😁

ちなみに、
#1では選曲理由と裏話について、
#2では振付・構成のこだわりについて、
語ってもらっています☺️
それぞれをタップして記事に飛べるので是非ご覧ください😬

練習のこだわり

それでは早速、チームで練習メニューを組んだり、前からの指導を担当しているけんとに練習する上で苦労したこと、こだわったことを語ってもらいましょう🎉🎉

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記事ご覧いただきありがとうございます!
全部で4000字を超える長文となってますので、お時間ある時にゆっくり読んでください🙏

内容は大きく分けて3つに分かれます。

A.「できっこないをやらなくちゃ」と「田園」に共通する苦労した点
B.「できっこないをやらなくちゃ」の苦労した点
C.「田園」の苦労した点

Aについては、私たちが普段のパフォーマンスから常に意識している演舞時のポイントについて説明します。
BとCでは、二つの作品をより良く見せるためにこだわって練習したポイントを説明していきます。

では、Aから順に話していきます!

A.共通して苦労した点

ここでは、共通して苦労した点を二つに絞ってお話しします!

かなり細かい統一点を決定
一つ目が、かなり細かい統一点(振りを揃えるための決め事)を決めたことです。
下に具体例を列挙します。

①腕の角度や位置
例)
水平から30°に出す
挙手する振りでは、手を肩の上or体の中心に出す

②手や拳の高さ
例)
拳が目線の高さまで
指先が肩の高さまで

③手の形
例)
指先は閉じるor開く
手のひらを見せる or 手の甲を見せる

④手の通り道
例)
胸の前を経由する
拳が一直線になるように動かす

一つ目の「腕の角度」ですが、私たちは基本的に、腕の角度や出す位置を決めて、見栄えが揃うように練習しています。
具体的には上述のように、「水平から30°の位置に出す」や、挙手する振りでは、肩の真上に出すか、体の中心線に届くように出すか、というように決めています。

水平から30°の位置
肩の上に出す
身体の中心線に届くように出す


二つ目の「手や拳の高さ」も同様に決め事をしています。
練習では、よく「拳が目」とか「指先が頭頂部」というワードが飛び出します。
もちろん私たちはわかりますが、初めて聞く人には意味の分からないワードだと思います。

拳目
指先肩


三つ目の「手の形」は、指を閉じるか開くかを必ず決めたり、手のひらを見せるか手の甲を見せるかを全ての振りで統一しています。
これも、統一しないと振りの見え方が違ったりするためかなりこだわっています。

指先を開くと🥺
指先を閉じる🥳🥳

最後に「手の通り道」ですが、これを説明する上で重要になるのが、私たちが衣裳として身につけている白い手袋、通称「白手」です。

私たちのパフォーマンスでは、真っ黒の学ランを衣装として着ているため、この白手の動き方、すなわち軌道が良くも悪くもハッキリと見えます。
白手の通り道を細かく決めておかないと、最終的なポーズは同じでもその道中の経路が違い、揃った動きには見えなくなります。
そのため、上述のように「胸の前を必ず経由して開く」や、「拳が一直線に動いているように見えるような経路で動かす」というルールを決めています。

少し例を挙げただけでもかなりの長文になってしまいましたが、実際にはまだまだ統一点があります。
この統一点の習得が、一つ目の苦労した点です。

パワーを前(お客さん)へ飛ばす意識
もう一つの苦労した点が、私たちの「気迫」「熱量」を見ているお客さんへ飛ばす意識を持って踊ることです。
私たちのパフォーマンスの最大の魅力は、表情や声から伝わる「気迫」と「熱量」だと考えています。
しかし、これらの魅力も、肝心の振りが縮こまっていては伝わりません。
お客さんへ、私たちの「気迫」と「熱量」が伝わるように、綺麗な形は維持しながらもデカくて熱い振りを理想としました。

ただこれがかなり難しくて、パワーを入れようとすると、先程述べた統一点が疎かになってしまったり、逆に統一点を意識しすぎると縮こまった小さな振りになってしまいます。練習を重ね、各自がちょうど良いバランスを見つけていきました。

このおかげで、今回の『THE DANCE DAY』を見てくださったお客さんにも、私たちのエネルギーが伝わったのではないかと思っています。

以上が、二曲に共通する苦労した点です。

B.「できっこないをやらなくちゃ」の苦労した点

続いて、「できっこないをやらなくちゃ」で特に苦労した点をお話しします!

サビ前とサビで踊り方を変える
この作品では、構成的に曲のサビとそれより前で踊り方を変えることを意識しました。
具体的には、サビより前は「形やタイミングのズレがない振り」を目指し、サビは「感情を全面に出した熱い振り」を目指しました。

サビより前で、私たちの得意とするキビキビとした群舞の魅力を前面に出すことで見る人の心を掴み、そこからのサビで、歌詞に思いを乗せて感情を前面に出した熱い振りをすることで、伝えたいメッセージが伝わるように練習をしました。

サビより前の振りでは、動き出しとストップのタイミングを合わせることに命をかけました。
決められた音で動き出して、決められた音で必ず止まる。
これを意識して練習しました。

その中でもこだわったのは、曲冒頭のセンターの口上の直後、全体が一斉に動き出して広がる振りです。
あの振りでは、「予備動作を可能な限り無くして瞬間的に動く」ことと、「振りのブレをなくして全体が止まる瞬間を作る」という2点にこだわって、特に練習をしました。

一方サビでは、共通する苦労した点でも話したような、熱量を伝えながらも振りの形やルールは崩れないということに全力を注ぎました。

特に、歌詞に合わせて「君ならできるんだ」と叫んだ直後の、「どんなことも」の歌詞にあたる振りの質感の統一にはかなり苦労しました。

振りとしては、全身を使ったデカくて重い振りを見せたいところですが、テンションに身を任せて好き勝手に踊るメンバーが大半だったため、まずは理想的な振りを何回も踊り込んで体に染み込ませることで、本番のテンションが最高潮の状態でも、基本に沿った丁寧な振りができるようになりました。

以上が、「できっこないをやらなくちゃ」で特に苦労した点です。

C.「田園」の苦労した点

最後に、「田園」の練習で苦労した点をお話しします。

最初のブロック分けのパート
まず一つ目が、曲冒頭のセンターが口上を叫んでいるパートの振りです。

この作品の冒頭の構成としては、隊列が3つのブロックに分かれており、真ん中→左→右の順に動き始めています。

この時各ブロックは、自分達が踊った後は、その次のブロックの振りに合わせてゆっくりと動き続けています。
最初に踊る真ん中のブロックは、左と右のブロックに合わせた振りを、左のブロックは右のブロックに合わせた振りを踊っていました。

このパートでは、少しずつ全体の振りが合流し「一つの生き物」のように見えることを目指しました。
そのために、共通する苦労した点でも話した「腕の角度」を特に意識して練習をしました。
「このタイミングでは腕は水平から30°の高さ」や
「右の振りに合流できるように、真ん中と左のブロックは、8カウントの8から上体を下げ始める」など、今まで以上に細かい統一点を決めて練習をしました。

しかし、TVの放送では正面定点からはあまり撮影されてなかったため、実際どのように見えていたかは、現地でパフォーマンスを見ていた審査員の方々と、一部のお客さんだけが知っています。
感覚的には最高に揃っていたと思います。

扇子振り
そしてもう一つの苦労した点は、扇子の扱いです。
これを語らずして、田園のパフォーマンスを語ることはできません。

作品を見ていただいた方はご存知かと思いますが、田園のパフォーマンスのラストでは、振りの中で赤色の扇子を使用しました。
見る分には簡単そうに見えますが、実はかなり難しいんですアレ。
今回は、あのパートを作り上げるために、私たちが意識した二つのポイントを紹介します。

①扇子の面を可能な限り大きく見せる
まず一つ目が、扇子の面の見せ方です。
私たちのパフォーマンスでは、扇子の面の傾きに細心の注意を払っています。
ここで、二枚の写真を見てもらいましょう。

写真①
写真②

どちらの写真の方が、扇子の赤い面が大きく見えるでしょうか。
よく見ると、二枚目の方が大きく見えるのがお分かりでしょうか。
では、その違いは何かというと、次の横からの写真を見ると分かります。

写真③→写真①の横からのカット
写真④→写真②の横からのカット

一枚目では扇子が傾いてるのに対して、二枚目は扇子の面が地面に対して垂直になってるのが分かるでしょうか。

このように、扇子の面が垂直の方が大きく見えるため、私たちのパフォーマンスでは扇子の面をとにかく意識しています。
田園のパフォーマンスでも特にこだわって練習していました。

②扇子の角度の統一
もう一つのポイントが、扇子の角度の統一です。
ここでまた、二枚の写真を見てもらいましょう。

写真⑤
写真⑥

この二枚の写真のうち、腕から綺麗に扇子が生えて見えるのはどちらでしょうか。
正解は二枚目です(我無沙羅的な解釈ですので異論は認めます)。
一枚目の写真では、扇子を持ってる手が少し傾いているせいで、腕の直線から扇子の先端がズレてしまって、肩から扇子の先端までが一直線に見えてないと思います。
その点で二枚目の写真では、肩から扇子の先端までが一直線で、見栄えが良いです。

以上の二つのポイントを意識して、扇子を扱っていました。
聞く分には簡単そうに聞こえてしまいますが、踊りながらやるとすごく難しいんです。
これも何度も何度も繰り返し練習をして、体に刷り込んでいきました。

このポイントに加えて、田園のアップテンポな曲調に合わせるのが大変で、慣れるまではグチャグチャすぎて全体感は見れたもんじゃありませんでした。

扇子の扱いに関しては、『THE DANCE DAY』全体を通じて1番苦労した点と言っても過言ではありません。

以上、A〜Cの三つのパートに分けて私たちが練習をするにあたって意識した「こだわり」について説明をさせていただきました!

我無沙羅の人たちって、こんなこと意識して振りを作ってるんだ、練習してるんだというのが少しでも伝わっていれば嬉しいです。

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以上、けんとによる練習でのこだわりでした👏👏

長年チームの練習スケジュールや、練習メニューなどに携わってきた彼だからこそ語れる、そんな記事でしたね☺️

さて、そんなけんとが自分たちの好きなことについて語っているブログもありますよ!是非ご覧ください🥰

けんとプライベートルーム
👉【けんと】練習に欠かせないモノ

また、冒頭でも説明しましたが、
他の記事でも『THE DANCE DAY』のこだわりを語りまくっています!そちらもご覧ください🤩

#0 こだわり語りまくり〜まとめ〜
#1 こだわり語りまくり〜選曲理由〜
#2 こだわり語りまくり〜振付・構成〜
#3 こだわり語りまくり〜練習〜    👈現在地

なんとこの記事が最後です!
ここまでご覧いただき、本当にありがとうございます☺️

僕たちの「応援合戦」へのこだわりが詰まりに詰まった今回の記事でしたが、楽しんでいただけていたら幸いです!!🥰

これからも青春応援団 我無沙羅をどうぞよろしくおねがいします🙇‍♂️🙇‍♂️

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